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施工方法を間違っている筋かいの効能

こんにちは。昨日青梅市に行ってきたのですが、まだ雪が残っていましたね。結構積もったそうです。春が近くなって花粉も飛び始めていますが、これからも雪があるかもしれません。

今日は、木造住宅の筋かいの話。我々耐震診断をしている建築士は、昔の建物の筋かいの施工方法を間違っているケースを良く見かけます。診断では、耐力に加えないこともしばしば。特に、柱に付けず梁間だけで接続している筋かいは、評点に加えないです。

柱につけていない筋かい

写真のような筋かいを、たまにみかけます。梁には到達しているものの、柱には到達していません。そのため、筋かいの施工としては正しくありません。

しかし、このような建物の特徴として、室内側にも筋かいが多いことが多いです。それは施工しやすいからです。そして和室の真壁の痛みが少ないことが多いです。筋かいが建物の歪みを軽減していて、建物に良い影響を与えているからと推測できます。しかし地震に対してはどうか?それは、このような筋かいがある家の、地震による追跡調査を行ったことがないので、わかりません。

なぜ、このような筋かいがある家に限り、筋かいが多めで、室内にも取り付けが多いのか?はわかりません。またこのような筋かいがついていても、数が少ない場合がるのは否定しません。しかし、このような筋かいがついている建物は、歪みが少ないという印象を強くもちます。恐らく耐震としてもまったくの無駄ではないと思います。ただ形状を見る限り通常の筋かいに比べて大幅に耐震的な強度が落ちていることは間違いないと思われます。

基本的に、筋かいや構造用合板でない、雑壁も数が多ければ耐震性は上がります。同様に、このような筋かいが多いことは有効だと思います。耐震診断をやる側からみたら、非常に評価が難しいので嫌なのですが・・・。


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