しろ

好きなものを好きでいたい。

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最近の記事

あの瞬間

幼稚園のとき、近所のビルの駐車場で、天井を見上げてくるくる回ることにハマっていた。 コンクリートを見ながら、「私ってなんだろう」とぼんやり考えてた。 例えば姉と私はそっくりだと言われる。 でも、違うにんげんだ。 なにが違う? 住んでる家も一緒で、食べるものも一緒で、 好きな遊びとかは違うけど、もしそれも同じだとしたら?他もぜんぶ私と同じだったら? それは私といえるの? そうして、ハッと閃いた。 そうだ! 立ってる場所は絶対に違う!!並んで立つことはできても、今、こ

    • スルーロマンスを読んで

      はあ~!久しぶりにぞくぞくした! 面白かった!! 細胞全部で、読んでよかった!と叫んで、 これは読書感想文を書くしかないと思った次第です。 前作の「まじめな会社員」から思っていたことだけど、 作者のドンピシャな言語感覚がとにかくすごい。 登場人物が鮮明にそこにいるという感覚になる。 最近、人生なるようにしかならないと割り切れるようになった。 子どもが欲しいと言い続けた20代。できなかった場合は悲しみのドン底とまで思っていた。でもだから、なんだというのだ。逆に楽しいことを

      • 姉の結婚

        帰りの船の中、気だるさとともにこんな短歌を読む。 姉が結婚した。 父母は泣き、弟夫婦も泣き、私は泣かなかった。 小さい時、一番よく泣いた私は、自分の感情が大きく動く時ほど泣けないようになってきた。 美しき、よき日。 その一方で、満たされてないような思い。 親戚のちくちく言葉を抜きにしても、私の感情は薄いモヤがかかっていた。 そのことに目を瞑り、どっぷり姉の幸せに浸っていた。姉の最良の日になるよう、願った。 だが、今は悲しみがひょっこり顔を出したみたいで、ひと休

        • 2023よかったこと。2024やりたいこと。

          年の初めに100個やりたいことを書き出して、その年の終わりに振り返ると、半数以上が叶っているという話。 それを聞いて数年前まで続けていたが、またやってみようと思う。その前に2023年を振り返ろう。 【2023年よかったこと】 1.どんな時も自分を大事にできた。 2.仕事で肩の力を抜いて、過ごすことで、コミュニケーションがとりやすくなった。 3.年度末、本当に忙しく、体調も壊していたが乗り越えた。 4.ヒロアカと出会って、純粋な気持ちがよみがえった。 5.ひな壇を実家で飾

        あの瞬間

          和牛解散かぁ

          和牛好きだったなぁ

          和牛解散かぁ

          このグラデーションのような気持ちで

          この感情は「寂しさ」だ。 そう思ったら、恋人に連絡するのをとどまった。 うまくメイクができた。今日、転んでしまったよ。飲み会、疲れた。 元気にしてる?最近、天気が急に変わったから、片頭痛が心配だよ。 たくさんの言葉たちが、私の部屋に宙ぶらりんのまま、浮いている。 彼からの連絡が来ない夜は、初めてだった。 寂しい。でも、それを伝えるのはずるい。 私は彼に「別れよう」と言う準備をしている最中なのだ。 5つ年下の彼は、私にきらきらした感情を持って、接してくれていた。 思

          このグラデーションのような気持ちで

          パートナー探しを諦める

          3連休を恋人とともに過ごした。秋晴れの気持ちの良い気候を歩く中で、より好きになる感覚があった。付き合って3か月になる。好きになる、を意図的に実施したが、私の人を見る目は正解だったなと、彼のやさしさに触れるたびに、好きは落ち葉のように積もっていた。 「宗教」 この2文字が私たちの間に割り込んできたとき、「ああまたか」と思った。 このまま彼を好きになる。小さな確信が私の気持ちを温かくした。多少の障害はあれど、この気持ちを大切にし続けたら、それがいつしか永遠になるのだろう、と

          パートナー探しを諦める

          割れてしまうのはいやだから

          「顕微鏡と例えていいか、分からないけど」 理系の恋人ならではの表現で、深夜の駐車場で彼の考えを話してくれた。 それは私が「恋人」といないときの「自分」を大切にしたいと話したからだった。 彼曰く、顕微鏡でピントを合わせることは距離感に似通っているという。初めにすごく近づけて、話しながらくっきり写る範囲にする。遠くから少しずつ距離を縮めると、ガラスは割れてしまう。割れてしまうのはよくないよね。 だから、近くなりすぎるのは、ちょうどいい距離感を見つけるのに必要なことだよ。

