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アガサ・クリスティー・フェア開催! 全点50%OFF+『アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕』が100円!

アガサ・クリスティー・フェア開催! 全点50%OFF+『アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕』が100円!

フジテレビで放映されてきた「脚本・三谷幸喜×原作・アガサ・クリスティー×主演・野村萬斎」のSPドラマシリーズ。『オリエント急行殺人事件』(2015年)、『黒井戸殺し』(2018年)に続く第3弾『死との約束』が2021年3月6日に放送決定! 

この『死との約束』の放送を記念して、アガサ・クリスティー作品全点が50%OFFとなる電子書籍フェアを開催します! 期間は2月26日~3月11日まで。以下、今

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つながりきれない社会の中で~デモステネス『弁論集 6』

つながりきれない社会の中で~デモステネス『弁論集 6』

先日の記事で、本書の面白さについておおいに語った。

本稿では主に、弁論集第6巻で扱われる具体的な裁判記録を手引きとして、当時の法体系とそれを支える思想、そこから垣間見える古代ギリシアの価値観について、具体的に触れていきたい。

2,000年以上前の文化と現代の文化の間に横たわる大きな断絶と比べると、両者の法制度の間にある共通点の多さがよほど目を引く。上の記事で書いたのは、そうした側面だった。

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文学の意義、開かれた"読み"~『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』

文学の意義、開かれた"読み"~『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』

これは良かった。すごくよかった。小説を読む全員に、ぜひとも一冊ずつ持っていてほしい。

「批評理論」の格好の入門書文学作品の読解と批評の技法として発展を遂げてきた「批評理論」。この領域が本格的に産声を上げたのは18世紀末と、意外にも歴史は浅いのだが、現在に至るまで様々な理論が提出されており、素人にはややとっつきにくい。

本書は、そうした批評理論の全体像や、各理論の成立過程と概略を「批評史」として

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書評: PIXAR (ピクサー) - 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話。ストーリーの彩り豊かなビジネス小説

書評: PIXAR (ピクサー) - 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話。ストーリーの彩り豊かなビジネス小説

今回は書評です。

PIXAR (ピクサー) - 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 という本をご紹介します。

この記事でわかること・本書の概要
・著者の仕事への向き合い方
・ストーリーの彩りを豊かにする人間描写
・スティーブ・ジョブズの人間像

この本は、おもしろくて一気に読めました。

今回の記事では、本書の簡単な概要と、具体的にどんな視点でおもしろく読めたかを書いてい

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教育の今、子どもたちの未来~『質問する、問い返す』名古谷隆彦

教育の今、子どもたちの未来~『質問する、問い返す』名古谷隆彦

――主体的に学ぶということ (岩波ジュニア新書)

久々のジュニア新書。考え方や問いの立て方を子供にも読めるようにやさしく解説する本かと思ったら、やや毛色が違った。本書は、学校教育の現場を長年取材してきた記者による、子どもたちが自主的に考える力を養うための教育のあり方を豊富な事例とともに考察していくマイルドな教育論である。ジュニアを対象に書かれているわけではないが、それでもやはり読みやすく、若い世

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