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日々・はなうた食堂調理室

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はなうた食堂調理室主宰・shokosunによる、はなうた食堂調理室の記録、メモ、そしてメッセージ
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#はなうた食堂

野菜を買いに

野菜を買いに

10月4日
天気が良くて、時間的にも少し余裕があったので、数駅先の八百屋さんまで野菜を買いに。
小さなお店なのですが、繋がりのある農家さんの野菜を一つひとつ仕入れて、店先やSNSで私たちに伝えてくれます。仕入先の農家さんとはもちろん、買う側とも積極的に繋がっている感じが印象的な八百屋さん。
実は共通の知人も何人かいるのですが、まだ直接ご挨拶したことがなかったので、ちょうど良い機会です。

今日は、

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たべる つくる/はなうた食堂調理室のこと

たべる つくる/はなうた食堂調理室のこと

2019年春、大阪・池田で「はなうた食堂調理室」というスペースをオープンしました。
これまでも、「はなうた食堂」という名前で、食の活動をしてきましたが、食べるだけではなく作るプロセスも共有したいという想いがあり、拠点としての「調理室」をつくりました。
キャッチコピーとして、「たべる つくる」というフレーズがついているのは、そういうメッセージです。

基本的には料理教室として、これまでやってきた台湾

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2019.10.3のお弁当

2019.10.3のお弁当

近くの魚屋さんを覗いたら、美味しそうなのが並んでいたので、メインは秋刀魚の生姜煮にしました。

まだ少し高くて迷ったのですが、煮付けてみたら素晴らしい味。油もしっかり乗っていて、濃いめの味付けにも負けません。
お弁当のおかずは、そのサイズ感にいつも迷う。見た目の美しさとボリューム、もちろん全体の予算もクリアしないといけない。高めの秋刀魚は、なので一瞬躊躇したのだけど、一口でも存在感が発揮できるもの

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電鍋教室vol.2を開催しました。

電鍋教室vol.2を開催しました。

7月に開催した第一回に引き続き、第二回電鍋教室を開催しました。

最近では、テレビで紹介されることもあるらしい(テレビをほとんど見ないので、聞いた話のみですが)電鍋。
今回も、ほぼ電鍋のみで完成する、日常のおかずとおやつ、全7品のご紹介です。

まずは、シンプルな蒸し物。
電鍋の加熱コントロールに必要なのは、外鍋に注ぐ水の量のみ。付属のカップ1杯で、どの程度の加熱ができるのかを把握することが、電鍋

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第一回電鍋教室開催しました

第一回電鍋教室開催しました

去る7月22日、はなうた食堂電鍋教室を開催しました。
初めての開催でしたが、大勢の方に参加いただき、お陰様で楽しい教室にになりました。ありがとうございました。

台湾好きの方にはすっかりおなじみの電鍋。レトロな外観や、昔懐かしいシンプルなしくみが人気の一つですが、それもそのはず、デザインもしくみも、1950年代半ばに東芝が発売した炊飯電気釜そのものなのです。東芝と台湾のメーカー大同が技術提携してい

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花巻をつくる

花巻をつくる

花巻は、日本の感覚でいうと、中華まんの一種。
発酵生地で餡を包んだものが「包子」、餡なしのパンのようなものが「饅頭」、同じく餡なしのものを、華やかな形に飾り巻きにしたものが「花巻」と呼ばれるものになります。
餡なしといっても、ネギやごまなどを巻き込むこともあるので、味のバリエーションはいろいろです。

西洋のパンでも、三つ編みにしたものや、チョコレートシートを挟み込んでねじったものなど、花巻に通じ

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台湾の古いお菓子「椪餅(ぽんぴん)」

台湾の古いお菓子「椪餅(ぽんぴん)」

椪餅(ぽんぴん)という、台湾の古いお菓子を作ってみました。
椪は「膨らむ」、餅は、お正月に食べる柔らかい餅ではなくて、平べったい形の食べ物を指す言葉。煎餅の「餅」だとイメージしてもらえば良いかと思います。つまり、膨らんだお煎餅、お菓子、みたいな感じ。

