見出し画像

お盆2日目。

8月14日。お盆2日目。

朝7時。

お供え用の煮しめを作ろうとあたふたしていると、玄関先で名前を呼ぶ声がする。「盆の2日目は混ぜめしばあげるとよ」と渡されたのは、お供えするだけの状態になった混ぜめし。「明日はね、送りダゴと茹で素麺だけんね」。おーなるほど、茹で素麺とは知らなかった!

画像1

再び煮しめをつくって、お店へ、両親の位牌や遺影のご出勤〜と思ったら、玄関先にきゅうりの漬物が置いてある。もしや?と思った人に電話すると正解だった。お礼が言えてよかった(結局誰かわからず、言えないことも多々、笑)。

画像2

「お母さんに炊いて供えて」と、収穫したばかりの新米(初物!)が届く。今年は長雨と日照不足の影響で水温が上がらず、早期米は収量ダウンのところが多いよう。「いつもはな、穂先の長ごーなっとが、今年は半分くらいしか伸びとらん。そして、色づきも遅かとなー。どがんかこがんか、盆に間におうてよかった。芳子さん、食べてね」。貴重なお米、本当にありがたい。

画像3


ナスの揚げ浸しをつくり、昨日作って忘れていた寒天をカットし、フルーツあんみつに。一昨日、ご近所さんに教わった出汁でつくった煮しめは、出汁はうまいが、独断で入れたゴーヤが失敗だった(苦笑)。明日はゴーヤなしでリベンジしよう。箸がなかったので、母が以前、孫用に買ってくれていた戦隊ヒーローの箸を添えておくw

画像4


夜。お店に黒い御来客。

昨夜は台所にカニがいて。
今日はお店にクワガタ。
明日は風呂場に伊勢海老でもいるんじゃないか。

画像5

ハサミが要の仕事だったとはいえ
完全変態で登場するにもほどがあるよ。母よw


ここで、盆のおさらい。

◉7月中旬 盆棚の用意
・1段目はお位牌
・2段目は左から花→写真と膳→花
・3段目は左から乾物(干し椎茸、昆布、干し大根、そうめん、高野豆腐など)→果物2〜3種類→水の子(にんじん、生米、ナス、きゅうり、ゴボウなど5種類くらい)→精霊馬&牛
※水の子は13日朝から準備。どんぶり一杯くらいつくって、15日に墓へ持っていき、墓の四隅に盛ってくる。

◉8月13日 迎え盆
・迎えダゴをお供えする(ダゴの葉っぱでつくる餡入りの平たいお団子。ご先祖様の座布団をイメージ)
・墓に提灯をぶら下げる
・軒先と仏前に提灯を灯す(あるいは迎え火)

◉8月14日
・お供えに混ぜめし

◉8月15日
・茹で素麺と、送りダゴ、ガネ揚げなどをお供えする
(送りダゴは、ご先祖様が持ち帰りやすいように俵型にして餡をまぶしたまめしだごタイプ)
・ガネ揚げを作って備える
・お墓参りで花火をする
・精霊様を送り出す

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?