Catfishなおうち for note

建築・構造・耐震系のソフトや構造計算・建築設計について書いていきます。 初心者向け、一…

Catfishなおうち for note

建築・構造・耐震系のソフトや構造計算・建築設計について書いていきます。 初心者向け、一般向けの記事も書いています。 DJしろなまず(文系出身の設計屋)

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  • 耐震診断

    耐震診断について語ります。

  • 建築雑学

    過去の自分のブログから残しておきたかった雑学ページを移植しています。新規も制作予定。

  • あなたの地震対策

    地震対策はいろいろ公開されていますが、地域毎、個人ごとに違います。公開されている情報を元に、自分に適した方法を考えてみましょう。

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    木構造の特殊なルールを、気がついた順に書き連ねていきます。

  • 2025年改正法

    2025年の改正建築基準法・建築物省エネ法の解説です。

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既存住宅を耐震等級3にするには?

おはようございます。地震や猛暑のあとは台風ですか。過ごしにくくなったものです。 さて、地震が多く耐震の問い合わせが増えているのですが、中でも既存住宅を耐震等級3にしたいという相談が多いです。また中には、壁量を1.5倍にするから耐震等級3のお墨付きを作ってくれと言う無茶な相談もあります。 YouTubeなどで、多くの方が耐震等級3の有用性を訴えています。多くは新築の話です。では既存住宅の場合はどうすれば良いのでしょうか?行政などでは、耐震診断の評点1.0を、という言い方をし

    • 木造耐震補強の合板耐力壁で使いたい釘・ビス

      こんにちは。まだまだ暑い日が続きますが、もう9月も下旬にさしかかります。耐震補強工事が本格化していくシーズンになります。そんなとき、いつもの材料でふと疑問に思ったりしませんか?今回は何気なくいつも使っているN50の釘についてです。 木造耐震補強で、構造用合板の耐力壁はメジャーです。N50という釘を所定に打ち込むため、誰でも施工ができるのがポイントです。その釘を工夫してみませんか?というのが今回のお話です。 めり込み軽減JIS釘 構造用合板耐力壁は、釘を所定の間隔でしっか

      • 既存住宅を耐震等級3クラスの強度にする場合の3つの注意点

        前の記事が、まあまあ読まれているので補足を。 既存住宅の耐震等級3クラスの実現には、意匠設計の段階でかなり注意が必要です。もちろん新築でもそうですが、新築以上に、という意味です。 危険な名ばかりの耐震等級3にはしたくありませんね。 ①高耐力の耐力壁の禁止 まず1つ目は、高耐力の耐力壁禁止です。高耐力の耐力壁を使うと金物が大きくなります。新築なら新設の基礎に埋め込むので、通常鉄筋を増やせばOKの場合が多いですが、リフォームの場合は、うまく行きいません。添え基礎で鉄筋とコ

        • 暑いときに建築(模型)見学したい3選

          おはようございます。暑い日が続きますね。外出が嫌になる・・・ですが、実はいつ降るかわからない雨がもっともやっかいです。異常気象という言葉は聞き飽きましたし、うまい対策もないし、正直うんざりです。 そんな夏の暑さを忘れる室内で建築を見学したい!という方向けの施設を紹介します。まあ、建築というより、建築模型ですけど・・・ Small worlds 東京都江東区有明にある、アジア最大級のミニチュアミュージアム。オール室内です。暑さも雨も安心!なのですが、駅から若干遠く、ここで

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          健康は大事 閑話休題

          ご無沙汰しております。実は7月中旬に首を痛めまして療養中です。ヘルニアに近い症状で医者には色々止められて経過観察および加療しています。夏期休暇などだったため、目立った仕事の穴は出なかったのが不幸中の幸いです。生命線であるパソコンでの文字入力も辛い状況です。しばらくあまり記事が書けません。申し訳ありません。

          健康は大事 閑話休題

          2025年建築基準法改正で構造・省エネ以外で危惧すること

          こんばんは。あっという間に7月も前半を終え、もうすぐ夏休み。いよいよ来年4月の建築基準法改正が近づいてきます。言うまでも無く4号特例縮小と戸建住宅の省エネ義務化が目玉です。しかし周囲で気にする声は少ないです。省エネに関することは外注すればいいし、4号特例縮小も、いままで作っていた壁量計算等の書類を提出すれば良い、程度に感じている人も多いようです。 まあ、その通りといえばその通りなのかもしれません。ただ4号特例縮小は壁量計算だけではありません。建築確認申請に関する書類で、今ま

          2025年建築基準法改正で構造・省エネ以外で危惧すること

          面白い耐震金物系製品 4選

          はい。今回は、性能とか度外視で面白い耐震金物関連の製品を紹介します。「関連」というところがツボかもしれません。もちろんうまくはまれば強力に「使える」商品であることはいうまでもありません。 ホールダウン点検口  発見したとき、本当かよ!と思った商品。ホールダウン金物の緩みを点検する為だけの点検口です。  別に専用の商品を作らなくても・・・と思うのですが、確かにホールダウンの緩みって気になりますからあってもいいかな?カナイの真面目さを感じさせる渾身の製品です。 ラフターロ

          面白い耐震金物系製品 4選

          制震金物を妄信しないように

          こんにちは。現場が昨日から始まったのですが,猛暑のタイミングと重なり・・・まあ愚痴はこのあたりにして、本題に行きます。 木造住宅の制震金物については、長らくさまざまな意見が出ていました。 眉唾ものの効果を謳うものや、効果が疑問視されるものなど。近年はYouTubeで効果を喧伝しているため、非常にブランド力が高まった物もあります。 特に、一部の制震金物を崇拝するかの意見もあり、注意が必要です。 その効果や仕組みは今回説明しませんが、市販されているものは、対象建物に適して

