Catfishなおうち for note

建築・構造・耐震系のソフトや構造計算・建築設計について書いていきます。 初心者向け、一般向けの記事も書いています。

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  • 建築系ソフトの選び方

    CAD、構造計算ソフトなどの選び方

  • 耐震診断

    耐震診断について語ります。

  • あなたの地震対策

    地震対策はいろいろ公開されていますが、地域毎、個人ごとに違います。公開されている情報を元に、自分に適した方法を考えてみましょう。

  • 木造構造設計のお約束

    木構造の特殊なルールを、気がついた順に書き連ねていきます。

  • 木造昔話

    木造のそんな遠くない時代のお話。過去の雑誌などからピックアップして紹介していきます。

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新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(1)

新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(2) 新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(3) 2025年の省エネ義務化に合わせて、木造住宅の壁量計算が変わるかもしれません。まだ決定ではありませんが、2022年10月28日に「木造建築物における省エネ化等による建築物の重量化に対応するための必要な壁量等の基準(案)の概要」が発表され、必要な壁量に関する規定案が公になりました。まだ案でパブリックコメントでもない段階ですが、国の本気度が伝わってきます。またまだ

    • WOOD-STとは?

      木造構造計算は、通常「住宅」を対象としています。そのため住木センターのマニュアル名も「木造軸組構法住宅の許容応力度設計」(通称グレー本)となっています。しかし木造は中大規模の非住宅でも利用されます。最近多くなっていますね。そうなるとグレー本ベースでの構造計算では適用が難しくなります。グレー本は柱は細く、スパンも短めで整形の個人住宅向けに書かれています。元々は手計算でも可能な計算方法から発展してきました。しかし構造解析上でみると、いろいろと面倒な仕様があり、どうにかならないかと

      • 二級建築士の耐震診断より、一級建築士の耐震診断のほうが、優秀か?

        おはようございます。最近、地震が多いので耐震の相談なども多いのですが、私のことを勝手に一級建築士と思い込んで☎をかけてきて、聞いて失望する人がいます。ホームページその他に私は二級建築士と明記していますし、別に隠すことでもないです。まあ一級建築士のほうが資格上、上位の資格であるのは間違いないのですが。 さて、それなら一級建築士と二級建築士の違いは何なんでしょう?基本的に同じ事ができますが、設計・監理できる規模が違います。よく二級建築士は木造2階建て程度しかできない、と思われて

        • 木造住宅の地震対策の迷信?3つ

           木造住宅の耐震診断を多くやっていますが、そこでお客様から聞く不思議な迷信?について紹介します。 ・この家には筋かいがあるから安心!という根拠のない自信と不安  高齢者に多い、筋かい信奉。自宅に、筋かいがあるかないか?で一喜一憂するのです。中には耐震診断は不要だから、自宅に筋かいがあるか?ないか?だけ調べてくれ、という依頼もあります(断りました)。  昔の建物の筋かいは、薄かったり施工がおかしかったり、不備が多いです。あるなしで判断できるものではありません。また筋かいは

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          5/11 木更津で震度5強

          2023年5月11日午前4時16分頃、千葉県南部を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。この地震により、数人が軽い怪我との情報が入ってきています。また交通機関の乱れとエレベーターの停止などがあり、若干の混乱が出ています。日本の場合、震度5程度では大きな被害がでることはマレで、実際に怖いのは震度6強からだと思います。この地震が本震か?余震か?などはわかりませんが、しばらくは注意が必要そうです。YAHOO!JAPAN天気・災害の災害マップに、被害の状況などが投稿されています

          そのマスク、まだ必要です!

          2023年5月8日(月)より、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、2類相当から、5類に移行しました。細かいことはともかく、マスクの需要は減ってくると思います。そして、買いすぎて余ったマスク・・・・。不要かな?なんて思わないでください。新型コロナはともかく、マスクの使い道はありますよ。 まず、地震や洪水などの天災。大きな震災などにあったことがない方は気がつかないかもしれませんが、ホコリや砂埃などが大量に出るのが、震災や洪水です。そんなとき、マスクが大量にあると便利です

          耐震診断しても耐震性は上がらない事実

          地震が起きると耐震診断をする方が増えます。また過去に耐震診断した方から問い合わせが増えます。しかし耐震診断しただけで満足する方が一定数いますし、耐震を心配しただけで終わってしまう人も多いです。 過去、私が診断した方で、たまに連絡がかかってくる方がいます。この方、無料の診断を含め、複数回診断を行い、地震などが発生するたびに、補強の相談があります。しかし絶対に補強は行いません。お金がない、というのが理由です。しかし診断や耐震グッズにはお金を使います。リフォームにもお金を使ってい

          地震の備えのために、見た方がよいドラマ 3選

          決して地震は少なくなく、沖縄の群発地震や南海トラフの地震が心配されていました。新型コロナ明けのゴールデンウィーク、しかも好天ということで、そんな情報も忘れ去られそうだった5月5日の午後。石川県能登地方を震源とする最大震度6強の地震が発生しました。決して地震が少ない地域ではないのですが、大きな揺れだったため、被害が広がっています。 あまり地震の・・・というのは語りたくはないのですが、いろいろ情報を求められます。やはり政府やマスコミの作った情報のほうが良いかと思います。私が見て