その名のとおり、ぷっくり膨らんだ形が特徴で、中は空洞になっています。
台湾では、結婚などお祝いの時に配られたりするよう。内側に、黒糖や麦芽糖で甘み

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包子を包む(1)襞寄せ型/金魚の口型

中華まん作りに、はまってしまったわけですが、その面白さのポイントの一つはやはり、形づくりにあります。
生地や餡の状態、量の比率、そしてもちろん、自分の技術。もっときれいに、確実に、もっと早く…と、なかなか満足するところにたどり着かないのですが、それがまた楽しいところでもあります。
教室でも、皆さん、上手にできたり失敗したりしながらも、楽しそう。小麦粉生地というのは、粘土遊びにも通じる原始的な楽しさ

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口いっぱいの幸せ

口いっぱいの幸せ

今日のランチには、万願寺唐辛子の肉詰めを作った。(普段は、小さな会社の社員食堂で、お昼ご飯をつくる仕事をしています。)
毎日のランチは、撮影してインスタなどにアップしているので、作りながら、このメニューの名前は何かなと、ぼんやり考えていた。
元ネタは、台湾(台湾以外にもあるかもしれないけど)の角椒鑲肉とか辣椒鑲肉とか呼ばれる料理で、直訳してもそのまんま、唐辛子の肉詰めとなる。ただし、台湾のこの料理

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炊き込みご飯に救われる

炊き込みご飯に救われる

仕事や寝不足で疲れてる上に、家の近くのスーパーは、普段仕事用の食材を買う下町の市場に比べて、ぐっと値段が高くて、夕飯の準備どころか、買い物する気持ちさえ消えてしまう。もう今日は、買っておいた瓶詰めのソースのパスタでいいか。そんな気分の日。
冷蔵庫に春キャベツはあった。スープを取るために茹でた鶏肉とスープの残りもある…と、頭の中で段取りしながら家路を急ぐ。

職場と、週一回担当しているカフェと、自宅

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美味しく作るのに必要なのは、おしゃべりかもしれない。

有賀薫さん@kaorunの「帰り遅いけどこんなスープなら作れそう」というレシピ本がヒットしているようだ。薫さんには、以前から料理好きの食いしん坊仲間として仲良くしていただいていて、スープ作りについても、スタートされた頃からずっとSNSで拝見しているので、私も嬉しい。
料理にまだ慣れていない読者を想定したこのレシピ本、私はもう慣れている人間なので、見知らぬ方の本であれば、正直気に留めない可能性が高い

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レシピの向こうの、大海原

レシピの向こうの、大海原

日常的に料理をはじめる前から、レシピ本が好きだった。記憶にある、一番早いレシピ(文字で説明された作り方)との出会いは、10才頃、学級文庫の本の中にあった「上等な目玉焼きの作り方」。本のタイトルも全体のテーマも忘れてしまったのだけど、黄身の上にうっすらと白身が膜を張って、ピンクに見えるものを、「上等」と定めたそのレシピに興味を持ち、暗記して自宅で試したところ、見事「上等な目玉焼き」が完成したことに感

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若ごぼうの季節が来ました(1)

若ごぼうが市場に並びました。
若ごぼうというのは、大阪・八尾特産の、野菜。その名の通りごぼうなのですが、根っこだけでなく、茎や葉も食べます。春野菜らしく、灰汁が強くて香りも強い。

上の写真の、一番左が若ごぼう。今回のは珍しく、大阪ではなく高知県産でした。
根っこから葉っぱまで、7−80㌢はあろうかというサイズで売られているので、持って帰るのが一苦労ですが、季節ものというテンションもあるので、頑張

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いりこのはなし

イリコ出汁が好きです。
実家では、味噌汁だけはイリコ出汁だったのですが、基本的には鰹昆布出汁がメインでした。
きっかけは、香川の讃岐うどんです。讃岐うどんの、すっきりと透明感のある出汁の魅力に取り憑かれて以来、うどん出汁もイリコを使うことが多くなっています。

最近は、自宅で出汁を取る人の数も減っているのか、スーパーの乾物売り場は縮小される一方。特にイリコの存在感は薄く、質の良い物がほとんど見当た

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