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続・東京は暑い日が増えたのか?(昨対比)(No.18)

首都圏もようやく秋めいてきたように感じる、今日このごろ。
先月中旬に書いた記事の「その後」的補足を書きます。

上掲の記事で、東京の暑い日(年間の最高気温30℃以上の日数)が顕著に増えていたことを、2023年までの時系列データで示しました。
合わせて、今年(2024年)の東京の暑い日は、昨年(2023年)よりちょっと少ないくらいになるのではないか・・・と予想しました。

そんな今年、9月末どころか10月になっても暑かったじゃないか!
10月に真夏日って異常じゃないか!?
私も思います。

2024年10月5日までの実測値をもとに、
今年の東京は暑い日が増えたのか?
を確認してみます。


2024年10月の真夏日
(2024年10月5日終了時点)


下記記事と同様に、気象庁のデータを参照します。


2024年10月5日終了時点、同年10月の東京における最高気温30℃以上の日数は2日。

「10月に2日も真夏日あったの?」という印象を持ちますが、そんなに異常値でもなさそうです。
昨年まで、過去150年くらい遡って10月の気温30℃以上の日数を確認すると、「2日」あった年は複数ありました。
2010年代に入ってから、2日あった年の頻度が増えているように見えなくもないですが…真夏日が1日あったか、2日あったかくらいの差です。
頻度を注視しすぎると、「暑くなっているバイアス(思い込み)」がかかっているようにも思います。

10月の30℃以上観測日数(観測地点:東京・東京、対象期間:1876年~2023年)


むしろ直視したほうがいいのは、
「1日、2日くらいなら、10月にも真夏日のある年はあった」
ということでしょう!

首都圏はだいぶ秋めいてきたように思うので、最高気温30℃以上の日はもうないかな…とも思います。
本日以降、最高気温30℃以上の日が無ければ、特に異常ということではないかと。
(もう数日続くなら、過去イチ暑い10月になるかもしれませんが)


なお、2024年10月5日終了時点、今年の東京の最高気温30℃以上の日数の年間累計は82日。昨年の年間累計は90日。
先日の記事の予想通り、今年の暑い日の日数は、去年よりちょっと少ないくらいの日数になりそうです。

ということで、今年の東京は「去年と同じくらい暑い日がある年になりそうです」の予想通りになると思います。

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