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【読書note】経営者として知っておくべき広報のこと vol.2

こんばんは、芝本です。

昨日に引き続き、経営戦略としての広報PRについての書籍のアウトプットをしていきます。今回の記事は具体的な方法の話なので、前提部分に関しては過去記事をご覧ください。


一斉配信されたプレスリリースに価値無し?!

「プレスリリースって企業の広報担当がやるあれでしょ?!」って思っているそこのあなた。ボクもそう思っています。詳しくは、、

プレスリリースとは、「プレス(press/新聞・新聞社)」と「リリース(release/発表・公開)」の2語を組み合わせた造語です。
本来は新聞やマスコミなどの報道機関に対して企業としての新しい情報を発表することを意味しますが、文書による発表がメジャーであることから、広報や報道の現場では文書そのものを指して「プレスリリース」とすることがほとんどです。
「リリース(release/発表・公開)」という単語が含まれているだけあって、大前提としてプレスリリースには新規情報(=ニュース)が含まれている必要があります。新規情報(=ニュース)には、新しい取り組みやサービスはもちろん、改定や改善によって発生した情報も含まれます。

出典:https://prtimes.jp/magazine/effect/

多くの取材を獲得する必要があるスタートアップ企業の広報マンは、プレスリリースの数に拘る必要がありそうですよね。しかし、この著者に言わせれば、プレスリリースの一斉配信は全く不要だそうです。

マスコミは「とくダネ・スクープ・独自取材」を求めている

マスコミ関係者、特に記者や編集者、ディレクターなどは、報道する価値の高いニュースを常に求めています。世の中にある膨大な情報の中から、大衆がまだ知らないニュースを独自のネットワークで取得し、自らの媒体を通して、視聴者や読者に伝えることが仕事です。

なので不特定多数のマスコミ関係者に一斉に送るプレスリリースは、「誰もが知っている情報」となり、報道や取材をする価値は大幅に落ちます。日々、膨大なプレスリリースを受け取るマスコミ側は、よく分からない会社のプレスリリースは極めて価値のない情報ということで、ほぼゴミ箱行きなのです。

全くのゼロというわけではないですが、スタートアップ企業がどれだけプレスリリースを出しても取材依頼は来ないことが多い理由は以上のようなものがあります。

では、プレスリリースを効果的に届けるためには?

大事なことはここですね。
広報マンの渾身のプレスリリースを興味を持ってくれそうな記者にピンポイントで届けるためにはなにが出来るのか?

もっとも簡単な方法とは、知り合いの記者に直接取材依頼をすることです。

「はい、知り合いがいないので試合終了です。お疲れ様でした。」
と、言いたい気持ちを抑えて、別の方法にチャレンジしてみてください!

【マスコミに自社のプレスリリースを効果的に届ける方法】
①、図書館に籠って取材を受けたい媒体の過去1年間の記事を閲覧する
②、プレスリリースしたい内容と似たような記事をピックアップする
③、記者の名前を控える
④、記者に直接、もしくは会社へ名指しで電話する
⑤、取材のアポイントを取得して、記事化してもらう
⑥、媒体を変えて、①〜⑤を繰り返し行う

結構マンパワーですね!!笑

しかし、これこそがスタートアップ企業が自社のプレスリリースをマスコミに掲載してもらい、認知度を高めていくための最善の策ということです。

優秀な広報部隊を内製化する方法

広報に関しては、外注するよりも内製で作ったほうがいいと著者は言っています。そりゃ、余計な経費が掛からない分、内製で進めていけるほうがいいですよね。

けど、経費以外にも内製化するメリットは多いです。
人事異動で広報マンを内製化すると、自社製品の理解度や会社愛、失敗した時のリスク許容度も含めて優れています。

そして、経営戦略としての広報を効果的に進めていくためには、広報マンは下記の3つの技能を高めていくことが大事です!

コミュニケーション能力(足)
ライティング能力(手)
戦略策定能力(頭)

広報関連の書籍を読むこと、広報関連のセミナー参加すること、広報関係者のTwitterなどのSNSをフォローすること、広報担当者コミュニティに属すること。結局は、魔法はないということですね。

さあ、さっそくプレスリリースを作って効果的に届けていきましょう。

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