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金世佳 jinshijia インタビュー記事など

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中国の俳優・金世佳さんのインタビュー記事の試訳や、補足資料のまとめです。
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2018年10月、金世佳「風をおこした男 田漢伝(狂飙)」東京公演での出来事

2018年10月、金世佳「風をおこした男 田漢伝(狂飙)」東京公演での出来事

2018年10月6日~7日、日本公演・東京世田谷。正在上演というサイトに2018年10月9日掲載された記事。全文はこちらからアクセス。

金世佳、なんと温かい人だろうか!
「風をおこした男 田漢伝」を観劇し泣いた留学生を慰めるためにこのような選択をした

2018-10-09 18:03
金世佳は、日本での舞台劇「風をおこした男・田漢伝(狂飙Kuángbiāo)」の公演終了後、舞台を見てすすり泣い

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蔡康永監督に人生相談する、試訳

蔡康永監督に人生相談する、試訳

元の動画はこちら⇒微博、金世佳30岁的对话之对谈蔡康永

2017年、二年間、何もしなかった金世佳、30歳の自分の人生、仕事、未来に充満する迷い。彼は出演した「吃吃的愛」の監督・蔡康永氏に人生相談をした。

金世佳:はい(入室)10分、10分遅刻、待たせてしまいました。仕事は少し後にしてください。
蔡康永:外で何かしていたの?
(金世佳はほてった顔で首にタオルをかけている)
金:外はとても暑いです

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尤古立劇団、1...70...150 ...試訳

尤古立劇団、1...70...150 ...試訳

朝9時、稽古場で俳優たちが雑巾を手に持ち、足で床を蹴りながら、広い稽古場の端から端まで拭く。そして向きを変えて、また向こうの端まで雑巾がけをする。
5m離れたところでも彼らの息遣いが聞こえる。
舞台劇「カリギュラ」の稽古場であり劇団尤古立(ゆぐり)の一日の始まりである。

01 第一部、第一歩、第一次
本作はカミュが独立創作した戯曲の処女作であり、劇場版カリギュラは劇団ユグリの創立作品であり、この

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詩 二編 試訳

詩 二編 試訳

あの冬の早朝を
それ以来幾度も名づけがたい夜に、思い出す
祖母が亡くなった瞬間
空はまるで私を殺したいかのように美しかった・・・
                    「二月二十二(日)」

幼少期を過ごした家の向かいに座っている
でも、もう昔の家は見えない
路上にはいたるところに人がいる
でも、一人の知り合いもいない
私はただ、前に進んでいるだけ
なぜ、来た道が見えないのだろう?
もし、そうと

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20201120春日屋No8、金世佳とサシで呑む(6・完)試訳

20201120春日屋No8、金世佳とサシで呑む(6・完)試訳

金世佳:「一个勺子」の撮影時、契約書にサインしたけど、それが、監督がダメだと思ったら、、、。

張承:いつでも降板?
金:いつでも変更可能。
張:うわ、なんて契約。
金:でも、当時は契約書とかよく知らなかったから、できるだろうと思っていたんだよね。
張:うん。確かに。
金:それで、ホームレスの役だから、痩せないとマズイ。
張:(スプーンみたいに?)or(障害児だし?)
金:痩せなきゃいけない。、、

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尤古立劇団(尤古立剧团)

尤古立劇団(尤古立剧团)

2023年3月27日。
金世佳が主宰する尤古立劇団(Yóugǔlìjùtuán)の設立が正式に発表された。

調べてみると、鴉は神の遣いから不吉の兆しまで幅広く用いられる象徴であり、また日常よく見るごく平凡な野鳥である。YUKKURIは日本語の「ゆっくり」。幅広く演じ、かつ、どこにでもいるような親しみをもち、ゆっくりと…。金世佳の劇団(という一大事業設立)に込めた想いが切々と伝わってくるようだ。

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20201120春日屋No8、金世佳とサシで呑む(5)試訳

