「多くの人に読まれる」は本当に幸せか?
結論、必ずしも幸せには直結するとは限らない、と私は考えている。
また、「noteの目的によって幸せのカタチも変わる」と考える。
なぜか?
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■「多くの人に読まれる」のは純粋に嬉しい
まず、この考えをハッキリお伝えしておきたい。
かく言う私自身、PVが増えるとめっっっちゃ嬉しい。
やっぱり読者が増えると、それだけモチベも上がる。
このように、「多くの人に読まれる」ことの
メリットを十分に認めた上で、
「あえて」
そこに潜む別の可能性を探してみたいのだ。
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■そもそも「幸せ」とは何か?
別に哲学的な議論をしたいわけじゃない。
ここで述べておきたいのは、ただ一つだけ。
《「幸せ」は人それぞれ》
ということだ。
「何を当たり前な」と思うかもしれない。
でも、それでもハッキリと先に述べておきたかったのだ。
もちろん、PVが増えて、多くの人に読まれることに、大きな幸せを感じる人もいるだろう。
その一方で、それほど嬉しくない、という人もいるかもしれない。
どちらもステキなことだ。
その上で、この記事で言うところの「幸せ」は、次のように定義する。
「noteの幸せ」=「noteをやっててよかった」と感じること
この記事は、哲学的な議論をしたいのではない。
あくまで「noteの話」をしたいのだ。
「noteにおける」幸せの話をしたいのだ。
なので、この記事では、
「幸せ」を「noteをやっててよかったと感じること」と定義する。
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■「多くの人に読まれる」とは何を意味するか?
結論、次の2つのパターンがある、と私は考えている。
(1)多くの「人数」に、少しの「回数」読まれる
(2)少しの「人数」に、多くの「回数」読まれる
ここでは、「多くの人に読まれる」とは、「多くのPVが得られる」ことだと定義する。
まず、(1)と(2)の説明をしておこう。
具体例で考えるとわかりやすい。
いま、あなたが「月間1万PV」だとしよう。
すると、(1)と(2)は、それぞれ次のような状態を意味する。
(1)1000人に、10回ずつ読まれる
(2)10人に、1000回ずつ読まれる
「PV = 人数 × 1人あたりが読む回数」という式になるので、
「多くの人に読まれる」とは、
・「読者数が増える」
・「1人あたりが読む回数が増える」
のどちらか(あるいは両方)を意味しているのだ。
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■渋谷駅で大絶叫
「それじゃあ聞いてくれエ!オレの新曲をおおおおおオ!」
あなたの叫び声は、およそ12万人に届けられた。
渋谷駅は1日に平均で12万人が利用するらしい。
なので、あなたが1日中(!?)渋谷駅で絶叫すれば、
12万人が、あなたの声を聞いてくれるはずだ。
しかし、二度目はない。
なぜなら、12万人の人たちは、
あなたの声が「聞こえた」だけであって、
「聴こうとした」わけではないからだ。
もちろん、興味を持って、二度目も聞いてくれる人もいるだろう。
でも、その数は12万人と比べれば、きっと減ってしまうだろう。
これをnoteで置き換えると、
多くの「人数」に、少しの「回数」読まれる
という状態になる。
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■地元の駅前で細々とバラードを歌う
「それでは聞いてください——」
あなたの前には、たった10人くらいしかいない。
仕事帰りのサラリーマン、帰り道のカップル、冷やかしにきた友達。
それでも、あなたの歌声は、「聴かれて」いる。
「——ありがとうございました。では明日も同じ時間に。」
もちろん、二度と聴きにこない人もいるだろう。
それでも、あなたの歌声は「届けたい人」に届いている。
だから、二度目もきっと「聴く」人がいる。
これをnoteで置き換えると、
(2)10人に、1000回ずつ読まれる
という状態になる。
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■「見られる」ではなく「読まれる」が幸せを生む
「相互フォロー」「フォロバ100%」などを使って、
フォロワー(=「耳に入る人」)を増やすことはできる。
もちろん、それだってステキなことだ。
誰もいない公園で寂しく弾き語りをするよりも、
人通りが多いところで弾いた方がモチベが上がるかもしれない。
でも。
あなたが「届けたい人」に、その歌声は届いているだろうか?
フォロワーを増やす、ということは、
田舎の駅から都会の駅へ、謳う場所を変えるようなもの。
「耳に入る人」が増えることを意味しているのであって、
「聴いてくれる人」が増えることを意味しているのではない。
一方、フォロワーは少ないが、一人ひとりと繋がりを持つのは、
隣町の田舎の駅から、
同じくらい田舎の地元の駅に、歌う場所を変えるようなもの。
「耳に入る」人数は増えないが、
「聴いてくれる」人数は増えるだろう。
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ここでもう一度述べておきたい。
《「幸せ」は人それぞれ》
ということを。
noteをやる目的が「とにかく認知度を上げたい」というものなら、
(1)多くの「人数」に、少しの「回数」読まれる
という状態を「大成功だ!」と感じるかもしれない。
一方、コアなファンを獲得したい!と思う人なら、
(2)少しの「人数」に、多くの「回数」読まれる
を「大成功だ!」と感じるかもしれない。
このように、なにを「noteの目的にするか」によって、
目指したいゴールも変わる。
だから、改めてあなたに聞きたい。
あなたが「届けたい人」に、その歌声は届いているだろうか?
聴いてもらいたい人に聴いてもらえる。
そんな小さな幸せを、私は大切にしたい。
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