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コーチに求められる「人の器」(epistemic position)とは?
はじめに 本テーマは、発達心理学者 オットー・ラスキー(Otto Laske)博士による『Measuring Hidden Dimensions of Human Systems: Foundations of Requisite Organization (Volume 2) 』(2008年版:日本語未翻訳)にて言及されている論説を引用しながらメモしたものです。
Volume 1(ED:社会
事業成長しながら個人もチームも学び続ける、これからの組織のつくり方
2022年9月よりYADOKARI株式会社グループの人材育成・組織開発顧問を務めるご縁をいただきました。
1ヶ月ほど前になりますが、YADOKARIの代表取締役COO上杉勢太さんとの対談記事が公開されました。前編と後編とがありボリュームもありますが、お手すきの機会にでもご覧いただければ嬉しいです。
表面的な数字だけではなく、事業成長と本質的な人材育成と組織開発を同時に実現することは決して
集合的学習の可能性を実感する週末
横浜では35度を超えるような真夏の週末の午前中は、WIAL JAPAN(World Institute for Action Learning Japan)2022年次カンファレンスに参加していた。
マーコード博士の基調講演『新時代にアクションラーニング/チームコーチングが必要な理由』、つづいて、ICF日本支部代表 紫藤さんと日本アクションラーニング協会代表 清宮さんによる『チームコーチング
曖昧に全体性を志向しつづける日本人の意識構造
過日、「万物の歴史」ケンウィルバーの振り返りとその夜の夢を通して、ふたつのフレーズが生まれた。
と同時に、この個の内面に宿る『真実性(truthfulness)』は、顕在意識というより潜在意識(無意識)と親和性があるのではないか、その構造は普遍的ではなく言語や文化によって変動するのではないか、という探求心が芽生え、河合隼雄氏の『中空構造日本の深層』を手にとっていた。
今日は、この探求メモをno
第3期 今秋10月開講に向けて募集スタート!
第3期、今秋10月開講に向けて、募集スタートします!
講座の特徴
ICC国際コーチング資格取得モジュールでは、78カ国、15,000人以上の認定コーチが所属する世界規模の組織からコーチング国際資格を取得可能です。
このトレーニングは、以下の主要なコーチングモデルから統合されたフレームワークです。存在論的コーチング(Fernando Flores, James Flaherty and Jul
個の内面に宿る「真実性(truthfulness)」こそが、私たちを真正な自由へ誘う
近頃は、隙間時間を見つけては、2022年5月25日から29日までハンガリー・バラトン湖畔のホテルAzurの会場とオンラインとのハイブリッドで開催された「Integral European Conference 2022」のアーカイブを少しずつ視聴している。
2018年のカンファレンスはこんな様子だったようだ。
さて、昨日、視聴したのはこのプログラム。
「Exploring Truthfulne
ポテンシャル開発手法としての成人発達理論
昨夜から『成人発達理論マスターコース』のコンサルティング・セッションがはじまった。
鈴木規夫さんと加藤洋平さんによる6時間の動画、加藤洋平さんによる20時間を超える音声ファイルに加えて、全6回のコンサルティング・セッションがパックになったstandardコースだ。(既にstandardコースは申し込み締め切り済み)
コンサルティングセッションを除くbasicコースは募集中。
(独りでの学習
パラダイム変容を導く3つのプロセス
今朝は、2017年6月頃のメモから派生して、宇田川元一先生からご教示いただいた「ディスコース分析」を振り返っていたら、批判的実在論(critical realism)ないし超越論的実在論(transcendal realism)という思想に基づいた『批判的ディスコース分析(CDA)』と『社会構成主義』の学会における対立構造という、マニアックなメモが残っていたのを発見した。
僕自身は、『誰もがデ
脈動しつづけるmoment
momentというコトバの感覚、やっと少しずつ掴めてきた。
絶え間なく点滅しつづける存在を、翻って立体的に目撃し直す質感が深まりそう…
moment (契機)とは…
"本質的構成要素をいう。 momentは語源的に異なる2つの語の系統をひいており,1つは運動を語源として瞬間を意味し,1つは重圧や動力を意味する (→モーメント ) 。契機を哲学的概念として用語化したヘーゲルには,この2つの意味の
自我が自分自身に対して透明になる最初の発達段階
昨日、論文を読んでいて、この探究をはじめた頃の初心を思い出していた。
透明(transparent)な自我で在ること。
(自分自身が無色になることではなく)
そういえば、この想いがどこからやって来たのか?
"これ"を、"それ"っぽく意味付けることはできそうだけれど、その付与された意味ではなく、それ自体の感覚に再会したい。そんなふわっとしたイメージとともに、過ごしていたら、氣づいたら、彼女のレ