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既存住宅を耐震等級3クラスの強度にする場合の3つの注意点
前の記事が、まあまあ読まれているので補足を。
既存住宅の耐震等級3クラスの実現には、意匠設計の段階でかなり注意が必要です。もちろん新築でもそうですが、新築以上に、という意味です。
危険な名ばかりの耐震等級3にはしたくありませんね。
①高耐力の耐力壁の禁止
まず1つ目は、高耐力の耐力壁禁止です。高耐力の耐力壁を使うと金物が大きくなります。新築なら新設の基礎に埋め込むので、通常鉄筋を増やせばO
2階建て壁量計算比較ツールを作成してみました
こんにちは。今日は冷えますね。北国の雪も心配です。
さて、2025年の壁量計算でどれくらい変わってくるか?不安な方も多いと思います。さっそく、新しい壁量の基準(案)に対応した表計算ツールをダウンロードして使ってみた方も多いかと思います。しかしアレだと、数字のみで、どれくらいなのか?イマイチ把握しにくいです。具体的な過去の壁量計算を持ってきて、大丈夫か検証・・・したい方は、ちょっと面倒です。そこで
無駄なものは不要!木造構造計算をマスターするために
おはようございます。娘が風邪をひいただけで右往左往する新米パパのDJしろなまずです。暑い日もようやく終わりそうです。今年は夏が長かったですね。そして暑かった・・・。
さて、勉強の秋に突入。今年は4号特例縮小を視野に木造構造計算をマスターしたい方が多いと聞きます。私も動画を作っていますので、是非ご覧ください。個人的には、無駄な物を買わず、シンプルに学習したほうがいいと思います。本を見て分からなくて
木造住宅の地震対策の迷信?3つ
木造住宅の耐震診断を多くやっていますが、そこでお客様から聞く不思議な迷信?について紹介します。
・この家には筋かいがあるから安心!という根拠のない自信と不安
高齢者に多い、筋かい信奉。自宅に、筋かいがあるかないか?で一喜一憂するのです。中には耐震診断は不要だから、自宅に筋かいがあるか?ないか?だけ調べてくれ、という依頼もあります(断りました)。
昔の建物の筋かいは、薄かったり施工がおか
軸組の荷重は150N/m2で良いのか?
昔から構造計算していると、壁(両面の仕上げは除く)が150N/m2と暗記してしまっています。構造計算ソフトでもこの数値を採用している人が多いので、そうなのかぁと思っていました。
とりあえず、何の気なしに検証してみました。
上記のモデルを計算してみました。床は別、外壁と内壁の仕上げは別として
計算します。柱梁の面以内のものを加算します。m2あたりを出すための面積は、柱の中心間(910)と、横架材天
壁量計算ギリギリは危ないか?
おはようございます。最近、木造の耐震がらみの話をしているので、聞かれます。耐震等級3がきちんと設計されて施工されていれば、とりあえず安心なのは、わかっていると思いますが、じゃあ壁量計算ギリギリはどうなのか?というお話をします。なんか似たテーマやっていますが・・・
結論は、「わからない」です。とりあえず地震についてだけ書きます。基本的に、木造2階建ての必要な強度は、建物の重さと高さで決まります。ま
耐震等級3は本当に安心か?
ネット上では、構造屋さんを中心に木造住宅には耐震等級3が必要!という意見が多いです。私も耐震性を上げるのは賛成で、耐震等級3を取得することは、良いことだと思っています。そして耐震等級3相当といって、ただの壁量計算の壁量を1.5倍にした、耐震等級3ですらないものはなくなって欲しいと思っています。しかし次の3点で疑義があります。
・果たして耐震等級3という指標が適切か?複数の強度が違う指標があるの