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パートナー探しを諦める

3連休を恋人とともに過ごした。秋晴れの気持ちの良い気候を歩く中で、より好きになる感覚があった。付き合って3か月になる。好きになる、を意図的に実施したが、私の人を見る目は正解だったなと、彼のやさしさに触れるたびに、好きは落ち葉のように積もっていた。

「宗教」

この2文字が私たちの間に割り込んできたとき、「ああまたか」と思った。

このまま彼を好きになる。小さな確信が私の気持ちを温かくした。多少の障害はあれど、この気持ちを大切にし続けたら、それがいつしか永遠になるのだろう、と思っていた。

でも、やっぱり壁があった。

結婚をしたいと言い続けてきた20代。前の人は借金持ちだった。誠実性を見極めて、話し合いができる人を見つけよう。人間性に尊敬できる部分がある人を見つけよう。そうやって、今の恋人に会った。

ああ、またか。

何も考えないで、「結婚」とか「出産」とかもう何も考えないで、彼といたいかと聞かれるとよく分からない。これからだったという気持ちと、今分かったから傷は浅いという気持ちが交差している。

彼には正直に心の内を話した。その日は一時休戦、彼が玄関先で私に握手を求めた。たった数か月前の握手を思い出す。こんな風になってから、より一層彼の人間性に惹かれるのはなぜか。

だからこそ、私と関係なく、別の道で幸せになってほしいと思う。

私はどうか。

私は、もうパートナーを探すことを諦める。
執着しすぎていたのだろう。だから、人といることが難しい。

1人で生きてみる。1人という単体で、世の中の美しさに触れてみようと思う。心はすこし、無防備すぎるくらい、風で傷んでしまうくらい、傷が入っているが、冒険に出よう。新しい自分の価値観を知りたい。

20代が過ぎ、30代になった。私の人生の第3章である。なにをしようか。
彼に会えてよかった。まだ、別れることは承諾もらえていないけれど、きっと私たちは幸せになる。絵空事ではなく、そう思う。


無宗教の私が思うのは変だろうが、

神様。

乗り越えた先に何が見えるのでしょうか。
今から楽しみです。

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