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発達障害・障害etc.

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2018年7月の記事一覧

「障害受容」という言葉の身勝手さ

「障害受容」という言葉の身勝手さ

今日は仕事にて専門家の方々とディスカッションをする会。多方面からアドバイスをくださる方々がいることがものすごく心強い。「中」にいるとその中でしか考えられなくなるから、定期的に「外」から違和感を言ってもらえることは超大事。対等に、よりよくするための議論を、まっすぐできる、そういう関係性はわたしをいつも救う。

終了後にお茶をしている時に、「障害受容」という言葉の身勝手さについて話した。
思い出し

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「発達障害があるんです」って告白した時に言われてみたいことと嫌なこと

「発達障害があるんです」って告白した時に言われてみたいことと嫌なこと

「発達障害があります」という告白。

それは、親御さんが障害のあるお子さんのことを知り合いや親戚に告げたり、学校のクラスの保護者にみんなの前で伝える時や、

発達障害のある人が、友人や職場に告げたりするケースがあると思うんだよね。

そんな風に「発達障害がある」って他の人に告げるのには、告げたい理由・告げなきゃいけない理由があっての事のはずなんだよね。

発達障害ということを相手の人に知ってもらう

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自分に寛容であれると相手にも寛容になれるのではないか説  #グッドドクター

自分に寛容であれると相手にも寛容になれるのではないか説  #グッドドクター

今夜はグッドドクターを視聴。

医師たちの態度に思うことがあり、記しておく。

山崎賢人演じる自閉症スペクトラムの医師が主人公のドラマなのだけど、周りの医師たちが「お前には医者は無理だ」という態度で接する。

みな小児科医であるにもかかわらず、だ。小児科医であれば自閉症のことも学んでいるはず。

なぜ?

この現象は実際にもよく起こっている。私もよく見る。

「支援の対象」であれば、寛容に理解を示

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発達障害の事を知らない人に興味を持ってもらうことの難しさ

発達障害の事を知らない人に興味を持ってもらうことの難しさ

これは、8年前にツイッターを始めた時の初ツイート。この時から私は、アスペルガーや自閉症をはじめとする発達障害の理解をすすめる為に何かしたい、どうすればいいのか、どうやってわかってもらえばいいのか、何を伝えるべきなのか…を追求し続けてきて今に至っています。

その中でツイッターに始まり、ブログ、Facebook、ハフポストに寄稿…と色々自分なりに私自身ができることをやってきたつもりなんだけど、どうし

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発達障害の人の「自分らしさ」。生きやすさと引き換えに手放さなくていいんだよ

発達障害の人の「自分らしさ」。生きやすさと引き換えに手放さなくていいんだよ

ひじの内側を虫に刺されてかゆくってカキカキしてたら赤くなってきた…。そんなひじの内側をみててふと思いだしたんだよね。自閉症の友達ライアンに久々に会った時のこと。

ライアンは、いつも私の顔を見ても私だとわかってくれない。でも私のひじの内側を確認すると「チャビ母ちゃんこんにちは」と一緒に楽しんだ思い出話を話しだしてくれた。

ライアンは人を顔じゃなく「ひじの内側」で認識するんだよね。

こんな風に生

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パーソナルスペースの違いから考える、「自分がされて嫌なことを相手にしてはいけない」の危うさ

パーソナルスペースの違いから考える、「自分がされて嫌なことを相手にしてはいけない」の危うさ

人と接する時、そこには自分と相手の境界線があるよね。でも厄介なのは、自分と相手の境界線がずれてる事。

自分の境界内(パーソナルスペース)に相手が侵入してきて不快な思いをしても、相手にはそれはわからないんだよね。だからその不快感を態度で示す。そしたら逆に相手はその態度を失礼だと怒ったり…。だってそもそもその相手に悪気はない(不快な思いをさせているとは気づいていない)んだからね。

例えば、電車でく

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