ムラクモ

「丁寧な暮らし」に寄り添うアナログなモノと美味しいものや ナチュラルワイン等と、その周…

ムラクモ

「丁寧な暮らし」に寄り添うアナログなモノと美味しいものや ナチュラルワイン等と、その周辺の人々などを綴ります。 イタリア万年筆の輸入代理店代表。 ワインエキスパート/ワインフィッター Makuake公認キュレーター/Camfire公式パートナー キャリアコンサルタント

マガジン

  • Life is beautiful

    日々の暮らしや旅先での話。同じ風景を見ることはニ度とない。人生は旅のように出会う景色は一瞬一瞬、ニ度と来ない瞬間だ。せめてそこで見たもの、出会った人、食べたもの・・そして感じたこと。ニ度とないからこそ美しいと感じることがある。             ライフ・イズ・ビューティフル。

  • 人生はワインと共に

    ワインエキスパート/ et Conte (ワインフィッター) イタリア万年筆の輸入ビジネスの合間の、ワインにまつわる学びや飲食を忘れないうちにnoteへ。最近気になる「ナチュラルワイン」も含めて、気の向くまま不定期で綴ります。

  • イタリア美軸の世界

    感性にひびくイタリア美軸には他にない魅力があります。D-N(旧デルタ)中心に個人的な主観のみのイタリア美軸偏愛を綴ります。

  • food & restaurant in my life

    趣味が高じて調理師免許とワインエキスパートを取得したビジネスマンが、主に大阪、東京、時々イタリアや台湾を中心に、出張先や訪れた街で出会った"食”や時々"ワイン”にまつわる話を徒然なるままに記録したnoteです

  • Shops in the world

    時々旅に出ます。イタリアと・・最近では時々台湾。前職ではイタリア以外にスイスとフランス、たまにアメリカ。思えば、大学を卒業してからずっと欧州がらみの仕事をしてきた。空港と工場や工房とホテルの往復。そんな行程の間に、ちょこちょこと市場調査と銘打って色々なお店を回りながら見聞を広めています。お店を除くと・・その街の人間模様が見えてきます。

最近の記事

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Dune(デューン)カジュアルながら本格的な万年筆 

今回、新生D-Nの最初の定番アイテムとして製作された 『DUNE(デューン)』は、美しい砂丘のうねり・グラデーションに色を添えた遊び心あふれる万年筆です。見た目に美しく、サイズ感も欧米の人たちの手に比べ、比較的小さめの日本人の手にはピッタリの『DUNE』は、まさに定番コレクションにふさわしい万年筆。年齢や性別に関係なく、幅広い層の方々に手にしてほしい1本です。 こだわりポイント その1 美しい個性的を表現 ネーミングのDUNEは、砂丘や砂漠の意味。その名のとおり、ボディー

    • 地域に根付く人 ー 高知編

      日経MJに元「編集者」の滝川景伍氏の取材記事が載っていた。 彼がまだ編集社に勤めている時に、当時私が勤めていた商社の担当者だった。 やりがいはあったが多忙を極める雑誌の編集の仕事は、ある意味エンドレス。当時、締切前は徹夜が珍しくない職種。30歳で子供が生まれたタイミングで興味を持っていた第一次産業での転職を考えていて「自伐型林業」という言葉に辿り着いたそうだ。 都会を離れ、田舎暮らしを選ぶ友人・知人は少なくない。編集社を退社し高知に移住した頃は、滝川氏の活動をFacebook

      • カオスを受け入れイタリアワインの楽しむ

        イタリアワインはこの30年近くでものすごくイメージや価値そのものを上げている。南北に伸びるイタリアのテロワールはモザイクのようで、土壌や気候の多様性はある意味フランスより豊かではないか?くわえて土着のブドウ品種も多い。 そんなイタリアワインを手にするたびに、ふと思うことは・・・ イタリアのワイン法では最高層のDOCGワイン"キャンティ"が10ユーロ以下で手に入る中で、最下層のテーブルワインのカテゴリーに100ユーロをゆうに超えるワインがゴロゴロしている。このカオスな現実を受け

        • ワイン愛への次への一歩 - 酒販免許取得!

