深掘りしたければラベリングしない
京大卒元メガバンカーで今はアパート大家したりオンラインサロンを運営したりシーシャバーに出資してみたり、ライターになる予定の総一郎です。
僕はメンバーさんと定期的にお電話させていただく機会が有る。
僕との通話に価値を感じて下さっているということは非常に有り難いことだ。
今日はそんな通話の中で思ったことをシェアしたい。
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▼深掘りしたければラベリングしない
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僕は自分で言うのもなんだが、深掘りするのが得意だと思う。
なぜかは分からないが、一番鍛えられたのは、留学を検討していた時と、就職活動の時だろう。
#参考記事
『”なんとなく” 満足か後悔をしないように』
「絶対に後悔したくないから」という理由で、曖昧な理由で留学をしてしまわないように、とことん行く理由を検討した。
「面接官に何て聞かれても理屈が通るように」という理由で、会社の志望動機は徹底的に考え抜いた。
「なぜなぜ」を繰り返し、あらゆる想定問答に応えられるように準備していた。
この経験が有るから、自分の感情とか過去の選択の理由なんかは全て説明できるし、言語化できると思う。
この内省を繰り返してきたから自己肯定感が高いのかもしれないということを書いたのが以前の『内省をした先に自己肯定感アップが有る』という記事だ。
さて、前置きが長くて恐縮だが、このように自己分析をしたり、なぜなぜ?という分析をする上で邪魔になることが有る。
それは「ラベリング」だ。
「私は ”変" だから他人と違う選択をしてしまう」
「私は "飽きっぽい" から継続できない」
「私は "プライドが高い" からなかなか謝れない 」
といったような感じで、「変」とか「飽きっぽい」とか「プライドが高い」とか「凝り性」とか、自分をラベリングして説明してしまうのは危険だ。
世の中には「飽きっぽい人」と「飽きっぽくない人」とか「変な人」と「変じゃない人」のどちらかしか存在しないわけではない。
そんな二元論で語れるものではない。
そもそも誰一人として同じ人間などいないのだから、誰しもが「変」だし、「変わった人」だ。
誰しもが「飽きっぽい」一面を持っているし、誰しも「プライドが高い」部分や「凝り性」な部分は持ち合わせている。
なのに、安易にラベリングして、それっぽい形容詞で理由付けしてしまうと、それ以上の深掘りは出来ない。
例えば、自分のことを「飽きっぽい」と思っている人でも好きなスポーツ(たとえばテニス)は飽きずに続けているかもしれない。
であれば、その人が何か(たとえばランニングや筋トレ)を継続できないのは「その人が飽きっぽいから」ではなくて、その人がランニングや筋トレが嫌いなだけかもしれない。
なぜランニングや筋トレが嫌いでテニスは好きか?を考えると、
ランニングや筋トレは自分との闘いだからつまらないけど、テニスは相手との闘いだから楽しいのかもしれない。
だからランニングや筋トレは続かなくて、テニスが続くのかもしれないし、
そのヒントから考えると、水泳やウォーキングは続かなくて、バレーボールや卓球などは続きそうだ。
「飽きっぽいから」とか、簡単な形容詞に逃げたらここまで自己分析は進まない。
加えて、ラベリングには別の弊害も有ると思う。
そもそもラベリングして、それを理由として語るということは、アドラー心理学でいうところの「原因論」的考え方だ。
#原因論が初耳な方は是非こちらの記事の説明をお読みいただきたい
『 最もおすすめの本』
「自分は "変" だから」「自分は "飽きっぽい" から」という考え方は原因論的考え方だ。
あたかも
「自分は『変だから』とか『飽きっぽいから』という ”変えようの無い”性質を持っているから、このような行動や選択をしてしまうのはしょうがない。」
という風に聞こえるし、そう考えてしまっているということだ。
本当はそういった性質だって変えようの有るものだし、そういう行動をとってしまうのもしょうがないことではない。
目的論的に考えれば、
「嫌いなランニングをしたくない」という目的を達成するために、「自分は飽きっぽいから」という自分の性質の一部を恣意的に取り出して、「飽きっぽい」”せい”にしているのだ。
別に嫌いだろうが、ランニング仲間を作ったり、ランニングウェアを着て寝るなりすれば本当は継続できるかもしれないが、それをせず「飽きっぽい」"せい" にしている。
長くなりすぎたのでこのあたりにしておくが、まとめると、
安易な形容詞でラベリングをすることはそれ以上の深掘りの妨げになるうえ、原因論的な他責的な発想になる可能性も有るので建設的じゃないんじゃない?
というのが僕の持論だ。
自分のことをもっと知りたいと思っている人で、ラベリングの癖のある方は「なぜなぜ?」を繰り返してみると良いと思う。
その内省が資産になり、自己肯定感を高め、幸せに繋がると僕は思う。
一人でできない時は誰かの力を借りてみると「なぜなぜ」は進む。
ご縁がある方は僕がお力になれるかもしれない。
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