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20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(4)試訳

金世佳:2018年以降、雑誌とか撮ってないんだ。そういうのやりたくない、やりたくないんだよね。役者として説得力がないように思えて。
張承:ベールがかかった感じだ。
金:すこし出てきた?!
張:うん。
金:あのさ、、、リアリティ番組に出るのも、観てる人からしたら何か違和感なんじゃ。
張:信じられない感じ。
房超然:透明人間だな。
金:とても単純。ずっとリアリティ番組に出てると、どうであれ、あたかもそれが自分のように振る舞っている。演技はしていない、と言ってもさ、まったく演技していないと言えるだろうか?その後もし、その番組の、その振る舞いが素の自分のキャラと全く違うなら、、、。
張:もう信頼はない。
金:演技、演技、演技。人生でこんなことはありえないんだから。ただ、自分の中の何かを壊すだけだよ。あとさ、自分がどこで何をしてるか、なんていちいちヒトに知られたくないんだよね。
張:この件、俺、すごい同感。
金:マネージャーが人文系(談心社)のインタビューがあると言ってきて、あれこれとても良いから行かなきゃいけないって推すんだ。で、行ったわけさ。途中一段落ついたところで、マネージャーが俺に「モーメントに投稿した?」と訊いてきた。
房:ついさっきわかった。
金:投稿した?って。俺はしないって言ってるのに、どうして?ってまだ訊くんだ。で、どうして投稿しなきゃいけないの?って。
張:どうして投稿しなけりゃいけない?
金:そう、取材の彼女に訊いてみた。投稿してる?って。そしたら、してるって。日に3回か4回投稿するんだって。何を書くのか訊いてみた。彼女は、例えば今日ならミルクティーを飲んだ、おいしかった、と。
張:写真も撮って。
金:なんで俺がミルクティーをよく飲むとか、いや、もし、たまの一回なら、うん、ミルクティー美味しいって、まあ、わかるよ。ここンちのミルクティー、すごい美味い、とか。日に4回も5回も6回、7回、、、毎日のようにそれを見なければならないの?
房:だよね。
金:でさ、これがオンラインにUPされたら、「金世佳曰く、ミルクティーがとても美味しかったなんて投稿する人は皆×××だ」となった。
張:そう。
金:それはただ、、、まだ、ここまで話してないよね?
房:セルフメディアはどこも、金世佳の三文字で検索して、情報ボックスを検索するだけで、今はインタビューみたいなものだよね。
金:誰がどうのって反感じゃないんだ。受け入れて妥協して来たよ。2017年以来、俺、この問題を受け入れて妥協してきたけど、でも、思ってもみなかったんだ。何て言えば良いのかなあ。微博をやらないし、何もしないし。
房:うん、どうして微博にUPしないの?長いこと会えないんだけど。
金:なぜ微博にあげなきゃいけないの?
張:俺もけっこう長く休眠状態だったから、よくわかる。
房:ただ、、、それは、、、ただ、、、ってか、仕事にいくとなると、リーダーがサークルを作ってUPするし。
金:リーダーは妥当なの?
房:必ずしもそうじゃないけど、今の生活と未来のために。象徴的に。
張:良いね、と1クリック。
房:投稿に、どう考えても、毎回毎回クリックする必要はないけどさ。
張:つけないとサ、それ。
房:仕事に行ったことがない、、、
金:一番大切なことはなにか?つまり、、、今じゃいわゆる微博。いわゆるアクセス量がお決まりのパターンになってるよね。役者なら微博アカウントをもっていなければならず、宣伝しなければならない。何々が必ず要る、と。けど、俺はさ、俺と兄貴分の王伝君はとにかく試してみたいと思ってるんだ。
張:俺はこのままでやっていけるんだろうか?
金:もし、、、ずっと感じてる、、、演技は、一人で演じるということは永遠に無いわけで、「我不是薬神」のように一人でやってるわけじゃない、どうしてそれが成功したかって、、、一人の功績ではなくてみんなが良いから。
張:うん。役者はみんな巧い。
房:うん。
張:監督も巧く撮ってくれて。
金:そういうこと。これから一緒に歩んでいけるメンバーを探したいと思ってるんだ。日本語でいうとnakama(仲間)nakama(なかま)。
張:海賊王のあれだ。
金:そう。仲間を見つけないとね。今は仲間が少なすぎるよ。
張:うん、うん。
金:そう、いろんなことがどれもそう。すべてがそうなんだ。つまり、微博やモーメントに投稿しなければ気持ちよく過ごせる。俳優としてだけ言うなら、年若い子たちも俺らと一緒に行動してほしい。ロールモデルが必ず欲しいだろうし、俺らはロールモデルとは言えないけれど、だけど、思うんだ。もっとこういう仲間が増えれば、これからの演技とか、演じられる役について、、、そうでなければ、、、
張:みんながそういうことに慣れてしまえば、将来は全部なくなるよ。
金:俺が言ったことだけど、WEBで注目を集めるスターは悪くないんだよ。
張:悪くないよ。
金:社会がそれを必要としているんだもの、ね?そういうスターになって、突然ヒーローやヒロインを演じることもできる。注目度が高いという理由で。でも、それがすべてなら、、、ならさ、黙々と頑張ってる役者たちは、彼らは黙々と働くのが目的?何?意味ある?だったら、ストレートにアイドルになったほうがいいかもしれない。
房:そうだ。
金:二年も経てば人気も無くなるし、誰も歌ってくれなくなる、番組出演も頼まれなくなる。まだ役を演じることもできるし、ミックスだってできるさ。本当に演じられるのに、そういう人達はどこに身を置けばいいの?!
張:そうだよね。俺、、、去年は、、、。
金:彼らは寄生虫?彼らは寄生虫ではないよね?!
張:俺はこの業界で生き残るために、いわゆるWEBに依存してる何人かの友人たちと協力してきたんだ。実際、失望はしてないよ。かなりムカついてたけど、違っていて。俺、自分は特にエネルギッシュで、人前での俺はすごく自信があって、ひとつひとつ目の前の階段を昇るようにキャリアを積み上げてきたから。でも、心の底では違うんだよね。成り行き任せっていうか、現場での成り行き次第で、その場その時の変更にどうするか、対処できるかどうか、、、。
金:お前さんって奴は、、、。ちょっとだけ話すけど、「我不是薬神」のとき、公開アカウントで書いたんだ。「愛情公寓」を卒業して、何年か経って、王伝君のこと、俺のこと。30前後。たくさんの友達もいて。張さんもそろそろ30歳でしょ?
張:もう30代。
金:すぐに30歳を経験するね。
張:彼も二日前に30になったよ。

