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僕は『絶対倒産する』と言われたOWNDAYSの社長になった。

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売上20億,負債14億,赤字2億『絶対倒産する』と言われ、メガネ業界内ではただの質の悪い安売りチェーンと馬鹿にされ続けていたOWNDAYSが10年間で奇跡のV字回復を遂げて、売上… もっと読む
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#新卒採用

第4話  最初の月末「社長、1,000万円足りません」

2008年3月末日

奥野さんは、ウォーミングアップする間もなく、いきなり月末の資金繰りとの格闘の場に放り込まれていた。

「どうすんだよこれ・・いきなり一千万円以上足りないじゃないか。今からこの金を用意するのなんか、どう考えても無理だろ・・」

社員の帰った薄暗いオフィス。引き継いだ稚拙な資金繰り表をシュレッダーに投げ込みながら、奥野さんは自分のデスクでため息まじりに呟いた。

話を少し前に戻そ

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第7話 いざっ最初の勝負!

2008年6⽉

池袋東口を出て、明治通り沿いにあるジュンク堂書店の4階にあるカフェ。
ここの喫茶店は、書棚を抜けた隙間から、控えめな入り口を申し訳なさそうに覗かせており、まるで秘密基地のようにひっそりと佇んでいる。その為、一見すると外からこの喫茶店の存在は解りづらく、ジュンク堂書店の常連客しか入ってこない。

この当時、内密の話がある時や、一人きりで静かに考え事をしたい時に、僕は社員や関係者と

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第8話 新店舗

2008年7月

新店舗のオープンが遂に決まった。

ここから新生OWNDAYSの華々しいスタートがいよいよ切られるんだ。このお店がオープンすれば全てが上手くいく。社内のスタッフも一つにまとまり、全国の店舗の売上げも上がる。フランチャイズ展開だって順調に始動するし、財務は一気に健全化され、瞬く間に高収益企業へとV字回復だ。

僕は、ちょっとでも気を抜けばすぐにでも頭を覆いかぶさり奈落の底へと引きず

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第9話 新たな企業の買収と銀行リスケ。

新店舗のオープン準備や社内の制度改革、既存店の売上向上の為に東奔西走しながら、僕たちは同時に2つの大きな作戦も進行させていた。

1つはフランチャイズ加盟店の再編・拡大だ。
当時、オンデーズの店舗は直営7対FC3の⽐率だった。この直営店を、運営力の高いフランチャイズ加盟企業へと売却し、多くの店舗をフランチャイズ化させる事で、資産をオフバランスし、財務を建て直しながら直営3対FC7と、逆の比率に持っ

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第10話 裏切りの予感

「奥野さん、顔色悪いな…」

僕は、奥野さんの顔色がすぐれないのを気づかい、少し申し訳なさそうに声を掛けた。

「奥野さん、大丈夫?」

「さすがにきついですね…毎日会社の帰りにホームに立つと電車に飛び込みたくなる…」

この頃の資金繰りは、日々数万円単位でコントローしていて、なんとかやりくりしつつも、出口は一向に見えてこず、奥野さんの心理的な疲労はピークに達しつつあった。
銀行に対し一斉に借入の

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