『石ころ』
あれは三年前
熱い線路の上
石ころの命を拾った
ちょうど三年前
突き抜けるような
青い空と白い雲の下
なにもきかない
なにもいわない
ただ乾ききった手を
握りしめ
街のはずれまで歩いた
たとえ
放り投げたサイの目が
全部1でも
かけがえのない1だって
宇宙にひとつの1だって
仰ぎ見るように
笑って
泣いて
雨になれ
許せないほど
愛して
優しい
雨になれ
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。