金:経験しなければならないことがあって、つまり、彼らはみんないい人たちで、普段はまったく連絡とってない人たちが唐突にメッセージを送ってきたんだ。たまたまその日バスケをしてて、終わってみると微信に26件。何だ?って思わず言っちゃうくらい。普段はそんなことないのに、こんな大量のメッセージが来て。その後、、、。
張:炎上
金:俺、、、友達で、とても仲がいい人。でも仕事の関係であまり連絡とることも無くなってたんだけど、その彼が俺に「頑張って、君はきっと成功するから」って。
張:善意でね。
金:うん。とても好意的に。優しさはわかるけど、俺さ。成功しなかった人生は失敗の人生だろうか?って返したんだよね。
張:だね。
金:だろ?この理論でいくと、成功した人生ってなんですか?100万、1000万、あるいは1億稼いだら、それは成功した人生とみなすのだろうか?俺は、そうは思わない。
張:はい。
金:そうだよね?成功の基準は自分が設定するものだよね?
張:今、俺が思うに幸福感と成功感は同じだと人は思ってるだろうけど、俺にとっては、もし、とても幸せなら、俺はかなり成功している、俺は最優秀俳優にならなくても、成功した役者だと思う。
金:おう。張承はとても良い役者だよ。やりたいことがあって、ねえ、そういう役があれば、張承にぴったりな。
張:そう。希望はあるね。しょっちゅう俺のことを考えてくれなくてもいいけど、でも思い出してくれるなら、張承はやってくれる役者だってことのほうが大事だな。いままで実際たくさんのことをやってきたし。比較する癖に気を付けないとね。演技を体系的に勉強してないから多くのキャラをやるのは、今は無理だと感じてるんだ。たとえチャンスがあってもやらない。とりあえず無理だと思ったら、残念だけど、無理無理頑張らない。
金:例えば?
張:時代劇。
金:時代劇、それは、、、
張:できるとは思えないから。
金:さらに言うなら?
張:そう、例えば、もっと具体的にいうとすると、、、例えば、陳凱歌監督のドラマとか、梨園モノ。もうハッキリわかる。俺、無理。ホント、できない。
金:あ~~~俺も無理。
(5に続く)

この監督の梨園モノときたら、この作品を圧倒多数の人が思い浮かべるのではないだろうか?

炎上→WBでのこの投稿や、談心社のインタビュー動画はかなり物議をかもしたようで、批判、肯定、中庸?仲裁?様々な記事が出回ったらしい。以下の記事は冷静なほう。そもそも作品の年代も違うし、いろんな要素が異なるんだから並べてあれこれ騒ぐ方がおかしい、といったところか。
《我不是药神》被迫和《爱情公寓》“杠上”,原因让网友争论不休

ミルクティー→たわいもないひとことだろうに、揚げ足とったような大騒ぎだと思う。インタビュー動画でもこの部分はエピローグのオマケ部分。そこをつまみ上げて炎上騒ぎを掻き立てる、、、この数年WBを見てる身としては、Cエンタメ界の闇の露呈の一例。注目株は常に足元をすくわれる危険にあるのだろうな。あと、この試訳の元番組は、お酒飲みながらおしゃべりしましょというものなので、くどくどしかったり、言い淀んだり、etcがある。

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