デジタル広告の成果最大化を支援するAIプロダクト「H-AI TD GENERATOR」のプロダクトマネージャーに聞く！
1月25日にリリースされたソウルドアウトグループ初のAIプロダクト「H-AI TD GENERATOR」のプロダクトマネージャーにインタビューしました！
デジタル広告のクリエイティブ制作において効果を最大化させるためには、クリエイティブを一度制作して終わりではなく、高頻度で差し替えて検証を継続していく必要があります。
「訴求軸がマンネリ化してしまって真新しいものが思いつかない」
「運用担当者が制作した広告では成果に結びついていない」
など、広告運用者の悩みは尽きません。そんな、あるあるなお悩みを解決してくれるのが「H-AI TD GENERATOR」です。
「H-AI TD GENERATOR」は、任意のLP（ランディングページ）のURLと任意のキーワードを入力することで、広告文自動生成AIを用いて、広告の見出し文と説明文を自動生成できます。プロダクトマネージャーの髙橋 仰一さんに詳しくお話を伺いました！
髙橋 仰一（マーケティングテクノロジー本部 デベロップメントGr.）
2021年新卒入社。「H-AI TD GENERATOR」のモデル開発とプロダクトマネージャー。大学院では、AIを用いて音の聞こえ方に関する研究をしていました。趣味はキャンプ・ゴルフ・サウナ。2022年上期新人賞を受賞。
広告業務の生産性向上
─── 「H-AI TD GENERATOR」の開発に至った背景を教えてください！
髙橋：デジタル広告では、ユーザーのニーズを反映した広告文を継続的に作成・検証・改善し続けていくことが求められています。そのため、広告運用者は、多様な内容や言い回しの広告文を制作し続けなければなりません。
しかし、人力で制作し続けるのには限界があります。特に広告代理店の運用者は、一人でいくつもの案件を担当しており、かなりの時間を割いている現状があるのです。
そこで、AIを用いて、ユーザーニーズを反映した広告文を大量に生成できるプロダクトを開発し、広告業務の生産性向上と同時に、広告効果の成果最大化を支援したいと考えました。
─── ユーザーニーズを反映した広告文を大量に生成……とは、どういった仕組みなのでしょうか？
髙橋：「LPを要約する」イメージに近いです。任意のLPとキーワードを設定すると、AIが過去の大量の広告文のデータやLPのデータを活用して、広告文を自動生成します。
少し専門的な話をすると、LPからテキスト情報を抽出し「広告文自動生成モデル」に入力すれば、広告文が出力されます。このモデルで使っている技術は「Deep leaning（深層学習）」や「大規模言語モデル（Large Language Model）」といったものです。
広告文生成の流れ
誰でも簡単に使えるUIが特徴
─── 広告文を自動生成できるサービスは、他社でも展開されているものがありますよね。「H-AI TD GENERATOR」の特徴を教えてください！
髙橋：誰でも手軽に使えるプロダクトを目指しています。ぱっと見でわかるシンプルなUIを作りました。また、他社では、生成の過程で人の手を挟まなければならないものもあるのですが、「H-AI TD GENERATOR」はWeb上で完結します。
ほかにも、「H-AI TD GENERATOR」では、アイデアを大量に出せることもポイントです。人だけでは思いつかない大量のアイデアや新たな訴求軸の広告文を生成し、成果の改善が期待できます。
広告文新規生成の管理画面
CPAが4分の1、CVRが2倍に！AIが考え、人が選ぶ
─── 社内の運用者に先行して使ってもらっていると伺いました！実際にAIが作った広告文の配信結果はいかがでしょうか？
髙橋：「H-AI TD GENERATOR」を用いたアカウントでは、導入前後で比較して、CPA（獲得単価）はおよそ4分の1、CVR（獲得率）はおよそ2倍という結果があります！人では思いつかなかった新たな訴求軸の発掘と、すばやい検証・改善の実現が、主な要因だと考えています。
─── 成果アップに繋がっているんですね！当初課題に感じていた、運用者の業務の側面ではいかがでしょうか？
髙橋：十数件の運用を担当している運用者は、一案件ごとに広告文制作にかかる時間を45分から15分に短縮し、月に7時間ほど工数を削減できたそうです。
「H-AI TD GENERATOR」を使うことで、AIが0からアイデアを「考える」作業を行ない、人はユーザーニーズや商材、キャンペーンに対して適した広告文を「選ぶ」だけの作業になりました。人と機械が役割分担をして、生産性の向上に繋がっています。
技術を駆使してデジタル広告の成果最大化を
─── 今後の展望を教えてください！
髙橋：まず第一には、プロダクトとしての使いやすさを改善していきたいです。社内の運用者からのフィードバックをもとに、UIや機能の改善を進めていきます。
また、機械学習のモデルの改善も重ねていきます。今はまだ、大量の広告文を生成することはできても、成果が絶対に上がる広告文を生成できているわけではありません。配信結果の実績や生成された広告文のデータを使い、精度を高めていきたいです。
─── 新たな機能開発も予定していますか？
髙橋：そうですね。現在、Yahoo!、Googleのリスティング広告とディスプレイ広告に対応していますが、Yahoo!やGoogle「らしい」広告文の生成はできていません。ですので今後は、FacebookやLINE、SmartNewsなど、対応できる媒体を増やしていくと同時に、各媒体のユーザー特性や配信面を考慮した、「らしい」広告文を生成できるようにしていきたいです。
ほかにも、広告文のクリック率予測や広告バナーの生成など、機能拡充も考えています。最新技術を駆使して、地方、中小・ベンチャー企業の皆さまのデジタル広告の成果最大化に伴走していきたいです！
「H-AI TD GENERATOR」に関するお問い合わせはこちらからよろしくお願いします！
【執筆・編集：みやたけ（@udon_miyatake）】
▼プロダクト開発チームの過去の記事もご紹介します！
「DATA CONTROL」
Cookieレス時代に向けたデータ連携ソリューション。各メディアの欠損データを補完して広告効果を最大化します。
2023年1月19日より「LINE Conversion API」「Twitter Conversion API」と連携開始。対応媒体は、Yahoo!・Google・Facebook・LINE・Twitter
「ReachLine」
LINE通知メッセージの配信ツール。SMS配信機能も搭載され、電話番号をキーにして、LINEで配信できないユーザーにもメッセージ配信が可能です。
「SOヨビコミ for LINE」
ECサイトに訪問したユーザーに対して、回遊中、または離脱しようとしたタイミングでポップアップを表示し、LINE公式アカウントへの友だち追加を促す。
