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クリスマスに殺人サンタロボ襲来!公開されたのは夏!なんで!?「クリスマス•ブラッディ•クリスマス」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(533日目)

「クリスマス•ブラッディ•クリスマス」(2022)
ジョー•ベゴス監督

◆あらすじ
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「ロボサンタが各地で異常を起こし、リコール対象になった。危険だからサンタに近づかないように」とニュースでレポーターが伝えている。そんなクリスマスイブの夜、ショッピングモールのおもちゃ屋に展示してあったロボットのサンタクロースが突然、人びとに襲い掛かって来た。手にはプレゼントではなく、斧を持ち、目からレーザービームが発射して。レコード店のオーナーのトリ・トゥームスは、店員のロビー・レイノルズとクリスマスイブを楽しく過ごすはずだったが……。(キネマ旬報WEBより引用)
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『殺人サンタロボが人々を虐殺する』

という王道スラッシャーホラーです。

殺人鬼が高性能ロボットなので車の運転や銃の扱いなど大体のことが可能な上に、えげつないくらいにタフなので中々倒せないですし、まぁしつこいです。

ストーリー自体はかなり薄味で、登場人物の掘り下げなどはほとんどないため、作品としての深みはお世辞にもありません。

映画.comより引用

しかし、サンタロボによる殺戮シーンはかなり目を見張るものがあり、迫力満点でとても楽しめました。

監督を務めたジョー•ベゴス氏が手掛ける作品の特徴としては“目がシパシパしてしまうほどの色鮮やかなネオン”と“おクスリをキメてしまったかのような縦横無尽のカメラワーク”が見受けられます。

同監督の「BLISS ブリス」(2019)などは特にそれが顕著です。

今作に関しては現在アマゾンプライムの100円レンタル対象の他、U-NEXTやLeminoなどの配信サービスでもレンタルが可能です。

「BLISS ブリス」に関しては現在アマゾンプライム、U-NEXTで配信中です。

日本での劇場公開は2023年7月18日とかなり季節外れです。(映画.comより引用)

冒頭でも述べましたが、内容に関しては本当に薄味です。

◇クリスマスの夜、主人公トリの友人であるジェイとラーナが経営するおもちゃ屋に置かれているサンタロボが誤作動を起こし、次々と人間を襲い始める

といった感じなので、作品自体に深みや奥行きはありません。

開始から20〜30分はトリたちによる下ネタ、音楽、映画などがメインの雑談ばかりです。正直なところ、これが中身もない上に面白くないです。

映画.comより引用

これだけ喋っているのに“彼女らがどういう人間なのか”や“どういう生い立ちなのか”は何一つ分かりません。

サンタロボが動き出して(開始から25分くらい)からは、おもちゃ屋、トリのお隣さん家、トリの家、警察署、レコードショップと場所を変えて、サンタロボが殺戮ショーを繰り広げます。

主人公のトリは大活躍です。(映画.comより引用)

本作の見所でもあるサンタロボの設定としては

アメリカ国防省が一兆ドルを費やし、ソウェルロボット社が開発したロボットで、正式名称はロボサンタプラスです。

9万語以上の語彙を持ち、動きも非常に滑らかです。
元々は、人が演じるサンタやサンタ人形の代わりにこのサンタロボを置くことでセキュリティ強化が見込めるという理由で開発し、試験的に設置しました。

動きはロボットのそれではなく、めちゃくちゃ人です。
(映画.comより引用)

そんな高性能サンタロボでしたが、『クリスマスの夜にファームウェアに問題が発生したとしてリコール対象になり、各地でイタズラが報告されている』と報道されます。

“イタズラ”と表現しているのが少々曖昧で、パニックを防ぐためにあえてイタズラと言っていると解釈するべきなのか、それともトリの町以外では大した被害が報告されていないということなのかよく分かりませんでした。

主人公トリの怯えの演技は素晴らしかったです。
(映画.comより引用)

これ以降一度も報道がされることもなければ、同じ時間に他の場所ではこんな被害が…みたいなシーンもないため、いまいち事の重大さが伝わってこなかったです。

『ようやく一体倒したと思ったらまだまだたくさんいた』とか『各地で暴走するロボサンタの群れ』みたいなシーンがあっても面白いような気もしました。

“ファームウェアに問題が発生”という部分も少々謎で、ファームウェアの説明なんてそもそも一度もなかったし、ウェア部分に何かトラブルが生じたとして、それが暴走に繋がる理由が最後まで分からず、消化不良でした。

中身はTHE•ロボットという感じのデザインでした。
(映画.comより引用)

目から出る緑のレーザーに触れた人間を襲うという設定は分かりやすくてめちゃくちゃ面白かったです。

わりかし展開も同じで

『ようやく倒したかと思って近づいたらまだ動く』

『逃げる』

の繰り返しで、そのしつこさが面白いところではあると思うんですけどさすがに同じ過ぎて、最後の10〜20分くらいはしんどかったです。

映画.comより引用

ちなみにサンタロボを演じたのは多くの映画、ドラマ、アニメで活躍する名バイプレーヤーのアブラハム•ベンルービ氏で、本作でもその2m越えの大きな体を存分に活かして暴れ回っております。

アブラハム•ベンルービ氏
(yellowegg.jpより引用)

メタルやロックテイストのBGMが非常にかっこよく、ネオンの色彩含めアーティスティックな作品だなという印象です。私はあまりハマりませんでしたが、もし興味がある方はぜひ!

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

渋谷裕輝 公式HP↓


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