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眩暈に対する評価と基本的戦略


評価

①DHI
めまいやふらつきによる日常生活活動の障害の程度を評価する事ができる自己記入式の評価


②DGI
歩行中における課題に対してのバランス修正能力を評価


③FGA
歩行中における課題に対してのバランス修正能力を評価


前庭リハビリテーション

運動主体のリハビリテーションが主流


①視線安定性の促進を目的とするgaze stability exercise

前庭眼反射の適応と代償を目的としている

1)Adaptation Exercise

文字が書かれたカードを固視しながら頭部と眼球の運動を行わせる等

静止または動いている標的に焦点を合わせながら、頭部の動きを行う事で前庭機能が促進されると考えられている

2)Substitution Exercies

閉眼立位やタンデム肢位、頭部運動などを行わせ、身体動揺を制御するように立位をとらせる。柔らかい床面などを使用し、難易度の調整を行う。

前庭機能の低下を、滑らかに追跡する目の動きや中枢の事前予測など、他の機能で代償することが可能になると考えられている



②めまいの症状に慣れることを目的とするHabituation exercise

眩暈が誘発される動作や患者が苦手とする動作(眩暈やふらつきが増大する動作)を選択してその動作を繰り返し行わせる。

前庭に対して連続的に刺激が与えられ、その結果、挙動反応が減少することでめまいの軽減が図れると考えられている。




③前庭に刺激を与える環境下におけるバランスと歩行トレーニング

前庭リハビリテーションにおけるバランスと歩行トレーニングは視覚や体性感覚による前庭機能の代償を容易にすることを目的としている



④歩行による持久力トレーニング

末梢の前庭機能障害を有する人は症状の誘発を避けるため、身体活動を避けることが多い。

つまり身体活動が低下しやすいため、防いでいく必要がある。

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参考文献 慢性めまいに対する理学療法による個別リハビリテーションの効果 加茂智彦 他 理学療法学 第46巻第4号 2016


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