#社会人2年目
「日本人の給料はこれからも上がりそうにない」と英経済紙が考える理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.227】
日本企業はこの30年、あらゆる手段を使って商品価格を据え置いてきた。
そのせいで「インフレの可能性はゼロ」という考え方が国民のあいだにも根づき、企業側も、OECD加盟諸国で最も低い平均賃上げ率を何の恥じらいもなく労働者に押しつけた。
労働力人口が減少し、飲食店の従業員からエンジニアに至る幅広い分野で人材が不足しているにもかかわらず、各部門の労働組合もその状況に異を唱えなかった。
だが突然、風
「男嫌いは出ていけ!」 韓国の若い男性のあいだに巻き起こる「反フェミニスト」運動【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.225】
「男嫌いは出ていけ!」
若い男性たちはそう叫ぶ。
「フェミニズムは精神障害だ!」
反フェミニストを掲げる男性活動家たちはわずかでもフェミニズムを察知すると、ことごとく標的にする。彼らは「男嫌いを吹聴している」と大学の女性講師を非難し、授業を中止に追い込んだ。さらに、東京オリンピックで3つの金ダルを獲得したアーチェリー韓国代表選手アン・サンの短髪を誹謗中傷した。
フェミニストは「社会悪」
「スーパーうんち」を飲み込むだけで健康に! ここまで来た“糞便移植”の未来【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.218】
良いうんちのドナー(提供者)はなかなか見つからないため、伝説の一角獣に例えて「ユニコーン」と呼ばれることもある。
ヒトの腸内細菌の集団「マイクロバイオーム」が健康に与える影響は、従来の想像をはるかに超えるものであることが、最新の科学で明らかにされている。
マイクロバイオーム内の遺伝物質の集合体は、数え切れないほどの機能を果たしており、私たちの気分や免疫、心身の健康に影響を及ぼしているのだ。また
新曲が売れないのはなぜ? 米国の音楽市場の70%を占めるのは「古い曲」だった【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.217】
現在、「アメリカの音楽市場の70%を古い曲が占めている」と、音楽・カルチャーライターのテッド・ジョイアが米誌「アトランティック」に寄稿している。
すべての音楽ストリーミングにおいて、最も人気のある200曲のうち、新曲(過去18ヶ月以内にリリースされた曲)が占める割合は、なんと5%未満。少なくとも3年前は「10%はあった」と、同氏は述べている。
一体なぜ、新曲は売れなくなってしまったのか。
パ
イスラム教徒がヒンドゥー教徒の女性を誘惑し改宗させようとしている─インドで広がる陰謀論「愛の聖戦」とは何なのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.216】
インドの英字週刊誌「アウトルック」は、インドに広まる“ある陰謀論”が女性を苦しめていると報じる。その陰謀論はヒンドゥー過激派によって信じられているもので、「愛の聖戦」と呼ばれている。これは、イスラム教徒の男性がヒンドゥー教徒の女性を誘惑し、妻にして、イスラム教に改宗させようとしているというものだ。
ヒンドゥー過激派がこうしたプロパガンダを展開する背景には、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の宗教対立が
よくいる“チャラ男”のよくあるデート愚行がトップニュースになり“公開処刑”されるまで【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.212】
電話にも出なければ、メールの返信も一向にない──。進行していた恋愛が、ある日突然「一方的に連絡を絶たれる」ことで強制終了をむかえる。
オンライン・デーティングが広がるにつれ、この「ゴースティング」の頻度は増えた。何らかの理由で会ったり話したりするのが億劫になると、ただ連絡を絶って逃げる。そんな愚行が横行している。
そんななか、同じゴースティングの常習犯から被害を受けた女性たちが、ひょんなことか
喫煙文化が復活? アメリカで20年ぶりにタバコ販売数が増加した理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.211】
アメリカの成人の喫煙率は30年間着実に減少していた。特に2000年以降は着実に低下しており、50年前よりも約66%低くなっていた。しかし、2020年のタバコ販売数は、20年ぶりに増加となった。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、街角の若者たちに喫煙についてインタビューを行い、その関連性を探っている。というのも、過去20年以上にわたる喫煙率の減少に、最も大きく貢献していたのがその時代の若者たちだっ
運動不足より、友達不足のほうが危険─「友達の数」があなたの寿命と健康に与える“深刻な影響”【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.210】
ダンバーの新著『なぜ私たちは友だちを作るのか:進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係』には、非常に興味深い発見がちりばめられている。また、全体を貫くテーマとして、社会的な繋がりと個人の生活の質、健康、さらには寿命との関係が考察されている。
本書でダンバーは、ブリガムヤング大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校が10年前に行った調査結果を引用する。調査メンバーを一部同じくする別の研究では
「欧米大学を卒業しても就職できない」いま中国で急速に“海外留学離れ”が加速している【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.208】
「海外大学卒業」というブランドが、中国国内での就職で意味をなさなくなってきている。
教育省の統計によると、2019年に留学した中国人の総数は70万3500人だった。2019年から2020年度には、イギリスだけで新たに10万人以上の学生が送り出され、前年の20%増を記録していたことが、イギリスに拠点を置く高等教育統計庁の調べでわかっている。
比較的裕福な家柄の学生にとって、イギリスは相変わらず人
英「エコノミスト」誌が厳選「2022年に実用化が期待される22の新たなテクノロジー」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.204】
新型コロナウイルス・ワクチンが驚異的な速さで開発され普及したことは、科学技術には世界を変える力があることを再認識させるものだった。テクノロジー業界で言われているように、一夜にして成功を収めるには、何年もかかる。
では、次はどんな新技術が飛び出してくるのだろう?
太陽ジオエンジニアリング
世界が暑くなりすぎているのなら、日陰を作ってあげたらどうだろう?
火山が高層大気に放出する塵や灰は、冷
「親の世代より豊かになれると思う?」世界の若者を対象にした意識調査で日本は何位?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.203】
「多くの発展途上国では、『世代を追うごとに生活水準が向上している』という問いにイエスと答える楽観性がやや多く見られます」
今回の調査をギャラップ社と共同で実施した、ユニセフのグローバルインサイト・アンド・ポリシー部門を率いるローレンス・シャンディはそう説明する。「しかし欧米では、そうした見解は頭打ちになったと認識しています」
米国では、若者層の56%、年上層の64%が、「現在の子どもたちは親よ
韓国女子のあいだで「前髪にカーラーを巻いて外出」がトレンドに【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】
ばっちりメイクをして流行のファッションに身を包み、ソウルの街を闊歩する若い女性たち。そんな彼女たちの前髪には、寝起きのようにカーラーが巻きついたまま──最近、韓国では20代の女性たちがヘアカーラーつけたまま外出するのがブームになっていると、米「ニューヨーク・タイムズ」紙が報じている。
ソウルに住む大学生ユン・ユンウォン(23)は、ヘアカーラーのヘビーユーザー。イベントに行くときや友達と会うときに
リモートワーカーを“本気で保護”するポルトガルの新法がうらやましすぎる【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】
欧州のニュース専門局「ユーロニュース」などによると、ポルトガルの新法では、雇用主は勤務時間外に労働者に連絡を取った場合、罰則を課せられる可能性がある。
新法では、従業員の自宅の電気代やインターネット料金の一部負担も企業に義務づけた。さらに、リモートワーク中の仕事ぶりを雇用主が遠隔監視することも禁止され、子供が8歳未満なら上司の事前承認なしに在宅勤務ができるようになった。
また、従業員の孤立化対