見出し画像

20240630「柔らかな息継ぎ」

ずっと呼吸して
ずっと息継ぎ
もう何回してるのかさえ
わからないくらいに
意識もしてないから
身体のことも忘れてしまう
どんな時にそうして
どんな時にそうはせずに
何かを加え
何かを捨てている
少しぐらいはいい
そう多くはないだろうと
勝手に思ってるだけで
わたし経由で
何かと繋がり
またそれらを切り離す

狭い部屋で窓を開け
緑の山や海の輝き
空は曇って
朝の空気がわたしに届く
せっせと流し
田圃へと供給して
稲がいつの間にか伸びている
欠伸をしていた間に
食べられた何ものかを見過ごして
件の触りを濾過させている
意識の埒外で生きて
通り抜ける足取りや
ややもすると捉えられない
当たり前のこと
随分と遠くへ
そして近くへと

やって来る鳥たちの
姿形は見えないけれど
鳴き声は届くし
聞こえなくなったのなら
そこを離れて行ったのだろう
枝葉末節それでいて
各々が役目を果たしている
気づけないままにそこにいて
おっちら振り向き
また前を進む
取り取りの四方八方
赴くままにして
何かを待っている
循環の欠片
切片の編集
その空気の湿りに気付いていても

読んでくださってありがとうございます!サポートいただいた分は、noteの他のクリエーターのサポートに使わせていただきます😁