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ひなたのしずく 歌詞置き場

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『ひなたのしずく』

『ひなたのしずく』

『ひなたのしずく』

だれもが 握りしめて
生まれてきた
愛がある

なにも できなかった
それだって
包まれてた

野を駆け 河に遊び
光る風が友達だった

いつか擦り切れて
走れなくなっても
ずっとそこにいて
笑っていてくれた

あなたを忘れない

ひとりきり 話せずに
育ててきた
夢がある

きっと 振り向かれない
それだって
信じてた

無邪気に 笑いあえた
輝く季節(とき)もにじんでいっ

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『ひなたのしずくという音楽ユニット』

『ひなたのしずくという音楽ユニット』

一年前の金曜の夜、お茶の水で「ひなたのしずく」――(当時は「ほたるのしずく」だったが名称変更の経緯は大人の事情で省略する)――が出演するライブへ行った。

歌ってる方って本当にたくさんいらっしゃって、まあ、アイドルやらジャズやら全部含めちゃうと、一億総活躍じゃないけど、かなりわんさといるわけですよね。

で、いっちゃなんだけど、私は客なんで、同業者でもないんで、言えちゃうんだけど(笑)「歌」が歌え

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『深海』

誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない
昨日

wo……
aha……

そのままで

誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない


誰も
知らない


wo……
aha……

そのままで
そのままで

明日の酸素(を)
ちょうだい

※一番、二番繰

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『不思議ナチュラル』

(A)

はるか宇宙

その片隅

はぐれていた

もう一人の自分

見つけた気分

君と僕と

右と左

なにもかも

一緒じゃないけれど

重なる符号(ふごう)

(B)

好きな映画が似ていたり

甘いものが苦手だったり

点と線がつながるように

二人引き寄せられてく

(サビ)

不思議なんだ(不思議なんだ)

ほんと 不思議なんだ(不思議なんだ)

はじめてなのにはじめてじゃない

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『腫れもの』

(A)

歌唄いの声は割れて

セミの死骸の蝉時雨

いつまでも地につけない

つけられない

(B)

苛立つ愛をもてあまして

遠ざかる夕立のなか

立ち尽くす君の

赤く染まる青空

たなびく焦燥

(サビ)

線路上に転がった

あこがれを見おろして

鳴くことを赦して

諦めを嘲笑って

四つん這いのまま

殺してくださいませ

(A)

物もらいの声は枯れて

乗り捨てた電車の影

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『未定』

どっちつかずの曇り空

心臓 閉ざす未来

自分しだいだって

もっと満たされたいのなら

煩悩 枯らすくらい 

温度あげてこって

タクシーに手を振り

現在(いま)の音符で走り出す

つま先まで自分込めて

風の行く先に 明日の色

ただ重ねてく

明後日 舞って 持って Monday

笑って 勝って 去って 揉んでい?

靴下なんか

穴空いてからが

勝負だから

わかって もっと そ

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『石ころ』

あれは三年前

熱い線路の上

石ころの命を拾った

ちょうど三年前

突き抜けるような

青い空と白い雲の下

なにもきかない

なにもいわない

ただ乾ききった手を

握りしめ

街のはずれまで歩いた

たとえ

放り投げたサイの目が

全部1でも

かけがえのない1だって

宇宙にひとつの1だって

仰ぎ見るように

笑って

泣いて

雨になれ

許せないほど

愛して

優しい

雨にな

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メモ

私がこよなく愛したあの人の影は
振り返ることもなく
人気(ひとけ)の消えた街角に長く延びて
夕溜(ゆうだ)まりの薄闇に
やすやすと溶けていきました
やすやすと
溶けて
いきました

男なんてみんな弱いけだもの
笑顔の奥まで愛して
世知辛い
是非もない
埒もない