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雑記

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創作以外のものです。
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いつかはちゃんと、終われるから。

いつかはちゃんと、終われるから。

 豆塚エリさんの『しにたい気持ちが消えるまで』を読みました。
 豆塚エリさんとは、去年の秋ごろからお付きあいがありますので、以下、親しみを込めて「エリさん」と呼ばせていただきます。

自殺未遂と後遺症による身体障害 エリさんは16歳のときに、飛び降り自殺を図りました。その自殺は未遂に終わり、後遺症によって身体障害者となり、現在は車椅子での生活をされています。
 この本は、そんなエリさんのこれまでを

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いちも詩

いちも詩

 はじめまして、あるいは、非・はじめまして(「非・はじめまして」は、わたしをすでに知っている方へのご挨拶です)。
藤野ゆくえです。

 わたしは「いちも詩」というものを、つくっています。

一文字(いちもじ)の漢字と言葉を組みあわせた、ひとつの詩。それが「いちも詩」です。

 わたしは無節操に創作をしています。小説と詩を書き、短歌と俳句を詠み、水彩・油彩・ペン画を描き、DTM とボーカロイドを使用

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誕生日は原爆忌

誕生日は原爆忌

 わたしの誕生日は8月9日。長崎原爆の日です。

 幼い頃から、わたしの誕生日には、テレビをつければ人々が黙祷している映像が流れ、新聞の一面には原爆のことが書かれていました。

 わたしにとって、誕生日は「原爆で亡くなった人々に黙祷を捧げる日であり、おめでたい日ではない」ものでした。

 周りの人たちは「お誕生日おめでとう」と言って、祝ってくれます。けれど、それを素直に喜べなかった。

 ずっとず

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わかってほしい?

わかってほしい?

 わたしには、わたし自身のことがさっぱりわからない。
 生きたいんだか、死にたいんだか。いったいなにをやりたいんだか、なにをやりたくないんだか。嬉しいんだか、悲しいんだか。誰かに会いたいんだか、誰にも会いたくないんだか。あの人のことを好きなんだか、そうじゃないんだか。

 わからない。

 わたしは自分の気持ちというものを、あまり他人に話さない。
 ネット上にいる「藤野ゆくえ」というモノが、周りの

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