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【中目し】職場近くの飲食店レポート ~初場所~

こんにちは。カスタマーサクセスチームの八木です。
今週はゴールデンウィークを満喫されている方も多いかと思うので、当ブログも箸休め的な企画をお送りします。

会社の近くにある飲食店を紹介する。題して【中目黒近辺で食べられる飯(めし)】を略して『中目し』の第3弾です。過去のシリーズをご覧になられていない方が、このブログのオチをお読みになる前に、事前にご覧いただくことをおすすめいたします。

【過去の記事はこちら】
#1【中目し】職場近くの飲食店レポート ~焼売酒場 なかめ~
#2【中目し】職場近くの飲食店レポート ~Hong Kong Dining 香家~

では、早速進めて参ります。

知っている「国産車メーカー」を頭に思い浮かべてみよう

今回も例に漏れず。食レポはさておき、いきなり質問です。あなたがご存知の国産車メーカーを思い浮かべてください。思い浮かべた国産車メーカーを覚えておいてください。

複数の国産車メーカーが頭に思い浮かんだ方は、その頭に浮かんだ順番もしっかりと覚えておいてください。なぜ私が「国産車メーカー」を思い出すことを皆さんにお願いしたのか、回答は追って書きます。

その前にもう1問です。

「初場所」と聞いて何を思い出しますか?

続いて2問目です。あなたは「初場所」という言葉を聞いて何を思い出しますか?「国産車メーカー」の質問と同様に、まずひとつ思い浮かべてください。「初場所」から複数の言葉を頭に思い浮かべることができる方は、その思い浮かべた順番も覚えておいてください。

さて、どうでしょう。何か思い浮かびましたか?私がなぜ唐突にこの2つの質問を投げかけたのか、これから解説を進めていきます。

思い出した言葉の「順番」に隠された意味

最初に国産車メーカーを思い出してもらいました。最初に思い出した国産車メーカーはどこでしたか?私の予想では日本はもちろん、世界でも大きな市場シェアを誇る「トヨタ」を思い出した人が最も多いのではないかと推察しています。次いで「ホンダ」、「日産」の順でしょうか。いかがでしょうか?

よほど思い入れのある国産車メーカー、例えば昔から好き、そのメーカーの車にしか乗らないなど、強い「こだわり」をお持ちの方であれば「トヨタ」以外の回答をされた可能性もありそうです。全く興味のない国産車メーカーを最初に思い出すことはまずないでしょうから。

何を基準に想起するのか。市場規模の大きい順、好きなメーカー順、マイカーのメーカーなど、人によってその基準が変われば、想起する順番も変わってくると思います。なぜその順番で回答してしまったのか、改めて考えなおすと普段の思考基準が透けて見えてしまうものです。

トップ・オブ・マインド

この思い出した順に答えた国産車メーカーの順番こそが、「マインドシェア」と呼ばれるもので、心の中に占める割合が大きいものから順に答えてしまうものです。無意識に答えた状態がより正しいマインドシェアになります。

最初に「トヨタ」を思い出さなかった人は、その他の国産車メーカーによほど強い思い入れがある場合か、或いは国産車メーカーに詳しくなく(関心がなく)、市場シェアも知らない場合のいずれかではないでしょうか。

ご自身のマインドシェアを調べるならば、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」を思い出してみると良いと思います。最初に思い出されるものには何かしら意味や思い入れがあるのではないでしょうか。理由もセットで考えると納得感も増すと思います。

例えば「ウルトラマン」シリーズで最初に「シン・ウルトラマン」が思い浮かべた人は、きっと劇場での公開を待ち詫びているんでしょうね。あくまで現時点のマインドシェアにはなりますが、トップ・オブ・マインドは状況によって変わることもあります。

純粋想起と助成想起

マインドシェアを測る場合は、例えば国産車メーカーの場合はそのリストを提示するのではなく、あくまで思い浮かぶものだけで図る必要があります。ノーヒントの状態で思い浮かべられるものとも言い換えることができます。これを純粋想起と呼びます。

一方で、リストを提示された状態で、知っている国産車メーカーを選ぶことを助成想起と呼びます。リストがなければ思い出すこともなかったが、リストを見ることで思い出せる国産車メーカーもあるでしょう。

うっかり忘れてしまっているケースも含め、助成想起でようやく思い出されるようなものは、総じてマインドシェアは低いと言えます。

純粋想起は、トップ・オブ・マインドを含め想起されたものが、そのブランドの持つパワーとも言えます。多くの人が最初に想起するようなものほど強いブランドといえます。一方の助成想起は、その対象の認知率として用いるケースがほとんどです。

「初場所」から想起されるもの

毎度のことのように回りくどくなっておりますが、いよいよ本題です。本日のブログの質問2問目、「初場所」と聞いて何を思い出しますか?

