正解は1つじゃないって気づくのに20年かかった
「1たす1は?」
「鳴くよウグイス?」
「『こころ』の作者は?」
勉強には「正解」がある。
でも、人生には「正解」なんてない。
こんな当たり前なことに気づくのに、20年もかかった。
——◇——◇——◇——◇——◇——
そもそも「正解」ってなんだろう?
文字どおりに解釈すれば「正しい解」
つまり「正しい答え」くらいの意味だと思う。
「鳴くよウグイス?」と聞かれたら、
「平安京!」と答えれば「正解」だ。
もし「平城京!」と答えれば、「ブブー!」と言われてしまう。
居残り決定。
ただ、もしもこんな生徒がいたらどうだろう?
「ねえ先生、平安京は『本当に』794(鳴くよ)年にできたの?」
「『795年』かもしれないじゃん!」
——さて、先生はどう答えるだろう?
この問いには、ものすごく価値がある。
実際、「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」は、
(最終閲覧日:2022年1月24日)
しかし、こと学校の授業では、
「い、いいから覚えなさい!」と言われてしまうこともあるだろう。
なぜなら、学校の「テスト」や「受験」では、
「答えが1つ」じゃないと困るからだ。
794年でも795年でも正解、としてしまうと、
採点が難しくなってしまうので不都合だ。
だから、「作者の考えを答えなさい」という、
およそ答えが「1つ」に定まらないものにさえ、
学校の勉強には「正解」が存在する。
小・中・高と学校に通った私が学んだことは1つ。
「たった1つの『正解』がある」
このことが、私の頭に刻み込まれた。
——◇——◇——◇——◇——◇——
しかし、どうだろう?
高校を卒業した後の「社会」には、どこに「正解」があるの?
大学生になった私は、路頭に迷っていた。
「学生のうちは遊んでおけ」と
「学生のうちに勉強しておきなさい」
どっちが「正解」なの?
「バイトはいい経験だからやっておけ」と
「バイトは時間の無駄!」
どっちが「正解」なの?
「早く社会に出て経験を積む」
「大学院まで進んで研究する」
どっちが「正解」なの?
「ねえ先生、『答え』を教えてよ?」
大学生の私の前で、「解説」をしてくれる先生はいなかった。
あまりにも「学校のノリ」が染み付きすぎたせいで、
私は「何事にも必ず答えがある」と思い込んでしまっていたのだ。
「ねえ先生、平安京は『本当に』794(鳴くよ)年にできたの?」
「『795年』かもしれないじゃん!」
大人になった私になら、先生はこう言ってくれるかもしれない。
「正直、先生にもわからないよ。
でも、学校ではそーゆーコトにしとかないと、
テストで都合が悪いんだよね」
——どうしてあの頃、そう教えてくれなかったの?
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そうして、私はやっと手放した。いや、手放せた。
「答えは1つしかない」という先入観を。
「正解は1つじゃない」という見方もできるし、
あるいは、
「正解なんかない」という見方もできるかもしれない。
でも、私は「ぜんぶが正解だ」という見方をしたいと思った。
「正解は1つしかない」という先入観は、
まるでクモの巣のように、私にまとわりついて離れなかった。
でも、いざその網を破ってみたら。
自分にも羽があることに気付いたのだ。
「若いうちは○○しろ」
「大学では○○しなさい」
「住む場所は○○にすべき」
こんな「網」に、がんじ絡めになっていた。
でも、その「網」を手放したおかげで、
自分の飛んで行きたい場所へ飛んで行ける気がしたのだ。
「あなたが手放してよかったモノは?」
誰かに聞かれたら、きっと私はこう答えるだろう。
「『正解は1つしかない』って先入観、かな」
「あなたの答えも教えて?だって『正解』は1つじゃないんだから」
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❤️この記事は、「倉田 エリ」さん主催の、
企画|あなたの心や暮らしが軽くなったこと・もの「#手放してよかったこと」教えてください
の応募作です。
倉田さん、ステキな企画をありがとうございました!
❤️この企画は、「chiyo」さんの紹介記事がキッカケで知りました!
ステキな紹介記事をありがとうございます!
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