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阿蘇の茅葺きと、高森田楽
阿蘇に春を呼ぶ風物詩といえば、野焼きがあります。毎年2月の終わりから3月半ば頃にかけて草原に火を入れることで、美しい草原の景観を守りつづけてきたならわしです。冬枯れの草木があっという間に炎に包まれていく様は圧巻で、観光名物のひとつにもなっています。
阿蘇の茅葺職人との出会い
2014年の2月、野焼きを前に忙しさを増していた本田末保さんのもとを尋ねました。本田さんは高森町上色見地区に代々伝わる茅
つくること。つかうこと。
気候変動と災害へのもやっとした不安を少しでもクリアにしたいという思いから、森林や林業に興味を抱き、一般的な林業や自伐型林業、木材利用の状況、土中環境、世界の森林のことなどを学ぶようになって2ヶ月ほど。天然林は自然更新がなされるのに対し、いったん人の手が入った人工林は、適度に人の手を入れ続けなければ保たれないことを踏まえ、木を伐る、道をつくる、ということがもたらすいい影響と悪い影響について深く考える
もっとみる豪雨被災地の恵み。オール熊本べんとう
これまで普通にできていたことができなくて、グリーフってこういうことなのかとかみしめる毎日です。パソコンを開いたところで仕事がまったく手につかず。趣味です!と言い切れるほど楽しんでいた毎日のお弁当すら、楽しむ気力が起きなくて。母がいなくなったことでふるさとの半分以上が失われた気持ちになって。その上、気候変動がもたらす人知をはるかに超えた災害に、近い将来ふるさとにもどりたいという選択肢が正しいことかす
もっとみるまたいつか。元気で会える、とは限らない
多くの人が、またそのうちね。落ち着いてからね。って「自制の夏」を過ごしているけれど。誰のもとにも平等に「次の機会」が訪れるとは限らないことを、本当は誰もが知っています。
母は、前のがんから10年を経た去年、ようやく「寛解」の太鼓判をいただいてそれはそれは喜んでいました。だけど、2月に前回とは全く異なる病がわかり、判明から2ヶ月半で、鬼籍に入りました。わが家には「次のゴールデンウィーク」も「次のお
あの世とこの世をつなぐはし
8月10日。
ちょっと早めに設定した初盆のお参りで、お寺さんがやってくる日。
朝6時過ぎ。
お参りにきてくださる方のいない早朝しか身動きが取れないので、朝は貴重な時間。今日はお寺さんもいらっしゃるし、早めに片付けとドアノブ等の消毒をと外に出たら、空に大きなダブルレインボーが出ていた。ダブルレインボーは、人生のターニングポイントを示していたり、幸運をもたらすサインとも言われるそう。あまりの美しさに