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プロDD・M ~その561
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「ニシの身体を……!」
コイケの視界にあったのは、ニシであってニシではなかった。
「アハハハハ!でも、このオリジナル女神も呪術も全てニシのものよォ~!それらを全て強奪して使いこなす……それがこのあたしの力~よ!」
「そういうわけですか」
コイケは1人、納得の表情を浮かべた。
「理解したようねェイ!」
「ふむ、あなたがニシ
プロDD・M ~その560
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
向かい合うかつての同志…….ニシとコイケ。
今は互いに己の組織を率いて戦っていた。いや、灰かぶりは既に壊滅していた。
コイケは共に灰かぶりを盛り上げていた頃を思い出していた。
「スパイとして潜り込んだ中でも、あなた方のその情熱は本物だと信じて疑いませんでしたよ」
「俺もそうだ、だからこそ利用価値があると思った」
「ニシ
プロDD・M ~その559
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
その肘はカエルを元の形状がわからないほどぐちゃぐちゃに砕いた。
そして、ツムギはその場に倒れ込んだ。
「マルス……仇はとったよ……」
もう一歩も動けず、ツムギはそのまま目を閉じた。
消し炭の魔女は確実にニシを追い詰めていた。
「5…..」
しかし、無数の炎の腕に殴られながらニシは何やら呪文を唱えていた。
その意
プロDD・M ~その558
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「さっきはちょっと油断しちまった。そもそも最初から仲間じゃあねぇのによォ…..」
コジオは立ち上がりながら、ぺっと唾を吐いた。
それを見てヨシケーは一度納めた剣に再び手をやった。
「驚いた。確実に息の根を止めたと思っていたが」
「伊達にDDは名乗っちゃいないんでね」
「無駄なことだ。消し炭の魔女が本気を出せば、この場の全
プロDD・M ~その557
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
その女は、当たり前のように立っていた。
そして、その周囲の男達は当たり前のように地面にへばりついていた。
「次は誰?81か、灰かぶりか、それとも、悪美烈駆かしら?先に滅びたい者から来ればいいわ」
その圧倒的な力を前にソバシは、エーケーに耳打ちした。
「エーケーさん…ここは...」
「わかっている…消し炭の魔女が出てきた
プロDD・M ~その556
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
カエルを倒したツムギは再び立ち上がり、歩きだしていた。
「戻らなきゃ…みんなの所へ…そして、伝えなきゃ…マルスのことを……」
「ノコッチ、お前はまだぎりぎり生かしてやるよ。そして、その目で確と見るがいいさ。消し炭の魔女が成す術なく、消滅させられる様を。ハハハハハハ」
ニシは足下にノコッチを置き、大きく笑った。
「悪趣味
プロDD・M ~その555
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「お前らは…遊戯機構……!」
アッキーとライコの前に現れたのは、遊戯機構の会長ケイだった。
「手荒なことをしてすまなかったな、すぐに解放してやろう。だが、私の話を聞いて欲しい」
かつてその力で悪逆の限りを尽くしたその男は、見る影もなくやつれていた。
「君達は気付いているか…?この世界に終わりが近づいているのを」
「何だっ
プロDD・M ~その554
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
そこにいたのは、完全に包囲され、ボロボロに傷ついたノコッチだった。
「はぁ…はぁ…..」
「なかなかしぶとい。さすがはかつての鮫地方の支配者」
ヨシケーの刀が血に染まっていた。
「ここは通さねぇ……」
「いつまで立っていられるかな?もう反撃もままならないようでは」
「うおおお!」
「ほぅ?」
ノコッチはヨシケーの持ち手
プロDD・M ~その553
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「ライコ!ライコ!てめぇ……!」
首に刃を突き刺され、地面に倒れるライコを見て、アッキーは叫んだ。
しかし、敵の姿は見えない。
「くそっ!!」
「次はあんただ、アッキー。のこのことこの亡国へとやって来た愚かな男。かつて不死王と呼ばれたあんたの権能…もう不死身じゃあないんだろっ!アッキー!」
刃がアッキーを襲った。
「く
プロDD・M ~その552
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
ライコはじっと動きを止めて、周囲に神経を尖らせた。
汗が滴り落ちる。
(っっっきた)
ライコの拳が闇の中に突き出された。
しかし、手応えはなかった。
「惜しい、もう少しだったね」
次の瞬間、アッキーの目に、ライコの首に刃が入るのが見えた。
「ライコーーーーーー!!」
「兄さん…また会える日をどれだけ心待にしていた
プロDD・M ~その551
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
その男、欲望のカエル。
召喚されし22のヲタクよりさらに外側の存在。
力のヲタク、アネンゴを媒介とし、召喚されたヲタク。
ヲタクには進化、もしくは変容の可能性がある。
力が欲望になったように、節制のクモノサーカスが技のヨシケーになったように、正義は調整、審判は永劫、世界は宇宙になる可能性を秘めている。
ヲタクとし
プロDD・M ~その550
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
マルスがシブヤアマノガワ古戦場に積み重なったヲタク、女神の力を吸収し、解放していく。
その場に立っているだけでも、気圧されるほどの力の奔流。
「くっ…マルス…仇……紅葉舞降残酷斬」
「遅い、全て見きっている」
「!?」
「DDパンチ!」
「あああ…..!」
倒れてもすぐに立ち上がるマキゲ。しかし、その攻撃はマルスにはも
プロDD・M ~その549
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「あの巨大な剣を、まるで木の棒のように軽々と!」
「なんて荒々しくも華麗な剣捌きだッ!」
ガリとセルーが驚くのも無理はなかった。
マキゲの攻撃は、苛烈にして繊細、着実にマルスの命を断ち切ろうとする暗殺剣であった。
「紅葉舞落斬撃」
「くっ!!」
なんとか急所を避けながら応戦するマルスだったが苦しくなり始めていた。
(お
プロDD・M ~その548
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
各地で激戦が繰り広げられる中、その輪に入れない男がいた。
男の名は、アッキー。連れるべきヲタクを持たぬ為、参戦できずにいた。
「やはりこの結界、召喚されたヲタクを連れてないと入れないっすね、アッキーさん」
「ポッターはなぜ来ないのだ」
やれやれといった表情のライコの隣で、アッキーは怒りを滲ませていた。
「Invitat
プロDD・M ~その547
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「じょうじ!じょうじ!じょうじ!」
大量のオルマが一気に溢れだした。
それはまさに始まりを告げる合図であった。
「くそ!こいつら!きめぇ!」
各陣営はオルマ達の対処に手こずっていた。
「キリがないよぉ…」
「ナオユ、そっち10匹ぐらい行ったぞ!」
ムネッチの声も届かず、囲まれたナオユがオルマ達に蹂躙される。
「じょう