大抵の人は「相撲」と答えるのではないでしょうか。そして複数の回答が出たという人はほとんどいないのではないでしょうか。強い関心がなくても「相撲」と答えられる人もいそうですが、「全くイメージがわかない」といった相撲に無関心の人もいるでしょう。

国産車メーカーと異なるポイントは、思い出せたとしても「相撲」以外の選択肢がないというところです。私が知らないだけで、もっと世の中には「初場所」にまつわるものがたくさんあるのかもしれませんが・・・。頑張っても「国技館」や「1月」など「相撲」の開催場所や時期を表す単語でしょうか。

居酒屋 初場所

このお店が会社のビルの斜め迎えにできたのは、2021年の秋か冬頃だったと記憶しております。会社の斜め迎えにランチタイムも空いており、定食メニューが食べられるという情報を得てお店にきました。

そこで目にした店名が「初場所」。はい、店名から想起できるのは「相撲」だけです。店員が元力士だったり、夜はちゃんこ鍋が出たり、ランチもやたら大盛りだったり、なんてことを想像しますよね。しませんか?私だけ?

でも、そんなことないんです。こちらがランチメニューです。

相撲っぽさゼロ。店員も元力士がいる雰囲気はゼロ、女性定員が数名いるだけ。なんで「初場所」にしたんでしょうねぇ・・・。

店名も変わることなくずっと初場所

次に気になることは「初場所」という季節を指すところ。相撲において、毎年1月に開催されるものが「初場所」です。3月に開催される相撲は「春場所」、5月は「夏場所」、季節に合わせてお店の名前も変わるのでは?とうっすら期待をしていましたが、今のところ「初場所」を貫いております。

ランチタイムに限らず、ディナータイムも「ちゃんこ鍋」が用意されるなどの相撲らしさは一切なく、いわゆる普通の居酒屋メニューが並ぶそうです。

ますますこのお店が「初場所」を名乗るに至った経緯、すごく気になりますね。ずっと「初場所」のままですしね。初心忘れずのような想いが込められているのでしょうか。

依然として答えが出るわけでもなく迷宮入りしそうです。「初場所」というネーミングの謎だけが「のこったのこった」になりそうな予感です。

定食は全て1000円(税込)

このメニューの中から、あなたなら何を頼みますか?どういう視点で選びますか?「今日食べたいもの」を選ぶのが正解なのでしょうが・・・一律同じ値段となると、私は「原価率」を気にしてしまいます。

そしてどうせ食べるなら、最も原価率の高いものを食べた方がコストパフォーマンスは良いと考えてしまいます(お店は損です)。或いは材料費だけではなく人の手間がどれだけかけられているかという考えも大事です。根っからのケチなんでしょうね。

で、結局この日、私は何を食べたのかですって?それはもう、Sprocketに入ってからのお楽しみってことでどうでしょう?今後Sprocketにジョインされた際には、私が初場所で何を食べたか質問してみてください。

恐らく誰にも興味を持たれることもなく、Sprocketにジョインされたとしても質問されない気がしており、私の初場所の取り組みはいつまでたっても始まらない気がしています。

編集後記

私が調査会社に勤務していた20代、当時の上司に「国産車メーカーをいくつでもいいから答えて」と言われたことがあり、今回のブログのネタに使用しております。

学生時代に私が最初に手にした愛車はホンダ車、実家のクルマもホンダ車、中学生の頃からF1に夢中になり、頭の中はホンダで埋め尽くされているものだと思っていました。

しかしこの質問を受けて答えた順が、当時の市場シェアの大きな順で「トヨタ」、「日産」、「ホンダ」と答えてしまったんですね。それがマインドシェアであり、トップ・オブ・マインドが「トヨタ」だと指摘されました。

そこそこあったはずのホンダへの愛着が、多くの国産車メーカーを答えようとした途端に、当時の市場シェア順に置き換えられてしまったわけです。自分のこだわりってこの程度のものだったのか・・・と残念に思った記憶が今も色濃く残っています。

毎回「中目し」で中目黒界隈の食レポを期待している方々には大変残念な内容のブログで恐縮ですが、おかしな切り口で紹介してくるブログとしてご笑納いただけると幸いです。


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