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京都でデザイン院生してる

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最近の記事

バイト納めに元無印店員が推せるやつ

7月31日付けで、無印良品のアルバイトを辞めた。 2年続いた、レギュラーの、大学生がたくさんいる、シフト制の、いわゆる「バイト」はこれだけだ。色々なバイトをやりつつ結局これといったものをやっていなかった身にしては、世間一般のTHE・バイトの経験が持てたのはけっこうマジで良かった。 それだけじゃなく、接客業をちゃんとやれたこと、パートのおばちゃんが普段どうやってるかを知れたこと、無印に来る人はどんなか観察できたこともでかい。 スタッフは社割が使えるのだが、もちろん辞めたら

    • 大学院1年目おしまい

      今年度が終わる。 一年前に同じテーマでnoteを書いたのが始まりなので、note歴が一年になる。 後半あまり更新しなかったけど、考えたことを出力する手段があるのは良かった。 つらつらと考えたことが消え去らず形になるのは良い。 -- ちょうど半年前のイギリス滞在が、今年のハイライトだろう。 冷静に考えると3週間、1人で、初めてのヨーロッパというのはどうかしている。 クラクラする物価高、人の多様さ、居場所を自分で作らないといけない足元のゆらぎと、異常なまでの自由さ。かかった

      • イギリス冒険記5

        結局同居人は帰ってこなかった。 本当に生活のリズムが合わない人だった。私が起きて準備し部屋を出る時は寝ているし(もしくは寝たような姿勢でスマホを見ている)帰ってきた時もイヤホン装着でスマホを見ているので話すこともない。もしくはいない。この2週間の間にモノポリーのホールでバイトを始めたらしい。私は結局彼女の名前の発音に自信がないまま退去した。せめてと机に置き書きをしたけど、シーユーじゃなくてグッバイにしといた。 入居の時の、姦しくて言い訳がましい受付のスタッフに見送られる。

        • イギリス冒険記4

          新しい週になった。そろそろ慣れてきたといってもいいのではないかしら。 2週目の学校はChelsea Art&Design Collageというところ、その名の通り南西ロンドン・チェルシーにある。滞在先からすぐのバス停で行けていたセントラル・マーチンズとは違い、15分ほど歩いた先にあるバス停から向かわねばならない。しかしこの道にはリバティがあり、シェイクスピアズ・ヘッドというパブがあり面白かったので、それほど苦痛ではなかった。さすがソーホー。 先週の、ハキハキチャキチャキし

        バイト納めに元無印店員が推せるやつ

          イギリス冒険記3

          平日が終わり、土曜日である。朝起きて共用のキッチンに向かうと日本人ナイスガイがリンゴを齧っていた。ちなみにナイスガイと言っているが別にむきむきだったり黒こげだったりするわけではない。表現が思いつかないのでこうしているだけで、彼は実際は結構ヒョロかった。 ナイスガイの退去日は今日で、食材を消費しているところだという。 「パッキングは終わりましたか」 「いやまだなんですよね」 「え、チェックアウト10時ですよね、あと1時間もないですけど」 「ほぼ終わってるので大丈夫です、多分」

          イギリス冒険記3

          イギリス冒険記2

          イギリスに来て1週間が経った。 初日にひとつ投稿していたのに2個目が1週間後になるという適当ぶりを発揮していますけど、これは、忙しかったり、疲れて寝ちゃったりしてたからで、その、もごもご -- 正直一番心が折れていたのは初日の午前中。理由は滞在先である。 滞在先は学生向けのドミトリーで、いわゆるフラットシェアというタイプ。同性の同室の子が1人いると聞いていた。 そんな滞在先に行ってみたら今日じゃなく明日のチェックインだと言われた。いやいやいや、、と確認したら確かに9/3

          イギリス冒険記2

          イギリス冒険記1

          ロンドン・ヒースロー空港に着いてしまった。 移動時間がめちゃくちゃ長かった。家から関空まで2時間。関空でも待ち時間2時間半。関空からシャルル・ド・ゴールまで14時間半。トランジットで3時間。ヒースローまで1時間。まるまる1日移動していた。しかもあんまり寝れていない。 14時間半の間に寝ればよかったのだが、あんまり眠れない。左と前に座っているがきんちょがうるさかったのもあるし、体勢の問題もあるし。 ヒースロー到着は夜の9時半予定(実際には9時ちょうどに着いた)、滞在するドミ

          イギリス冒険記1

          大学院生1/4おしまい

          区切りのいいところでふりかえるシリーズ 修士一年の前期が終わって夏休みに入ったので、早歩きの足を止めて風通しのいい椅子に座って後ろを眺めてみます 難しい日本語で頑張ってひとことで表すなら、この半期は新しい価値観たちと多めに出会った半期といえるかな 別に環境が大きく変わったわけでもないのにそう思うのは、それでも日々多く話す人の顔ぶれが変わったからでしょう そしてそれぞれに背景を持ち始める段階だから、ひとりひとりが立っているからでしょう わたしは自分が人と対することが好きだと

