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    考えたことをざっと書き出すメモです。

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ちまちま読後メモを投稿しつつ、2月中にきちんと体裁を整えてひとつ大きな作品批評を投稿したいなという思いでいます。 CROSS†CHANNELの予定です。 (宣言しとかないと甘えて先延ばしにする未来がありありと見えるので)

    • 神話のはじまり―「クトゥルフの呼び声」読後メモ―

      今回の作品 『クトゥルフの呼び声』(The Call of Cthulhu,1926) (収録―H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集2』、宇野利泰訳、東京創元社、1976年) (本書から引用するときはページのみを付す)  前回は『インスマウスの影』を読んだので、全集の収録順に沿うのであれば次は『壁のなかの鼠』になるのだが、いわゆる傑作群を先に読んでおこうという気分になったので、その神話体系のはじまりである『クトゥルフの呼び声』を読むことにする。  このシンプルな短編は、

      • 人擬き

         大学進学を機に上京して、改めて自分が社会での生存が困難なタイプであることを自覚した。水道事業の民営化が成功していたなら、僕の家の水道は5回は止まっただろう。  ワンルームを狂ったように歩き回りながら、水道料金の口座振替開始届を書き上げた日に、僕は勢いそのままメンタルクリニックに駆け込んだ。  そのクリニックの経営は順風満帆のようで、僕は超満員の、居心地の悪い待合室でうんざりする量の質問にチェックをつけたり、A4の白紙に木の絵を描かされたりした。  ずいぶんと待たされて通さ

        • 侵され、混ざり合う恐怖 ―「インスマウスの影」読後メモ―

          今回の作品 『インスマウスの影』(The Shadow Over Innsmouth,1931) (収録ーH・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集1』、大西尹明訳、東京創元社、1974年)  (本書から引用するときはページのみを付す)  実はラヴクラフトを読んだことがない。さらに言えば、きちんと手順を踏むのであればポーなどから入るべきなのかもしれないがそれすらも未読。  ウエルベックの『H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って』とTRPGとしてのクトゥルフだけを前知識として

        ちまちま読後メモを投稿しつつ、2月中にきちんと体裁を整えてひとつ大きな作品批評を投稿したいなという思いでいます。 CROSS†CHANNELの予定です。 (宣言しとかないと甘えて先延ばしにする未来がありありと見えるので)

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          このままでは人生がカスになる!!!

           大学を出てからものを考えなくなった。  労働をはじめたことで、生活というものが電車に乗って職場に行き、そこで8時間をなんとかやり過ごし、電車で家に帰って寝ることの無限の繰り返しとなった。  不思議なことに以前より苦痛を感じることはなくなった。確かに労働にやりがいだのビジョンだのといったものはないし、座れない電車には腹が立つし、毎朝二度寝をしたいが、とはいえ心穏やかに生活をしていた。  そんな生活の中で、"ものを考えると人生は途端に難しいものとなってしまうんだな"と考えた

          このままでは人生がカスになる!!!