          定期的に欧州に出向き彼らと膝を交えて仕事を進めていく中で、会食は大切な人間関係作りの場。そこには、いつも美味しい食事とおいしいワインと楽しい会話がありました。 日本でも、知識やうんちくではなく、もっと気軽にみんなでワインを楽しめたらいいな・・そんな想いもあって申請していた酒販免許。 自分へのご褒美や友達、仲間との飲み会や家飲みなどのワインのチョイス。手土産やギフトとしての選択肢にワインもありです。どんなときに、どんな人と?ご予算やお好み、イメージなどお伝えいただければご要

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        • Life is beautiful
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        • 人生はワインと共に
          8本
        • イタリア美軸の世界
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        記事

          父の日と復活の箕面ビール 

          地元大阪北摂が誇る箕面ビール。毎年恒例の「父の日限定ビール」を楽しみにしている箕面ビールファンは多いのでは? 今年は、創業当時より定番で造られていた「ダークラガー」の復活ということもあり、父の日に飲まない手はない。・・ということで「パパざるラガー」とシーズナルビールで“おさるIPA”の弟分「こざるIPA」も一緒に飲み比べしてみた。 「特別のときに飲む」と決めている箕面ビールの限定。 なにと一緒に飲むか、毎回悩むところだ。 最初に頭に浮かんだのはウインナーや豚肉料理、ポテトフ

          父の日と復活の箕面ビール 

          人生を共に過ごしてきた、銀製品の魅力。

          銀製品の魅力は色々あるが、高価な素材という以外にも手に伝わる独特の温度感や、空気と触れていると硫化して黒ずんでくる。この独特の黒ずみや当て傷やこすり傷が人生を共に過ごした時間の記憶と重なったりする。 思いおこせば、学生の頃から好んでアンティーク調のものを集めたりしていた。それは、幼い頃に憧れた祖父の持ち物が強く影響していたのかもしれない。今まで、万年筆やボールペン、腕時計など、人生を共に過ごしてきた銀製品の魅力について語りたいと思う。 エボナイトの偏愛はこちらから 銀製品

          人生を共に過ごしてきた、銀製品の魅力。

          人生初。 セイベル100%のワインを呑む。 

          2019年に山形県上山市に拠点に立ち上げたワインブランド『DROP』のワインを入手。雪国での葡萄産地を継続していくことの難しさは想像を絶するが・・果たしてその味は・・いかに? 『DROP』 / ラベルデザイン ワインのラベルデザインは、そのワイナリーの作り手の想いやブランディングにも大きく関わってくる。そういう意味では、DROPのラベルはインパクトがりワインの味への想像を掻き立てられる。 そして・・・ このワインの名前は? と思いきや、ラベルの左下隅に控えめに"dorma

          人生初。 セイベル100%のワインを呑む。 

          ワインボトルが想起させるさまざまな記憶。

          ワインセラーで保管しているワインたちを、たまに眺めてみる。 さまざまな表情が、とっても愛おしく思える時がある。 ワインの能書や蘊蓄(うんちく)なしに、ただボトルの形や ラベルを眺めながら、手に入れた時の記憶や作り手へと思いを馳せる。 そんな時間もまた、ワインの楽しみの1つです。 ワインが、その時の記憶を蘇らせてくれる 人の記憶は面白い。それはいつ、なにから引き出されるかわからない。  でも、ふっとした瞬間に記憶が呼び戻されることがある。 例えば、出張先で購入したワインたち

          ワインボトルが想起させるさまざまな記憶。

          便利になればなるほど、人はアナログに回帰する?

          IT化が進みデジタルディバイスも進化して、私たちの暮らしはどんどん便利になっていく。機械式時計や万年筆などのアナログな道具はもはや存在価値はない?いやいや、そんなことはない? 皆さんはどうでしょう?? あなたは、アナログ派?それともデジタル派? たとえば著名なIT業界の人々、例えばビルゲイツや故スティーブ・ジョブズやなどは常々 「わが子にデジタル・デバイスを与えない」と言っている。 最先端をゆく彼らが、我が子にはいい影響を与えないものとの認識なのだろうか。最近では、電子書

          便利になればなるほど、人はアナログに回帰する?

          ルネッサンスから続く木版技法で彩られる暮らしのスタイル

          昨年の2月に伊勢丹新宿店で催された特別なイベントにPOP-UPショップを展開。その後もMITSUKOSHI ISETAN SHOPPING にて定番展開いただいているブランド"Bertozzi(ベルトッツィ)"の紹介です。 1920年に創業したBertozziはルネッサンスの時代より代々受け継がれてきた木版技法で、厳選した麻素材に色柄をを今に伝えるイタリアのホームリネンメーカーです。100年以上続く確かな技術と唯一無二のものづくりは「丁寧な暮らし」に彩りをあたえてくれます。

          ルネッサンスから続く木版技法で彩られる暮らしのスタイル

          色違いで同じモノを持つ意味は?