          制震金物を妄信しないように

          夏の耐震診断の注意点

          ご無沙汰しております。3~5月は業務がたて込みすぎたうえ、業界の総会なども多く、よく動いていたな、と思うくらい働いていました。6月は・・・その反動で調子を崩し気味でしたが、まあ家族サービスや残務に注力したので、休んだ感じはないです。そろそろ落ち着いてほしいな~と思ったら、ようやく梅雨です。まあ今日は猛暑なんですけど(爆) さて、夏の耐震診断は大変なのは、ちょっと考えればわかることです。しかし細かい点はあまりわかりません。今回は整理してみました。まあ依頼する側は特に気にしなく

          夏の耐震診断の注意点

          サーモグラフィーで筋かいを探すときの注意点

          こんにちは。 最近は、断熱材の充填などをチェックするために、サーモグラフィー持っている事業者さんも多いようです。そして一般の方も。 私が宣伝したこともあり??、HIKMICROのサーモグラフィーが耐震診断や筋かい調査のため、かなり売れたようです(嘘。私のおかげではありません)。高性能なのにあの価格だから売れても不思議ではないんですよね・・・。 しかし、サーモグラフィーは熱の差を視覚的に見るものなので、必ずしもきちんと調査できるわけではないのです。それを理解したうえで、購入

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          GWに木造住宅の2025年改正建築基準法の勉強をしよう

          こんにちは。忙しすぎた昨年、記事がおざなりになったり連載を停止していたり迷惑をおかけしました。再開する目処がたちましたので、随時再開しますので、よろしくお願いします。 さて、あまり知られていませんが、3・4月には、改正法の情報がそれなりに出回っています。まあ昨年11・12月の情報とあまり変わりませんが、確度が高くなってきました。 3月15日~4月13日まで募集されたパブコメの意見回答結果が4月19日に発表になっています。木造壁量計算についての回答は興味深いです。 4月1

          GWに木造住宅の2025年改正建築基準法の勉強をしよう

          省エネリフォームには、耐震リフォームもね

          こんにちは。過ごしやすいシーズンに入りました。通常この時期になるとリフォームや戸建住宅の設計の案件が多く来るのですが・・・(涙)。はい。珍しく耐震診断だらけです。設計事務所としてはあまり良い傾向ではないのです。まあ耐震に強い設計事務所と言っていますが、通常の設計業務があってこそなので、何だかなぁという感じです。 さて、最近は設計事務所でもリフォーム会社でも省エネリフォームが多いですね。省エネリフォームは、太陽光パネルを載せる、断熱材を入れる、窓を断熱窓にする、などの方法で、

          省エネリフォームには、耐震リフォームもね

          今年は本当に大きな地震が多いのか?2024年4月までを振り返る

          こんにちは。ずっと体調を崩しています。くすん。 ただ、いろいろとやらねばならないことが多く、ゆっくり休むこともできません。まあ仕方のないことですが・・・。 さて、今年は能登半島地震から始まり、大きな地震が多いと感じると思います。ただ印象だけ、という可能性もあります。今回は家屋が倒れる震度6強以上と、その手前だが被害がで始める震度6弱に絞って過去のデータを振り返ってみました。tenki.jpには過去の地震を~以上などと絞り込みができます。 まず手始めに震度7。2008年頃か

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          これから家を買おうと思っている方への建設予定地の防災への基礎知識3点

          おはようございます。最近地震が多いですね。耐震の問い合わせも相変わらず多いです。しかし新築では大丈夫でしょ?という方も多いです。意外と無関心です。まあマイホームを購入する段階では希望的なことが多いので、あまりそのあたりは考えないのでしょう。考えても新築なら大丈夫、と思っているのではないでしょうか?しかし土地も含めて考える場合、もう少し詰めて考えたいものです。 その1 地盤 これも、最近は注目されていますね。地盤が悪い場合地盤改良すれば良い、と考えられますが、良い地盤には勝

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          マイホーム作りは、新技術に飛びつくのはリスクを伴います

          おはようございます。さまざまな年代の木造住宅の耐震診断を行ってきました。また最近は特に案件が多く飛び回っています。耐震性を高めるのは大切なことですが、逆に未来が見えてくることがあります。 新型の建材や、工法が出ると、建築家やビルダー、工務店はそれを取り入れるのは自然なことです。しかしそれが長年住み続けるにあたって良い物なのか?はその時点ではわからないことがあります。また施工方法を間違ってしまうことがあります。 今回は、私が見かけた過去の失敗的新技術および先進的で使い方を間

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          マイホーム作りは、新技術に飛びつくのはリスクを伴います

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          ツーバイフォーの間仕切り壁

          おはようございます。 先日、ツーバイフォーの耐震診断をしてきました。 きちんと設計されてれば、耐震性が高いツーバイフォーですが、耐震診断となると注意が必要です。 ツーバイフォーの間仕切り壁は、上部梁に到達していないものがあり、特に2階は注意が必要です。 上の写真は、ツーバイフォーの間仕切り壁の例です。この例では、石膏ボード壁とベニアの壁の立ち上がりは見えますが上部に梁がありません。一応枠材はついていますが、耐力壁はおろか、在来の雑壁に比べても耐震性がありません。内部の石膏

          ツーバイフォーの間仕切り壁