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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、ヤギ、トリ、仕事、考え事の日々。
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2020年7月の記事一覧

初夏の収穫

初夏の収穫

畑の野菜がぐんぐん育っている。

梅雨に入ってからというもの、成長具合がすさまじい。

うちでは今、ナス3種、ピーマン、ししとう、ズッキーニ、カボチャ、キュウリ、紫蘇、オクラ、ヤーコン、柿、を育てている。種を買ったものもあるし、苗の状態で買ったものもある。

昨日は特に収穫が多い日だった。かご一杯に詰まった野菜は艶と張りがあって美しい。

お店で販売されている野菜を見ると「野菜」と認識するけれど、

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生きている証

生きている証

しばらく旅に出ていて久しぶりの投稿になってしまった。

世間の状況が状況なだけに「旅に出る」という言葉を使いにくくなったなと思う。それでもこのnoteは何でも包み隠さず言える唯一の場所だから正直に言った。

暮らしている湖の平坦な景色とは全く違う、豪快な大自然がある場所へ久しぶりに出かけた。そこで生きている証を見つけた。

***

自分にとっての生きている証は「いま生きていることが楽しい嬉しい」

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季節の匂い

季節の匂い

夏が近付いている。車の窓を開け放ってドライブすると、草などが放つ緑の匂いがした。

「もう夏だ」

毎年緑の匂いを感じれば、体はもう夏と認識する。長い梅雨もそろそろ終わる。

季節を感じる手段はいろいろある。咲いている花、植物、海の色など自然から教わることもあるし、メロンや柿みたいに旬が短い果物でも分かるし、クリスマスとかお正月みたいにイベントでそういう気分になることもある。

いろいろあるけれど

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田んぼの質感

田んぼの質感

梅雨に入ってから田んぼが綺麗だ。

日本では大体5月に田植えを行う。稲を植えたての田んぼはまだ稲が小さく細いから、果たして田んぼに苗が植わっているのか、いないのか分かりづらい。

田んぼには水がたっぷりと注ぎこまれていて、まるで海のように光を反射する。5月の田んぼ道を歩いていると、なんだか広い水辺にいるような感覚になる。

それが2か月もすれば苗はぐんと大きくなって、海に見えていた景色はなくなる。

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暮らしの副産物

暮らしの副産物

先日文通相手にこんなことを聞かれた。

「最近友達の結婚がうらやましく思えてしまう。さきちゃんは人と比べちゃう時どうしてる?」というものだった。

人と比較して落ち込んでしまった時の対処法、誰でも一度は悩んだことがありそうな問いかけで興味を持った。立ち止まって考えてみた。

***

考えたことが2つあった。1つは田舎暮らしに関係すること、もう1つは田舎暮らしに関係しないことだった。

まず1つめ

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初めての来客

初めての来客

7月から本格的に民泊を始めた。4月中には県からの承認がおりていて、本当はもっと早く始められるかなと思っていたけど騒ぎがあったから仕方ない。

ご近所さんへの配慮もあって、6月末~7月にかけて予約受付を開始した。

とは言えいつまで騒ぎが続くか分からないし、まだ当分は大きな動きなくお客さんも来ないかなあと思っていた矢先。

「……予約入ったよ!」

ワタワタしながら夫に伝えた。

エアビーの愛称で知

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文通のはじまり

文通のはじまり

最近友人と文通をしている。

数週間おきに手紙を送り合い近況報告をしたり、感じたことを書いたり。携帯電話という便利なツールがある今日において、なんて時間のかかるコミュニケーションなのだろう、と思う。でもそれ以上に文通の喜びを感じている。

そもそもなんで文通を始めたかと言うと、私が仕掛け人だった。

本か何かで「文通相手に選びたい人はいますか?」というフレーズがあって以来ずっと気になっていた。私が

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