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2025年建築基準法改正で構造・省エネ以外で危惧すること

こんばんは。あっという間に7月も前半を終え、もうすぐ夏休み。いよいよ来年4月の建築基準法改正が近づいてきます。言うまでも無く4号特例縮小と戸建住宅の省エネ義務化が目玉です。しかし周囲で気にする声は少ないです。省エネに関することは外注すればいいし、4号特例縮小も、いままで作っていた壁量計算等の書類を提出すれば良い、程度に感じている人も多いようです。

まあ、その通りといえばその通りなのかもしれません。ただ4号特例縮小は壁量計算だけではありません。建築確認申請に関する書類で、今まで省略が可能だったものを添付し、それが審査されるということは、意外と多くあります。採光や排煙なども当たり前のように審査対象になるでしょうし、構造以外の省略できた事項も結構あります。今のうちに準備しておかないと大変になります。特に省略していた気分がなく、検討すらしていなかった方は注意が必要です。

壁量計算にしても審査されないということが、どれくらい様々な解釈で壁量計算が行われてきたか?は意外と知られていません。こちらで調査しただけでも、不可思議な壁量計算はたくさんありました。455幅の筋かい、見付面積を芯寸法で行っているもの、スキップフロアを強引に壁量計算を行っているもの等。設計者判断ですんだことが、表に出てきて指摘されるのです。審査期間は大幅に伸び、今まで設計可能だったものが、難しくなるでしょう。

設計の手間が増えるのは間違いなく、設計の時間が増えます。その分、価格に転嫁できるか?もわかりません。アーキトレンドなどの建築CADの場合、省略可能だった部分の検討もかなり簡単になっており、持っているユーザーはそれほど手間が増えないかもしれませんが、JWWなどで行っている人は、更に大変かと思います。

というわけで、現在、私もいろいろと洗い直している最中です。正直4月以降、どのような状況になるか?読めません。出来る限りのことをするだけです。このnoteにも気がついたことを書いていこうと思っております。

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