新雪の積もった薄氷の上を歩いている気分だ

移住支援サイトとかをザッピング

最近移住支援サイトを覗くようになった。

別に今すぐ移住したいわけではないけれど、どこか遠くに行きたくなった時、雰囲気の良さそうなカフェを紹介している記事を読んだ時とかに、もし自分がこの土地で暮らすならどんな家で、家賃補助はいくら貰って、仕事は求人サイトにあったこの職に応募してみて……、みたいなことをつらつら調べながら空想する。

地図アプリでJR線をなぞって良い感じな名前の駅を探すこともある。

文学フリマ札幌8お疲れ様でした。初出店でした。

　初めてのサークル参加でてんやわんやした自分を記念に残しておきます。

初めての入稿

　文学フリマ札幌の出店申し込みをしたのが、4月下旬。
　それから6月中旬まで小説は完成しなかった。
　書きたい小説の内容を練ったりはしていたけれど、文字数で言えばせいぜい100文字くらいしか書き進めていなかった。
　大変なことである。
　なぜならイベント自体は7月9日にあるものの、印刷所に入稿して小説を出すには

文学フリマ札幌8に出店します。

2023年7月9日（日）開催の文学フリマ札幌8に出店します。
人生初のサークル参加です。心臓ばくばくです。

出店情報

サークル名：むらさきいろ
webカタログ：https://c.bunfree.net/c/sapporo08/!/%E3%81%88/11
配置：え-11

なんと驚きの角のスペースになりました。緊張します。
多分真ん中辺りのスペースでも緊張していたと思います。

頒布物はこち

『ほんのり暗い』試し読み

文学フリマ札幌(2023/07/09)に頒布する日記・エッセイ・掌編小説集の試し読みになります。

積読ゾンビな話

　哲学的ゾンビという言葉がある。

　文字からわかるように哲学分野での言葉であり、ものすごく端的に言うと、普通の人間と区別がつかないが、実際は意識を持たずに行動する人間（ゾンビ）のことを表す。なんだか某ホラーゲームの屍人が思い出される。

　哲学的ゾンビから取って、今の自分は積読ゾ

『ガラテア』試し読み

文学フリマ札幌(2023/07/09)に頒布する小説の試し読みになります。

　私は恋人がほしいのかもしれない。
　深夜零時、豆電球も消えた真っ暗な部屋の中で秒針の音が響く。
　なんだか寝付けず何度も寝返りを打ちながら、人肌恋しさで泣きそうだった。
　横向きに寝た状態で掛け布団をぐるぐると自分に寄せてぎゅっと抱きしめるが、なんの慰めにもならない。
　十五歳、思春期まっただ中、性的な知識は保険の授業