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noteとは何か?——本質を考える

私たちは無知によって道に迷うことはない。

自分が知っていると信じることによって迷うのだ。

——byルソー


先に断っておくと、この記事は、あなたにとって「すぐに役立つ」ものではありません。

言い換えると、「長期的に糧になる」ような記事を目指しています。


要は、「即効薬」ではなく「栄養」を目指した記事です。

さて、そんなこの記事のテーマ(問い)を先にお伝えします。


《noteとは何か?》


これです。

「はァ?そんなの考えて何になるんだよ!勝手にやってろ!」

と思ったあなたは、すぐにこの記事を閉じてOKです!笑

そんなあなたには、この記事ではなく、こっちの記事をオススメします!




今回は、いわば「急がば回れ」な話をしますので、

一緒に回ってくれるあなたと、ぜひ一緒に上記のテーマを考えたいと思います。


それでは行きましょうっ!


■「note公式」の定義


まず、《note公式》さんが書いているnoteの説明を引用します。


noteはクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。

(最終閲覧日:2021年12月7日。太字は筆者(そら)が加筆。)


この説明によると、noteとはコンテンツを「投稿する」ことと、ユーザーがそれを「応援する」ことができる、双方向のプラットフォームである、ということがわかります。

つまり、「書く専(書きはするが、読みはしない)」や「読む専(読みはするが、書きはしない)」というユーザーも、もちろん存在する、ということです。


この《note公式》の定義を足掛かりに、より詳しく「noteとは何か?」を考えていきましょう。


■noteを考える2つの要素


まず、noteを構成する要素について考えます。

ここはサクッといきましょう。

結論、noteは「形式」と「内容」の2つの要素でできています。

「いれもの」と「中身」と言い換えてもOKです。


以下では、この「形式」と「内容」の2つに分けて、「noteとは何か?」について考えていきます。


■noteと似たモノと比べてみる


では、noteの特徴を明確にするために、noteと似たものと比べてみましょう。


◆noteと電子書籍、何が違うか?

・電子書籍は「ページ」が存在するが、noteには存在しない

・電子書籍は「ダウンロード」が必要だが、noteは必要ない

・電子書籍は「本(文章)がメイン」だが、noteはそうではない


◆noteと他のブログ(たとえば「はてなブログ」)、何が違うか?

・他のブログは文字の色が変えられるが、noteは変えられない

・他のブログはページをカスタマイズできるが、noteはできない

・他のブログはランキングが存在するが、noteには存在しない


◆noteと紙の本、何が違うか?

・紙の本はデバイス無しで読めるが、noteはデバイス無しで読めない

・紙の本を発行するのは有料だが、noteはお金がかからない

・紙の本は貸し借りできるが、noteは貸し借りできない


■noteとは何「でない」か?


まず「noteとは何か?」を考える前に、「noteとは何でないか?」を考えます。

なぜかといえば、「○○ではない」と「ではない物」を除いていくことで、「である物」の輪郭が浮き上がってくるからです。

彫刻刀で、木を掘り削っていくイメージです。


「noteは何でないか?」を考えると、次のようなことが言えると思います。


【形式】
◆noteは紙の本ではない
◆noteはオフラインではない

【内容】
◆noteは内容の縛りがあるものではない


このことから、次のようなことがいえます。

noteの記事には、リアルの(オフラインの)本のように「しおり」を挟んだり、ラインマーカーをひいたりすることができない

また、noteの記事には「ページ」がない

また、ジャンルが(ほぼ)無制限なので、パッと見で「このジャンルの記事だ!」とわかりづらい


「はあ?当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、これは見逃せない特徴です。


たとえば、noteで1万文字くらいの小説を投稿したとしましょう。

スマホで読む読者は、1万文字の記事を「スクロールして」読みます。

もしも途中で記事を読み止める場合は、スマホにしおりを挟むことはできません。また、「ページの端を折る」ということもできません。(そもそも「ページ」が存在しませんが)

つまり、次に読むときに、「前回、どこまで読んだのか?」がわかりにくくなる、ということが予想できます。


ここまでの話をまとめましょう。

noteで「できないこと」、noteに「向かないこと」をまとめると、次のようになります。


◆noteには「ページ」が存在しない

◆noteには「しおり」を挟むことができない

◆noteにはラインマーカーを引くことができない

◆noteでは何回かに分けねば読めないような長文は向かない

◆noteでは「すでに読んだ・まだ読んでない」の区別がしづらい


■改めて、noteとは何か?


ここまでの考察を踏まえて、改めて「noteとは何か?」を考えてみましょう。

noteはリアルな本のように、ページをめくったり、しおりを挟んだり、ラインマーカーを引いたりすることはできません。そのため、すでに読んだ場所とそうでない場所、すでに読んだ記事とそうでない記事の区別が難しい、という性質があります。


現に、この記事を今読んでいるあなたも、(「ちょっと長いな・・・」)と心の中で思っているかもしれません。ご不便をおかけします・・・!


ただ、逆に言うと、このような「できないこと」の裏側に、noteの「できること」「向いていること」が見えてきます。


「形式」「内容」に分けて、「でないこと」から「であること」を見つけてみましょう。


【形式】
◆noteは紙の本ではない
→noteは電子媒体である

◆noteはオフラインではない
→noteはオンラインである

【内容】
◆noteは内容の縛りがあるものではない
→noteは書きたいジャンルを自由に書ける


こうすると、noteの特徴が見えてきます。

noteは電子媒体・オンラインなので、シェアが一瞬でできます。

紙の本のように、「今度会ったときに貸すね〜」などと言わずに、シェアボタンを押せば一瞬でシェアできます。


さらに、 内容に縛りがないぶん、自分の書きたいことを自由に書くことができます。


また、他にブログのように「ページ自体」をカスタマイズできないぶん、章それ自体にフォーカスできます。


言い換えると、他のブログでは、トップページの「見た目」で差別化が生まれることがよくありますが、noteは、ページの見た目は(サムネなどの画像を除き)基本的にはみんな一緒です。

そのため、より「中身」で差別化・勝負がしやすい、と言えるでしょう。


ここまでの話をまとめると、noteに向いていることは次のように言うことができます。


【noteに向いていること】
◆1回で読み切れる、短〜中程度の文章を発信すること

◆「見た目」ではなく「中身」で勝負すること

◆ランキングに囚われず、自由に文章を書くこと


■まとめ——noteの可能性のその先に


ここまで、noteでできること、できないこと、向いていること、向いていないことを考えてきました。


もう一度、noteでできること、向いていることをまとめておきます。


【noteに向いていること】
◆1回で読み切れる、短〜中程度の文章を発信すること

◆「見た目」ではなく「中身」で勝負すること

◆ランキングに囚われず、自由に文章を書くこと


これを踏まえると、noteの可能性が見えてきます。


単なる「ブログ」としてではなく、「自己実現」として捉えられないか?——そういう可能性です。


たしかに、noteはウェブ上のサービスなので、「ブログ」と位置付けることもできるでしょう。

でも、ただそれだけではなく、「中身」を重視して、ランキングに囚われず、無料で、自由に、「自分のやりたいこと」を実現する——。そんな「スタイル」を、noteなら叶えられるのかな、と思ったりしました。


要は、「私はこう考えます。以上です。」のような硬いニュアンスから、「こう思ったんだけど、どう?」のような柔らかいニュアンスまで、幅広く「自己発信」として受け入れられる。それがnoteの良さなのかな。と思いました。


まとめると、

noteは単なる「ブログ」という「目的」としてではなく、「自己実現」の「手段」として捉え直すことで、新たな可能性が見えてくるのかな、と思いました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




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