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雑談

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頸部深層筋エクササイズ

頸部深層筋エクササイズ

頸部深層筋エクササイズは、頸椎の機械的痛覚過敏に対する効果や上肢運動に伴う頸部深層屈筋の筋活動開始時間の向上、座位での頸椎の姿勢保持能力の改善などの効果が報告されている。

頸椎の変性により頸椎の支持性や運動性低下の可能性がある頸椎変性疾患に対して、頸部深層筋エクササイズは効果的な可能性がある。

筋の再教育は非荷重下である背臥位での自動運動から開始し、運動時の症状に合わせて段階的に座位へと移行し

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首下がりに対する全身への介入

首下がりに対する全身への介入

首下がり症候群(DHS)は頸部伸筋群の著明な筋力低下によって、頚部中間位保持が困難となる一連の症候群である。

首下がり症状を頚部局所の障害として捉えるだけでなく、立位姿勢の評価から脊椎全体および骨盤帯にも着目し、立位姿勢全体の矢状面アライメントを是正することも有効。

疼痛の一例
・肩後面痛下垂した頭部を支持するために生じた僧帽筋の過用性疼痛

・頚部後面痛首下がり症状によって生じた頭板状筋の伸

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階段昇降バランスの診るべき視点

階段昇降バランスの診るべき視点

昇降動作

昇段動作では,前肢接地(両脚支持相)から挙上相にかけて、前肢の大腿四頭筋と後肢のヒラメ筋が活動する。

このことは,大腿四頭筋とヒラメ筋の求心性収縮が身体の拳上と体重支持に貢献することを意味する。特に、後肢の足関節の筋パワーが,COMの上方
加速度と関連する。

大殿筋は,前肢接地から後肢接地まで活動し続け,立脚中の体幹屈伸の制動に貢献する。

一方,降段動作では,立脚期全般にわたりヒ

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痛風

痛風

痛風痛風発作は、関節内に析出した尿酸塩結晶が引き起こす、急性の関節炎。

多くの症例で、遺伝的に尿酸の排泄が低下した人に様々な環境因子が関与して高尿酸血症となり、痛風発作を引き起こす。

※高尿酸血症(血清尿酸値>7mg/dL)

経過
突然第1中足趾節関節などに激痛、発赤、腫脹が生じ、歩行困難となる。

多くの場合、放置しても発作は1週間以内に治まり、間欠期は全く無症状である。

無治療のまま放

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TAE

TAE

 経カテーテル動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization; TAE)とは,止血あるいは腫瘍塞栓などを目的として,血管内に挿入したカテーテルから金属コイルなどの塞栓物質を局所に留置することにより,血流を停滞・血栓化させる方法である.

血胸とは

血胸とは

肺と胸壁との間に血液が溜まること。

肺を断裂させたり、胸部の血管を切断したりするあらゆるケガが原因で起こる可能性がある。

血液が大量に溜まると肺が圧迫され、呼吸が困難となることがある。

血液だけでなく空気もこの空間に入ると血気胸と呼ばれるようになる。

血胸自体は痛みを伴わない。通常は原因となったケガが痛む。

症状の重症度は胸腔の血液の量で決まる。

血液が少量であれば、通常他に症状はない

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骨盤骨折

骨盤骨折

骨盤骨折

交通事故や高所からの転落などの高エネルギー外傷によって起こることが多く、多発外傷を伴いやすい。

高齢者では軽微な外力で生じることもある。

寛骨臼骨折と骨盤輪骨折に大別される。

・寛骨臼骨折股関節の関節内骨折。

関節内骨折のため、正しい位置での整復が重要で、転位が残ると変形性股関節症となる。

受傷肢位や外力の大きさにより、股関節の脱臼を伴うことがあり(脱臼骨折)、この場合後方脱

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ドレナージとは?

ドレナージとは?

髄液腔(脳室やくも膜下腔)から体外にチューブを出すことによって、過剰に貯留した髄液を排出する方法。

髄液の症状に関係なく、局所麻酔下で簡単に行うことができ、すぐに抜去も可能。

髄液腔内への薬剤投与、頭蓋内測定なども可能。

しかし、外部と直接交通しているため、感染の危険性もあり、長期間の使用は困難。

緊急の頭蓋内圧亢進症の治療や、脳室拡大を伴う疾患に対する術前術後の管理な

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混合型認知症

混合型認知症

混合型認知症

アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症が共存し、同程度に認知症症状に関与しているケースを言う。

認知症全体の5~30%を占めると言われている。

それだけでは認知症に至らない規模の脳血管障害が、アルツハイマー型認知症の発症のきっかけとなったり、アルツハイマー型認知症を重症化させることもある。

アルツハイマー型認知症とBinswanger病の合併が、最も典型的な混合型認知症と言わ

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Binswanger病(進行性皮質下血管性脳症)

Binswanger病(進行性皮質下血管性脳症)

Binswanger病(進行性皮質下血管性脳症)

高血圧や動脈硬化による大脳皮質の慢性的な循環不全によって、大脳皮質にびまん性で広範な脱髄を生じ、進行性で高度の認知症を呈する疾患である。

MRIにて白質に広範にびまん性の高信号域がみられる。

前庭リハビリテーションの介入戦略

前庭リハビリテーションの介入戦略

①適応

頭部の動きなどの刺激に対し、小脳をはじめとする中枢と末梢前庭機能の神経反応変化や可塑性を促進して、視線安定性、バランス、めまいの改善を目的とする。

例 Gaze stability exercises

②慣れ

めまい症状を誘発する特定の動作や視覚刺激の繰り返しの曝露により、引き起こされるめまい症状やふらつきを軽減することを目的とそる。

例 Habituation exercise

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眩暈に対する評価と基本的戦略

眩暈に対する評価と基本的戦略


評価①DHI
めまいやふらつきによる日常生活活動の障害の程度を評価する事ができる自己記入式の評価

②DGI
歩行中における課題に対してのバランス修正能力を評価

③FGA
歩行中における課題に対してのバランス修正能力を評価

前庭リハビリテーション運動主体のリハビリテーションが主流

①視線安定性の促進を目的とするgaze stability exercise

前庭眼反射の適応と代償を目的と

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臨床推論〜先輩PTの教え〜⑦治療の実施

臨床推論〜先輩PTの教え〜⑦治療の実施

治療中の評価が重要となる。

治療前と後で変化が見つけられることである。

治療中に動作は変容するため、その小さな変化に気付けるかどうかの観察力が求められる。

この監察が出来れば、治療中にプログラムの正誤を判断することができる。

ポイントとしては、慣れないうちは治療中に対象とする問題点は一つの方が良い。

対象の問題点を増やし過ぎると治療によってどの問題が良くなったのか、どの治療が効果的だった

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