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書評?読書感想文!

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読了 「繊細さん」の本

読了 「繊細さん」の本

著者はHSP専門カウンセラーの武田友紀さん

HSPとはHighly Sensitive Person の略で、「敏感すぎる人」「とても敏感な人」という概念は日本でも広まっているということが本文に書かれていました。

かく言う私も、こんな本を買うくらいだからHSPの気があるということでしょうか。某ネットでのHSPチェックでかなり当てはまり、生きづらさを抱えて生活していた私にとっては渡りに船の著とな

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読了「破局」

読了「破局」

遠野遥さんの「破局」を読んだので、今回はその感想を書きたいと思います。多少、ネタバレするところがありますので、未読の方は読まない方がいいかもしれません。

ご存知とは思いますが、第163回芥川賞の受賞作です。

この作品を読めば読むほど、男の惨めさ、女の強さが際立ってきます。

公務員試験に臨み、高校ラグビーの指導に当たっている傍ら、自由な恋愛を謳歌しているという一見してリア充な主人公。

しかし

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読了 猫を棄てる 父親について語るとき

読了 猫を棄てる 父親について語るとき

村上春樹の作品というと、独特の語り口というのがあって、全文を通してその調子なもんだから、違う人物も同じように見えてしまう。作品は読むんだけど、ハルキストになるほどハマり込むということはなかった。

この作品(小説ではなく、エッセイ)は特徴的な書き方を封印して、父親のことを率直に書いていて、それが新鮮に映った。というよりは、村上春樹作品ではないみたいに思えたt言った方がいいのかもしれない。

全部で

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読了 「流浪の月」

読了 「流浪の月」

読書感想文ということでストレートな感想文を書きたいと思います。

まずはネタバレにならない程度にあらすじを。

主人公の更紗は実の父母と別れ、伯母の家で暮らしている。ある日、ひょんなことから文という男に付いていき、しばらくの間、生活を共にする。後に誘拐で逮捕された文と更紗は、数年後思わぬ形で再会するが…

まずこの作品は「本屋大賞」を受賞しているのですが、まさになるべくしてなったのだと実感しました

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