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#ロシア演劇

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑱

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑱

前回は上から。

18. 茶番を続けて、春公演へ・芝居後の茶番
 前回『クロイツェル・ソナタ』について熱く書いたが、だいぶ前の記事でも既にちょっと触れていた。数が多くなってきたので、内容が多少ダブりやすくなってきている。とはいえ、偶々私の記事を読んだ人が他の全部の記事を読むとも思えないから、ちょっと位話がダブってもいいかなーとは感じている。全部読んでくださっている奇特な方がいれば、ちょっと申し訳な

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑰

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑰

※初回から読んでいない方のために…登場する人物は全て実在であり、エピソードは全て実話ですが、モラハラ男稲田については仮名を用いており、他はイニシャルなどです。そして写真には特に意味がありません。

17. 共依存、欺瞞1. たった一日の蒸発旅行
 「行こう」と、突然晴れやかな笑顔で言われて、はっきりそうとは告げられていないものの、なんとなく一緒に死のうのお誘いであることは理解していた。
 今考えれ

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑮

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑮

前回はこちら。写真に深い意味はありません(辛いことを書いているから、美味しそうなものでも!くらいの意味しか…ありません…カレリアで食べたのです…)

15. 役決めと、病気・役者過多
 戯曲が決まった以上、次に決めるのは役者だが、これが難航するのは明らかだった。前回も少し書いた通り、この年は例年になく新入生が多く、稲田が選んだ戯曲は登場人物を多く必要とするものではあったが、それでも全然足りなかった

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑯

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑯

前回はこちら。

16. 貫けなかった反抗 病気の再発は、すっかり私の根気を挫いた。病気に負けず、挫けずに戦い抜く美談は映画やドキュメンタリーに登場するが、実際、立ち上がろうとする度に足元を掬われていては気力も枯れ果てるし、自分ばかりが不幸な目に遭っているような気もある。「幸いにも」ダブルキャストだから、健康で気力十分、技術も人望もあるOさんがいる以上、私がいなくても舞台は成り立つ……言葉の意味通

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑬

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑬

前回はこちら。

13. 「なりたかった男」と、再び演劇を これまでの経緯を読んできた方には、概ね稲田が辿った大学生活の道筋は明らかになっていると思う。今回の記事にいきなりたどり着く人もいるかも知れないから、ざっくりと纏めると、一浪して大学に入った私がサークルの新歓で彼と知り合った時、彼は丁度大学五年目のスタートで、その次の年も卒業せず、彼が卒業する年には私は大学三年生だったということである。別れ

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑭

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑭

前回はこちら。

14.「演出家」先生・稲田・取らぬ狸の皮算用

 かなり多くの人が、口にこそしていないだけで、実現できるかもわからない可能性に少しだけ期待してその先のあれこれを考えてみた経験を持っているのではないだろうか。私だってそうだ。もしこれに受かったら……とか、色々。
 稲田もそうだが、彼の場合は、良く言えば常識に縛られず、悪く言えばあまりにも非現実的な皮算用が多かった。当人は言っていなか

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