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泡沫の恋【フロジェイ】
恋い焦がれる想いは、痛み吸い上げ僕を覆い尽くす。どれだけの涙を、隠してきたのだろう……。落ちてゆく雫に、映る玉兎。花びらもいつかは、散りゆき空に舞い。過ぎてゆく無常の意味、教えて……。
三五夜の宴終わり、人知れず寂しいくて。明かしてはいけない秘密を貴方に、打ちあげたくなる……。触れられるほど近く、でも決して届かない君……。悲しき宿命(さだめ)よ。君を護る為なら、壊れてもいい……。儚い想いなら……せ
"愛してる"をあなたへ
この世界には、手紙を代筆してくれるという郵便局がある。最初は、王族のみとして扱われていたが、時代は代わり今では下町の者でも頼めば代筆してくれるようになった。
そんな手紙を代筆してくれる女性達を、【Automata Doll】と呼ばれていた。そして、私は幼かったから知らなかった。"あの時"母が、Dドールのアナスタシアと"何を"していたのか……。
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木々からほとんど葉が、落ちた季節。少女は