20201120春日屋No8、金世佳とサシで呑む(5)試訳

タイトル画像は映画「刀尖」の予告映像から金世佳。

張承:うん、それと自分、合いそうなのは人生ドラマとか。例えば趙宝剛監督の過去の映画はぴったりな気がする。
金世佳:あ~~
張:でも、今はそういうのほとんど無いし、いい作品もあまりないよなあ。
金:壊れそうな、傷つきやすいような感じのが合うよ。
張:うん、俺はホントに底のほうで育った子供だから。
金:わかる。
張:実際に街中で見かけたことがあるけど

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20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(4)試訳

20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(4)試訳

金世佳:2018年以降、雑誌とか撮ってないんだ。そういうのやりたくない、やりたくないんだよね。役者として説得力がないように思えて。
張承:ベールがかかった感じだ。
金:すこし出てきた?!
張:うん。
金:あのさ、、、リアリティ番組に出るのも、観てる人からしたら何か違和感なんじゃ。
張:信じられない感じ。
房超然:透明人間だな。
金:とても単純。ずっとリアリティ番組に出てると、どうであれ、あたかもそ

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20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(3)試訳

20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(3)試訳

金世佳:29歳から30,30から31歳、ほぼ二年間、何もしなかったし、どんな芝居も撮影しなかったし、撮りたくなかった。
張承:例えば役者として本当にこの業界からいなくなってしまうんじゃないかって、不安はなかったの?
金:消えるときは消える。
張:今日ここに来る道すがら話してたんだけど、房超然が、佳兄の役者としてのスタンスや日ごろ言ってることとかは、バンドの俺のスタンスと同じだって言うんだ。
房超然

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20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(2)試訳

20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(2)試訳

(照明のセッティングが話題にのぼり、それをうけて金世佳がNHKドラマでの経験談を話し始めました。)

金世佳:去年の暮れに日本のNHKドラマの撮影があってね、全部日本語で、日本の制作チームが来てさ、芥川龍之介伝という作品で、(出番は)わずか2~3シーンかで。監督、、、その時俺は青島にいて、何教授と例の撮影をしてるところに監督が朝一の飛行機で俺に会いに来たんだ。
房:監督が役者に会いに?
金:うん、

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20201120春日屋No8、金世佳とサシで呑む(1)試訳

20201120春日屋No8、金世佳とサシで呑む(1)試訳

*20230827 中国・相方の協力のもと加筆修正しました。

始めに)
春日屋(はるひや)とは張承と房超然の二人がパーソナリティをつとめるラジオ番組です。
中国系音声APP・Ximalayaで聴くことができます。
APPにはAI文稿機能がありテキストも表示されますが、間違いも多いです。また話し手ごとに整理、表示ではないので、誰が話しているのかリスナー自身が聞き分けなければなりません。
この稿は微

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試訳:金世佳、葛藤の軌跡

試訳:金世佳、葛藤の軌跡

原文はこちら→人民文娯20220328掲載 原題:金世佳、曾经这么拧巴

「人は樹のようなものです。私が不在だったこの二年で、皆は枝や葉を茂らせて豊かになりました。私は(中国でのキャリアを切り倒すように一度捨てて留学したので)まだ小さな切り株かもしれませんが、地中の根は見えないところでますます強くなっています」

金世佳は初めて演技のクラスを受けた時のことを今でも覚えている。
それは上海戯劇学院の

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「万般滋味,独自感受 金世佳」 インタビュー記事 試訳

「万般滋味,独自感受 金世佳」 インタビュー記事 試訳

あらゆる味わいを、ひとりでじっくり感じてみる ジン・シィジァ

1)俳優になる前、浙江省水泳チームの選手で、自由形メインでした。2003年には全国青少年水泳選手権大会で準優勝しました。2005年、チームは北京オリンピックに向けての名簿を受け取り、私を含む数人の選手が三年間の非公開トレーニングを開始しようとしていました。おそらく*ずっとプールにいたからでしょうか、(オリンピック選手養成チームの候補に

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