いろいろなものが埋もれている広島~料理におけるクリエイティブ力は全国トップクラス「何もかもおしい!広島県」1回、ぶち上げて注目されたのだから、次のステップへ
現在、広島県内でブランディングの業務を行っている。地域活性化は自分のライフワークであるので、今までもいろいろな土地に行った。長期滞在する土地もある。札幌にはかつて3か月滞在。熊本には2年間通った。奈良県には、東京の業務と兼務で2年間で9か月の滞在。各地の短期滞在は数えきれないほど。
最近は、広島に行くことが多い。実は、つい最近まで中国地方でもっとも縁が薄かったのが広島。岡山と山口は以前からつながりがあり、よく出張。島根も泊りがけの講演をしたり、コンサルをしに行ったり。鳥取市も何度か。広島の業務が少なかったのは、偶然に接触が少なかったのか。32歳のときにU社の全国キャラバンに同行して広島を3時間ほどタクシー観光をしてからしばらく訪れることがなく、ずっと後に某社広島支店に勤務する大学同期のT君と飲んだときと博多出張の前日に自費で広島に泊まったことくらい。
広島の夜も我流で繁華街を歩くので、楽しんだとは言い切れない感じで。やはり地元の詳しい方と一緒でなければ、なかなか神髄に触れるのは難しい。札幌は自分の勤務初任地だし、那覇は好きで何度も行くので知人が多い。関西は2年間で9か月滞在した時の知人、名古屋は出張が多くノウハウもそれなりに。福島は民放で主婦向けマーケティング講座を1年やっていたので知人が多い。熊本は交際していた方がいたし、佐賀は大学の同級生、福岡は東京で逆ナンしてきた女性の案内で楽しめる。これに対して、広島の同級生は転勤していったし、札幌時代の知人で広島のホテル勤務の方も退職したしで、親しい知人がいないことが大きかった。
ただ、今回、広島に7泊したこともあり、かなり楽しめたと感じる。バスセンター、あるいは駅から降り、ぶらり歩きながら、ホテルを目指す。すると魅力的な店が見つかる。雰囲気、たたずまいから判断してふらりと入る。心配なときはネットで評判を検索したりもするが、直感で入ってみることもある。
すると地域だけに広がる名物がいろいろあることを知った。牡蠣や穴子、お好み焼きは従来より有名であるし、近年は広島風つけ麺も知名度を増しつつある。新規開店直後の焼肉へ行ったときのこと。派手な看板が目立ったので、その看板を見ていると店主が「どうぞ」と大きな声。なんとなく入ってしまう。出張先では郷土料理の店に入ることが多い。広島に焼き肉のイメージはなかったので、予想外の入店。そこでコウネを知った。広島以外ではメニューで見たことがない。食べて見て気に入った。
ウニクレソンも広島で初めて知る。ウニは寿司屋で超人気の素材。そのせいもあり、生が一番で、変に味付けするのはもったいないという意識が強い。それをバターでクレソンと共に炒める。このような食べ方をしたことがない。自分はワインと共に食すのがお気に入り(ウニほうれん草という出し方もある)生のウニに関しては、北海道など北国のイメージが強い。それに対して新しい調理法を提案する。これは、広島なりの創意工夫と思うのである。
小イワシの刺身も他の地域ではあまり見ない。傷みやすいという流通上の理由もあるようだ。やがては、かつて釧路や根室周辺でだけ食べられていたさんまの刺身のように全国へ広がっていくかもしれない。見栄えが地味なせいか、あまりPRされていない。しかし、生シラスを食べに遠方までドライブする方も多いように魅力を抱えた素材の一つである。
ホルモンてんぷらもこの地域ならではのもの。他の地域では見かけたことがない。料理におけるクリエイティブ力は全国トップクスではないか。
しかし、これらのユニークな調理は、かなり狭い範囲でとどまっている。自分は福山・尾道によく行くが、コウネやウニクレソンを知っている人は、広島市へよく出かける人を除いてはほとんどいないようだ。県東部へ行くともう知られていない。少なくない広島有望グルメ(候補)をアピールしていけば、個店だけにとどまらず、地域おこしにつながる可能性もある。
2012年に有吉弘行 が広島県観光大使として「 おしい!広島県 」キャンペーンが展開され、話題を呼んだが、その惜しいものを底上げしていく次の施策が不足している。「おしい!」県だと知らせただけで中途半端に終わっている。それも含めて、「何もかもおしい!広島県」である。1回、ぶち上げて注目されたのだから、次のステップへ進みましょう。
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