          みなさんは、同じデザインで違う色のものを買ってしまうことってありますか?私は幼少の頃より、そんな傾向があります。気に入ったら、懐が許す限り同じもので色違いを買う。そして使ってみる。すると、同じ形のはずなのに、身につけたり使っていたりすると自分の心の持ちようが違って感じられるのです。 それはあたかももう1つの分身のよう。心理学用語の『アルター・エゴ(もう1人の自分)』のように、自分自身を冷静に見直す、俯瞰するなど、いつもと違った視点に立つのは、常に何かに追い立てられるような現代

          色違いで同じモノを持つ意味は?

          知る・学ぶ 「ナチュラルワイン」 Vol.2

          今までのナチュラルワインに対する偏見を少しでも正せたら・・の思い出参加しているディオニー(株)主催の『ナチュラルワイン講座』2回目の振り返りです。 ワインの原料が100%ブドウということに焦点をあてると、その育つ環境や育て方がダイレクトに影響する。そんな当たり前のことを座学で動画を交えて学びは進みました。 知る・学ぶ 「ナチュラルワイン」Vol. 1はこちらから シンプルで素朴だから大切なブドウ畑の環境 日本酒はお米、ビールは大麦を原料とする。どちらも穀物で保存流通がで

          知る・学ぶ 「ナチュラルワイン」 Vol.2

          遊び心あふれる空間で、伝統的イタリアンに舌鼓。

          サラリーマン生活を終え、独立して2年目の秋。ミラノの友達から夕食に招待いただき、お互いの新しい門出を祝ったお店は、88年続く地元の人たちに愛される老舗のトラットリア。しかし・・一歩足を踏み入れると、外観からは想像できないJazzyな雰囲気とエノテカの様相がうまく融合した独特の世界観が目の前に広がりました。 トラットリア・アルラーティ・ダル1936現地集合で待ち合わせたトラットリア・アーラティは、ミラノの中央駅から地下鉄で一度乗り換え、そこから5駅、20分ほどの駅「Ponat

          遊び心あふれる空間で、伝統的イタリアンに舌鼓。

          知る・学ぶ 「ナチュラルワイン」 Vol.1

          昨秋、ナチュラルワインのインポーターのディオニー(株)主催の 『ナチュラルワイン講座』を受講、無事修了式を迎えました。 今までのナチュラルワインに対する偏見を少しでも正せたら・・ そんな思いで参加した講義の振り返りです。 最近気になる「ナチュラル・ワイン」 大阪の福島も天満も・・巷では、とにかくナチュラルワインを扱う飲食店が今なお増殖中。「うちのワインは全てナチュラルです」という店も多くなりつつある今日この頃。いろいろ飲んでみてはいるものの、正直、宝石混合・・いずれもフレ

          知る・学ぶ 「ナチュラルワイン」 Vol.1

          日本ワインの現在地。 Winart 最新号 2024 no.116号より

          少し前、ワインの聖地ブルゴーニュの中心ボーヌにて日本ワインの試飲会「サロン・デ・ヴァン・ジャポネ」が開催されるとの噂を耳にしていた。 ワイン宗国フランスで開催された、日本ワインの歴史的瞬間をワインフィッターの山田マミ氏が現地に取材に赴いた。  長らく「高温多湿の日本の自然条件で、いいワインができるのか?」と言われていた日本のワイン。果たして、本場フランスでの評価は・・いかに?  山田マミ氏の取材記事を読んで感じたことを書き残してみました。  第一回 サロン・デ・ヴァン・ジャ

          日本ワインの現在地。 Winart 最新号 2024 no.116号より

          エボナイトをめぐる偏愛 - 「手に吸い付く」独特の感触の万年筆たち

          今、万年筆が欧米で再び注目のアイテムになっている。コロナ禍で自分時間の見直しをはじめた人々が、自身が筆記する文字に唯一無二の価値を見いだし始めたようだ。 そんな彼らが注目しているのが古典的素材『エボナイト』だ。特に懐古主義の万年筆愛好家から高い評価を得ているエボナイト。実は私も両手の指では数えられないエボナイト軸の万年筆を所有している。人はエボナイト製万年筆を、なぜそれほど愛でてしまうのか。今日は、私の偏愛コレクションの中でも特に愛しいエボナイト製万年筆の魅力について、しばし

          エボナイトをめぐる偏愛 - 「手に吸い付く」独特の感触の万年筆たち