          木造住宅の耐震で、グレーゾーンと違反建築は違うということ。

          耐震診断といえば旧耐震(昭和56年まで)が当たり前の時代は終わりそうです。平成12年までのいわゆる「グレーゾーン」の木造住宅に耐震診断は向かっています。表向きは、平成12年までの基準は壁量を除いて不十分だから、診断しなければなりませんよ・・・ということですが、実際はもっと根深い問題があります。 旧耐震の耐震診断を行っているときは、古すぎることもあるのですが、誰も図面と建物の一致なんて気にしていませんでした。壁量計算されていない物件も「それなりに」あることも、わかって診断して

          炭を買っておこう

          おはようございます。せっかく桜の花が咲いたのに、雨続きです。人生もこんなもんです(何の話だ??)。 さて、七輪の話を書きましたが、炭って意外と役に立つのですね。長持ちしますし、火力も安定していますし。お湯をわかす、何かを温める、調理する・・・用途はイロイロ。七輪自体よりも炭の有用性に改めて驚いています。 といっても炭もいろいろあります。値段もいろいろ。匂いがきついヤツ、火がつきやすいやつ、煙が多いヤツ・・・。 できれば、煙が少なく匂いが少ない物が、都会でいざというときに

          七輪使ってみた

          はい。体力がなくて不器用このうえない私は、震災時生き残れない人の代表です。いろいろ防災を勉強しても生き抜ける未来が見えない・・・そんなわけで七輪、使ってみました。 買ったばかりの七輪に、炭を入れます。この炭はバーベキューで使った10年くらい前のものです。劣化していないか心配でしたが使えました。火がつきにくいので、新聞と割り箸を用意。割り箸は使ったあと、乾かして保存しておくと着火の時に便利です(母の助言)。 紙などを着火に使うのはいいのですが、舞い上がりやすいです。下手する

          小型の発電できるものを持っておこう

          太陽光パネルと蓄電池なんて巨大・・・と思うかもしれませんが、小さなものもあります。災害時に電波が不安定になりスマホなどのバッテリーが消耗・・・なんてことはよくあります。スマホがいざ必要なときにバッテリーが切れている・・・なんて洒落になりません。そこで、最低限の発電設備は持っておくといいでしょう。 一番初めに目に浮かぶのが、手回し充電付ラジオ。これは体力を消耗する代わりに電気が発電できます。スマホに給電出来るタイプもあるので、一個あっても良いでしょう。そのかわり・・・なかなか

          消火器を用意しておこう

          耐震対策は、火の手がでないことを前提にしている場合があります。初期消火である程度消せていれば、広がらなかった・・・ということもあると聞きます。せっかく耐震設計して自宅を建てても周囲が燃えていれば・・・。 まず最初に考えるのが消火器だと思います。赤い重い物を想像するかもしれません。それで良いのですが、今では簡易タイプでコンパクトなものも販売されています。初期消火では十分だったりしますし、コスト的にも安い物が多くあります。楽天などでも購入できます。できれば複数用意し、火がでる可

          災害時の家族での集合場所

          震災時に、家などを失い、家族がどこにいるか?探し回るシーンが震災ドラマでよくあります。あれを防ぐために集合場所を作っておくと良いでしょう。しかしたくさんの人が集まっている集合場所は探すのが面倒だったりします。逆に怪我して動けないケースなどもあり、集合場所に行けない場合もあります。また先日のNHKの震災ドラマのようにスマホを家に忘れるなんてことも十分あり得ますので、災害用伝言ダイヤルだけでは不安が残ります。そこで、最低でも次の取り決めをしておくとよいでしょう。 1:災害用伝言

          防災対策に七輪はいかが?

           都市部での震災で困るのは水。次に火です。喫煙者が減り、日頃から火を使う人も減ってきています。寒いときは暖をとり、冷たい物を温めたり、お湯を作るために効率的な火力は必要です。しかしながら電気ガスが復旧するのも時間がかかることがあり、その間、どう凌ぐか?大事です。 カセットコンロも良い答えです。ただ保存性(大きさや耐用年数)など難があります。日頃から使ってローテーションできない場合は、いざというときに事件になるかもしれません。  そこで七輪です。それも小型の。一般的に火力が

          地震時の備蓄は自分で考えよう

          関東大震災から100年ということで、いろいろと新聞やテレビ、ネットニュースで取り上げられています。NHKはここぞとばかりにドラマを作ったりと力を入れています。どれも見慣れている人からすれば、新情報ではないのですが、普段あまり気に掛けていない人にとっては初耳だったりします。 さて、土日で放送されたNHKの南海トラフ巨大地震のドラマ。見た方も多かったと思います。母は怖くなって途中で消したそうです。主要人物が、震災関連死が一人(おばあちゃん)、原発なし、なのに十分怖かったです。特