見出し画像

一日中、鳴り響くハンマーの音

靴の踵によく用いられる「縫い割り」という技法。

縫った糸目を見せないよう
革の表同士を縫い合わせたのち、割り開きます。

縫うこと自体は難しいことではありません。
なにせ、糸目が見えないのですから
多少の曲がりは目立ちません。

問題は、割り開く作業。

縫いあわせた革の断面を折り倒してから
ハンマーで平らにつぶしていくのですが、
この作業に手間がかかります。

今まで作った踵の低い「短靴」であるならば、
作業の距離は5cmほど。
両足分にしてもさほどの距離ではありません。

しかし今回の課題は「ロングブーツ」
その距離は片足50〜60cm。

しかも、縫い割りの箇所は、
靴の表となる革と裏となる革の前側と後側の
計4ヶ所。しかも両足。

教室には、ミシンの音はさておき、
ハンマーの叩く音が一日中響くこととなりました。




◀︎◀︎ 前回の記事  |  次回の記事 ▶︎▶︎

最後まで読んで頂きありがとうございます。
この記事が「いいな」と思えたら、お気軽に
右下の♡マークを押してみて下さい。
(noteアカウントの無い方でも押せます。)
   伊藤孝|シロクロ製靴(奈良の小さな靴製作所)
▼ 自己紹介
  伊藤孝 / シロクロ製靴
______________________
▼ サイトマップ
  日々のこと / 私たちについて / 周囲の人々
  大阪でのこと / 道具について / 靴の豆知識
______________________
▼ シロクロ製靴 SNS
  Twitter / Instagram / Facebook

______________________



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?