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Life is beautiful

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日々の暮らしや旅先での話。同じ風景を見ることはニ度とない。人生は旅のように出会う景色は一瞬一瞬、ニ度と来ない瞬間だ。せめてそこで見たもの、出会った人、食べたもの・・そして感じたこ…
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記事一覧

便利になればなるほど、人はアナログに回帰する?

IT化が進みデジタルディバイスも進化して、私たちの暮らしはどんどん便利になっていく。機械式時計や万年筆などのアナログな道具はもはや存在価値はない?いやいや、そんなことはない? 皆さんはどうでしょう?? あなたは、アナログ派?それともデジタル派? たとえば著名なIT業界の人々、例えばビルゲイツや故スティーブ・ジョブズやなどは常々 「わが子にデジタル・デバイスを与えない」と言っている。 最先端をゆく彼らが、我が子にはいい影響を与えないものとの認識なのだろうか。最近では、電子書

ルネッサンスから続く木版技法で彩られる暮らしのスタイル

昨年の2月に伊勢丹新宿店で催された特別なイベントにPOP-UPショップを展開。その後もMITSUKOSHI ISETAN SHOPPING にて定番展開いただいているブランド"Bertozzi(ベルトッツィ)"の紹介です。 1920年に創業したBertozziはルネッサンスの時代より代々受け継がれてきた木版技法で、厳選した麻素材に色柄をを今に伝えるイタリアのホームリネンメーカーです。100年以上続く確かな技術と唯一無二のものづくりは「丁寧な暮らし」に彩りをあたえてくれます。

遊び心あふれる空間で、伝統的イタリアンに舌鼓。

サラリーマン生活を終え、独立して2年目の秋。ミラノの友達から夕食に招待いただき、お互いの新しい門出を祝ったお店は、88年続く地元の人たちに愛される老舗のトラットリア。しかし・・一歩足を踏み入れると、外観からは想像できないJazzyな雰囲気とエノテカの様相がうまく融合した独特の世界観が目の前に広がりました。 トラットリア・アルラーティ・ダル1936現地集合で待ち合わせたトラットリア・アーラティは、ミラノの中央駅から地下鉄で一度乗り換え、そこから5駅、20分ほどの駅「Ponat

知る・学ぶ 「ナチュラルワイン」 Vol.1

昨秋、ナチュラルワインのインポーターのディオニー(株)主催の 『ナチュラルワイン講座』を受講、無事修了式を迎えました。 今までのナチュラルワインに対する偏見を少しでも正せたら・・ そんな思いで参加した講義の振り返りです。 最近気になる「ナチュラル・ワイン」 大阪の福島も天満も・・巷では、とにかくナチュラルワインを扱う飲食店が今なお増殖中。「うちのワインは全てナチュラルです」という店も多くなりつつある今日この頃。いろいろ飲んでみてはいるものの、正直、宝石混合・・いずれもフレ

ナチュラルワイン ー ワインの「自然」な姿への探求(その1)。 

ここのところ、やたらち"ナチュラル・ワイン"の表記を目にすることが増えた。巷では、ナチュラルワインを提供する飲食店が増殖を続ける。 大阪の天満や福島あたりでは「ナチュラルワインしか置いてない」と言われることも多くなり、クラッシックなスタイルに馴染みのある世代には、ちと世知辛い世の中になってきた。 ・・・果たして、ナチュラル・ワインとはなんぞや? そんな疑問が頭をよぎる中、自分なりの考察の果てに辿り着くその先まで続く道のりをここに記します。 多様性の時代にみるナチュラルワイン

日本ワインの現在地。 Winart 最新号 2024 no.116号より

少し前、ワインの聖地ブルゴーニュの中心ボーヌにて日本ワインの試飲会「サロン・デ・ヴァン・ジャポネ」が開催されるとの噂を耳にしていた。 ワイン宗国フランスで開催された、日本ワインの歴史的瞬間をワインフィッターの山田マミ氏が現地に取材に赴いた。  長らく「高温多湿の日本の自然条件で、いいワインができるのか?」と言われていた日本のワイン。果たして、本場フランスでの評価は・・いかに?  山田マミ氏の取材記事を読んで感じたことを書き残してみました。  第一回 サロン・デ・ヴァン・ジャ

エボナイトをめぐる偏愛 - 「手に吸い付く」独特の感触の万年筆たち

今、万年筆が欧米で再び注目のアイテムになっている。コロナ禍で自分時間の見直しをはじめた人々が、自身が筆記する文字に唯一無二の価値を見いだし始めたようだ。 そんな彼らが注目しているのが古典的素材『エボナイト』だ。特に懐古主義の万年筆愛好家から高い評価を得ているエボナイト。実は私も両手の指では数えられないエボナイト軸の万年筆を所有している。人はエボナイト製万年筆を、なぜそれほど愛でてしまうのか。今日は、私の偏愛コレクションの中でも特に愛しいエボナイト製万年筆の魅力について、しばし

帰省時、友との語らいで心のバランスを

愛知の実家の両親の健康が心配で、以前より頻繁に帰省する機会が増えた。そのタイミングで、最近ちょくちょく大学時代の友人たちと会う。 日にちが決まると、彼が連絡をとってくれる。 とにかく、いろいろ影響を受けた大学生活。この2人がいなければ大学生活4年間は全く違うものになってた。本当に感謝しかない。 1年で少しでも、こうして昔話ができることがとにかく嬉しい。 お互い元気でいたいものです。 お約束のように、心地よい酔いと睡魔で・・ひと駅乗り過ごしてしもうた。 最終折り返し電車

ここが長男の「アナザースカイ」 Paris

父は仕事で欧州出張。 長男は就活も終わり、卒論もメドがつき、最後の夏休みに英国留学中の友を訪ね欧州旅行へ。 次男は人生節目の20歳の夏休みを利用して初めて欧州バックパッカー、一人旅。 ・・・それぞれの旅が,一瞬パリで交差した8年前。 親子三人、ぶらりとパリ転勤時代のアパートへ。 華の16区、凱旋門から放射線状に広がるクレベール通り。 エッフェル塔が見下ろせるトロカデロ広場のすぐ横のアパート。 ここが長男のアナザースカイです。 彼が生まれてから1歳までパリで過ごした日々が・

【デルタのDNAを受け継ぐ万年筆】

ニノ・マリノが生み出すモノの良さは職人の手仕事が感じられること。 例えば・・デルタ時代の限定品カプリ・ブルー・グロット。 「青の洞窟」の景色が目の前に広がるようなデザインを万年筆のクリップやリングに施さした。そんな職人の技に、このペンを所有し、使う際になんともいえない 喜びが手元から伝わる。 彼が今、ブランドの再生を託されたネットゥーノにも同じような価値を感じる。 ネットゥーノ は海王神ネプチューンを意味するイタリア語名。 クリップに施された三叉の矛や天冠の波の意匠・・

夏のせい

今日の朝活で大阪大学をランニング中に見上げた夏空。 Radwimpsの「夏のそら」の歌詞が頭をよぎる。 夏のせいにして・・・どこかにいきたくなる。 そんな空だった。 つい、この間までの雲ひとつない青空とは もう違う 力強い雲が空一面に広がっていた。 確実に季節が 次へと 移り変わってる。 「胸踊るものだけが 呼吸するこの季節」には 恋のせいにして、どこかにいきたくなる。 夏だけがくれる若かりし頃の記憶がよみがえる。