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神話のはじまり―「クトゥルフの呼び声」読後メモ―
今回の作品
『クトゥルフの呼び声』(The Call of Cthulhu,1926)
(収録―H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集2』、宇野利泰訳、東京創元社、1976年)
(本書から引用するときはページのみを付す)
前回は『インスマウスの影』を読んだので、全集の収録順に沿うのであれば次は『壁のなかの鼠』になるのだが、いわゆる傑作群を先に読んでおこうという気分になったので、その神話体系の
侵され、混ざり合う恐怖 ―「インスマウスの影」読後メモ―
今回の作品
『インスマウスの影』(The Shadow Over Innsmouth,1931)
(収録ーH・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集1』、大西尹明訳、東京創元社、1974年)
(本書から引用するときはページのみを付す)
実はラヴクラフトを読んだことがない。さらに言えば、きちんと手順を踏むのであればポーなどから入るべきなのかもしれないがそれすらも未読。
ウエルベックの『H・P・
このままでは人生がカスになる!!!
大学を出てからものを考えなくなった。
労働をはじめたことで、生活というものが電車に乗って職場に行き、そこで8時間をなんとかやり過ごし、電車で家に帰って寝ることの無限の繰り返しとなった。
不思議なことに以前より苦痛を感じることはなくなった。確かに労働にやりがいだのビジョンだのといったものはないし、座れない電車には腹が立つし、毎朝二度寝をしたいが、とはいえ心穏やかに生活をしていた。
そんな