          割れてしまうのはいやだから

          アルバムの枚数が、思い出の量ではない。

          彼とは、先日1泊の小旅行に行ったので、短歌とともに書いていく。 地元から長く離れていた彼を、ずっと地元にいた私が観光案内するような形で、行き先を決めた。 相手にとっては私が初めてのお付き合いだということで、動物園にも行ってみたりした。(私も動物園デートは初めて) 買ったばかりの車に、慣れない運転で、しかも長距離。体力もあまりない彼が、頑張ってくれたなあと思う。 恋愛に疲れた、というと大げさな気もするが、実際疲れた私にとっては、彼の無邪気さに救われる部分もあった。 前

          アルバムの枚数が、思い出の量ではない。

          決着がついた。

          前回、以下のような記事を書いた。 決戦は9月2日となったものの、予定を決めるための話し合いをした電話で、本日お付き合いすることになった。 8月26日(金)1:32 深夜も深夜なので、眠れない。 これは書くしかない。 私たちは4月にマッチングアプリで知り合って、1月経った頃に出会った。そこから今までずっと友だちのように過ごしてきた。 私は彼のことを徐々に知っていく中で、パートナーとして良い人だと感じたものの、恋かと問われると首を傾げるところにいた。 彼は初めから好い

          決着がついた。

          「決着をつけよう。」と握手した話

          まさか自分がこんなことをするなんて、という経験は誰にだってあるだろう。私の場合はこう。 牛乳を笑うと同時に吹き出して、目の前の席の男の子に吹き掛けたこと。 占いで「この恋は実りません」と言われ、その場で泣き崩れたこと。 短大時代、反省文で1万文字書かされたとき、出生から反省したこと。 他にも挙げればキリがないが、ここに、 マッチングアプリで出会った人に、駅のホームで「次回、決着をつけよう」と握手したこと。 が、追加された。 その人と出会って、4ヶ月になる。先日の

          「決着をつけよう。」と握手した話

          3年付き合った彼氏と別れた29歳

          3兄弟のうち、私を除く2人が今年、結婚する。 そんなめでたさと反比例して、なかなかに孤独を感じるものだから、書いて現実逃避しよう。 「孤独」からどんどん逃げよう。 しばし、お付き合い頂ければうれしいです。 30代は楽しいよ!と誰だったかに言われ、ずっと楽しみにしてきた30歳に来年なる。誰かといるのだったら、そこまで年齢も誕生日も気にならないが、1人だからこそ、今回は盛大にパンチのある誕生日にしてみたい。 【候補】 ・バンジージャンプ体験 ・高級旅館に泊まる ・憧れてる

          3年付き合った彼氏と別れた29歳

          iPhoneを持ってきてよかったと思った。 道に迷ってしまうところだっだ。 ただひたすらに真っ直ぐ進むだけだから、と一瞬、身ひとつで歩いてみようかと好奇心に駆られたのが、1時間ほど前。写真を撮りたいと考え直し、ポケットにしまったiPhoneで、mapを開くと案外家から20分圏内のところだった。 転勤でこの町に来て2年ほど経つが、こんなところがあったのかと驚いた。蜘蛛の巣がかかる林道や坂道を抜けでると、田んぼが一面に広がり、その水面には稲穂と夕焼けがきらきらと映っている。

          雑記

          先日、母と話していて思い出したことだが、ベトナムに20歳そこそこで行った時、たくさん写真を撮っていたはずだった。しかし、それをどこにやったかすっかり忘れていたことに、今やっと気がついた。 母が言うには、会社に提出するからと言って、それきりだったと。 そこまで言われても、記憶はとても曖昧だった。 だが写真、といわれて頭に浮かんだのは、ハノイにあるロッテホテルのロビーを2階から撮った映像だ。いくつかのシャンデリアと、外国人がまばらにいる。床は修学旅行で行った旅館のようなぼけ

          痺れる足を見下ろして床につく エアコンの音は静寂となり こめかみで鳴る耳鳴りが眠気を誘う 瞼は冴えている 昔の職場から連絡があった あの人は元気だろうか 月の光が雫になって 窓から流れ込む 毛布に足にベッドサイドのメガネに 溶け込み、 体が冷えていたことを知る 明日は降水確率が100% ロマンチストだと言われ傷ついたような気がした今日 瞼を閉じる 耳鳴りがする

          青い空を誰とみたいか

          2人の男性の間で、宙ぶらりんになっている。 1人は私を女の子にさせてくれる。 恋の仕方がわからなくなってたから、恋してる感覚に戻れて、ほんとに嬉しかった。 もう1人は私に愛を与えてくれる。 ドキドキこそ、ないものの、彼は私を好いてくれている。そこがぶれない。 この人の優しさは、元彼に似ている。 こんなことを言っていいのかわからないけど。 でも、中途半端なことをする人じゃないのは伝わってくる。 私の方が中途半端だ。 優しさに苦しくなる。 恋してるだけで、笑って両手を振

          青い空を誰とみたいか