          大学院生1/4おしまい

          日記

          Twitterでフォロワーが今日は雨だと呟いていて私は天気予報を調べて今日は確かに雨だった、自転車じゃなくバスで駅まで行こうとバスを待ってる間にパラパラと音がしたので周りを見たら雨が降ってきていた、そんな日に乗ろうとしていた電車の線で人身事故が起きた、回復の見通しは立っていません、改札にすら入れなくなっていて異様な感じです、私はしばらく考えて別のターミナル駅まで行って別のバスルートで行くことにしたけどすごく時間がかかった、バスで件の電車の線を跨いだ時この線のどこかで、どこか延

          muji考

          無印良品でアルバイトをしている アルバイト中、暇な時間がある 暇じゃなくても、単調な仕事をしている時は常に何かを考えている 目の前にあるから、無印の商品を見ることが多い そしてそれに関して考えることも多い またはそれを買っていく人々を観察していることも、多い 人間観察とデザインと行動心理の賜物でできた思考を、書き留めておきます 多分アルバイトを続ける限りこれは増えていくので、vol.1としておきます ––– 1. 基本ずっと人を見ているわけなので、買いに来る人を観察

          muji考

          ぬかるみ 足跡

          うまくいかない 失敗だらけ 人生はそんなもん と、お気に入りのYouTuberが動画のナレーションに入れていて、無駄にハタと止まってしまった ここしばらく、なかなかしんどめの日々を送っている 考え事がたくさんあって、それら一つ一つがウロボロスの蛇みたいに噛み合って絡み合って、何かほどこうと考えてみても他の何かに繋がりほどけない 自分が動けば解決しそうなことが、自分が決めきれないために解決しない 決めるための体力が足りない 何にしても手間の多さにめんどくさくなってやめてしまう

          ぬかるみ 足跡

          老女と思い出と光

          小さい頃から、家の関係でさまざまなおばあちゃんに会ってきた 血縁はない たまたま出会っただけの老女たちである 彼女たちは私の人生において何か残したわけではなく、いつも想うふるさとというような甘やかさもそんなにない 死に際に何か伝えられることもなく、みな気づいたらこの世を去っていた 具体的な何かやり取りみたいなものも、特になかった なのにたまに思い出す ふとした時の老女たちの人柄や、彼女らを見る時同時に見ていた、取り巻く周囲の様子 前後のやりとり まだ残っている何か それ

          老女と思い出と光

          2mmのうわつきと隙間風

          初夏です  光が綺麗で湿度もないから気持ちいいよと先週母に言われたことが頭から離れない そうか湿度がないんだね 気持ちいいね お元気ですか、私は相変わらず元気でも元気じゃなくもないです 新しいことを始めようと思ったらいくらでも始められる、そのために今の身分にいるんだろうという立場であるにもかかわらず同じ位置で右往左往していて、お前は何をやってるんだと言われたら言い訳みたいなことしか言えなくなってしばらく経ちますが、まあ元気です たくさんのチャンスが日々自分のすぐ横を通り

          2mmのうわつきと隙間風

          2023TOKYO展示旅DAY3

          サムネは森美で10分くらい眺めてた天井です 実はこんな旅程ながら翌日にひとつ締め切りをかかえており、昼間はMacBookを持ち歩けないので夜間に作業を行い、朝に確認に出しまた夜間に修正する、を繰り返していた 2日目の夜はそれが長引き眠りについたのは午前2時半過ぎ 嫌な予感はしていたものの、無意識の二度寝で起きたのは11時 旅先の寝坊ほど罪深いものはない しかし作業も大詰めで、最終の修正だけ反映させたら入稿できる段階まで来ていたのでもうやり切ってしまう 結局ホステルを出られた

          2023TOKYO展示旅DAY3

          2023TOKYO展示旅DAY2

          長くなりそうなので分割 この日はどうしても東京都現代美のDior展に行きたかったので8時前に宿を出た 移動時間30分、雨模様だしマシだろという楽観視も儚く、すでに大量の人が並んでいた ここからDior展のネタバレあります ご自衛ください 東京都現代美術館 クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ 規模がおかしい 次こんな規模の展示を国内で観れるのはいつだろう、くらいの気持ち 東京都現代美の普段の様子を知らないからわからないが、かなり思い切った企画だったろうなと思う 屋

          2023TOKYO展示旅DAY2

          2023TOKYO展示旅DAY1

          22歳の4月が終わりゆく3日間、久しぶりに1人で東京に行った 目的は溜まりに溜まった展示の目星の消化、あと人と会うため 展示の記録を、残しておく価値があるくらい書いちゃったので投稿します 一緒に旅行に行ってくれていた友人も就職しちゃったので、これは持て余した旅行ログ欲の発散でもある 学部生折り返しのあたりから、夜行バスがキツくなってきた どこでも寝れる度は回を追うごとに増し、全然眠れるのだが、翌日をかなり棒に振るのでできれば避けたい 今回は往路を新幹線で、復路を夜行バスでと

          2023TOKYO展示旅DAY1