トールマンの過去に迫る!?いよいよ混沌としてきた人気シリーズ第4弾「ファンタズムⅣ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(529日目)
「ファンタズムⅣ」(1998)
ドン•コスカレリ監督
◆あらすじ
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不気味な葬儀屋:トルーマンの仕業により、シルバー・スフィアに閉じ込められたジョディ。そんな兄を追う弟:マイク。そのマイクを捜し続ける親友:レジー。トールマンへの復讐を胸にする3人は、それぞれ絶望の淵に立たされていた・・・・。そんなマイクの目の前にトールマンが現れ、「お前をしかるべき場所に連れて行く!」と言い、死の谷=DEATH VALLYと呼ばれる荒野に導く。そこでマイクは、驚愕の真実を目の当たりしたことで、ある決意を固める。果たしてマイクが起こした行動とは?!そして、トールマンの正体とは?!(DMMTVより引用)
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巨匠ドン•コスカレリ監督の代表作「ファンタズム」シリーズの4作目で、いよいよ次でラストです。
3作目まではこちらから↓
1作目
2作目
3作目
このシリーズの根幹でもある『現実なのか夢なのか』という部分はいよいよおざなりになってきています。
主人公のマイクは前作でどうやら頭にスフィアを埋め込まれたようで、それを悟り一人でどこかへ行ってしまいます。
今作では今まで名前が明らかにされてこなかった、亜空間へと繋がる謎の巨大音叉の名前が天体の門•スペースゲートであることが明らかとなり、そんなマイクは単身で何度もスペースゲートをくぐり、トールマンを食い止める方法を探します。
主人公マイクの兄で現在はシルバースフィアに姿を変えられているジョディは現実世界だろうが夢の中であろうが所構わず人間ver.の姿を見せ、助言をしたり、マイクを救えだの、やいのやいの言うだけであまり役には立ちません。
レジーは相変わらずいいヤツです。今作でも散り散りになったマイクとジョディを探しつつも、道中で助けた美女•ジェニファーと一発やりたいという欲望には逆らえないスケベ若禿げおじさんです。
これまでと比べると戦闘シーンが少々少なめかもしれません。相変わらず、カーアクションと爆発は派手にやってくれますが対人戦はボリュームダウンしていました。
現在、DMMTVでのみ配信中です。
今作は従来の派手なアクションシーンは控えめですが、“トールマンの過去”と“別空間へと繋がる天体の門•スペースゲート”が大きな鍵を握り、次作へ向けた重要な回となっています。
まず、第一作目から度々登場していた“巨大音叉”もといスペースゲートについてですが
1〜2作目ではトールマンが潜む葬儀場に登場し、真っ白な部屋の中に大きな鉄の棒が2本立っており、その間に入るとドワーフが奴隷のように働かされている地獄のような空間へと繋がります。
この時点ではこれがなんなのかはわかっていませんでしたが、レジーがこのスペースゲートの柱を2本同時に触れた際はシルバースフィアの機能が停止するなど、何かしらトールマンやドワーフ、スフィアの働きに関係していることが分かります。
そして3作目ではいよいよこのスペースゲートがワープ装置のようになり、別の次元に捕われていたマイクをレジーとジュディで救い出すなど、謎が深まりました。
そして今作でこのスペースゲートが何なのかがようやっと判明しました。
ですが、正直言うと腑に落ちないというか結局どういうことなの?と思ってしまったのは私だけではないでしょう。
それを説明するためにまずは今作の流れをざっくりおさらいしていきます。(混沌を極めているため大分端折ります)
前作の最後、どうやらトールマンの手により頭にスフィアを埋め込まれたっぽいマイクはレジーらと袂を分かち一人で旅を続けます。
デスバレーを訪れたマイクは自ら首を吊って命を断とうとしますが、ここで少年時代のある記憶が蘇ります。
兄•ジュディの仕掛けた罠によりトールマンの首に縄をかけて吊り上げたものの、マイクはトールマンの「二度と姿を見せない」という言葉を信じて開放してしまいます。(このシーンは一作目の未公開シーンを使用しています)
そして、目を覚ますとマイクの縄も切れて、目の前にはトールマンが佇んでいます。
咄嗟にマイクがスペースゲートに飛び込むと、そこで優しいトールマン“ジェバダイア•モーニングサイド”と出会います。何かを言いかけるジェバダイアでしたが、突如現れた占いババア(一作目に登場した謎のおばあちゃん)に制止され、マイクはそのままスペースゲートで元の世界に戻ります。
若禿げのレジーは前作で共に闘ったティム(ホーム・アローン丸パクリ少年)とロッキー(元軍人の角刈りヌンチャクお姉さん)の存在など無かったかのように兄スフィアに頼まれるがままにマイクを探します。
「エルム街の悪夢」のフレディのような風貌の警察を撃退したレジーは道中、路上にいた陸ガメを避けた際に横転し、車が大破した美女•ジェニファーを拾い、「俺は16時間運転しっぱなしだ。一分後には事故る」や「明日には人のいる町に送るから今日はここに泊まろう」などとジェニファーの弱みにつけ込み、廃モーテルに一泊します。スケベですね。
就寝中、横にいるジェニファーの胸が蠢くことに驚いたレジーが服を脱がすと、ジェニファーの胸はシルバースフィアになっており、勢いよく飛び出したスフィアはレジーに襲いかかります。
間一髪のところでたまたま近くにあった普通の音叉を鳴らすとスフィアが爆発し、レジーは窮地を脱し、弔い山脈へと向かいます。
一方、マイクはトールマンを倒すのは不可能であるため、『次元の岐路を通って邪悪になる前のトールマン、つまり過去のトールマンであるジェバダイアの存在を消せば未来を変えられるのでは』との結論にたどり着きます。
弔い山脈のスペースゲートから飛び出してきたマイクとジュディと久々の再開を果たすレジー。この時、なぜかレジーはマイクに普通の音叉をこっそり手渡します。
ここで!
ようやくトールマンとスペースゲートの謎が明かされます!
元々葬儀屋だったトールマンは死者を葬れば葬るほど疑問が生じました。そして、その答えは目の前にありました。『振動による位相のズレ』です。研究の末に裂け目を見つけ、次元の通路に進み、そしてすべてが始まったのです。
↑これ意味わかりますか?
私はわかりません。ちゃんと本編のセリフをメモした上で要約しているので間違いはないと思うんですけど視聴中もまとめている今この瞬間も分かりません。
その後は更にカオスな展開となり
またスペースゲートに飛び込んだマイクはジュディを殺害。黄色い血が滴り落ちます。ここでマイクが目を覚ますと葬儀場にてジュディとトールマンに取り押さえられており、スフィアで頭部を切られます。
ここでレジーから受け取った普通の音叉を鳴らして動きを止めると、ジュディを再び殺害。現実世界に戻り、マイクの不思議な力(スフィアの力)でスフィアを操ったり、爆発を起こしたりでトールマンを見事撃退します。
しかし再び、スペースゲートから登場したトールマンはマイクの頭部に埋め込まれたスフィアを取り出し、スペースゲートの中に姿を消します。
意識を失ったマイクの敵討ちとばかりにレジーもスペースゲートに飛び込みます。
ここでまたマイクの少年時代へと戻ります。(これ以降全て一作目の未公開シーンです)
夜の町を歩くマイク。そこに「マイク、まだ生きてるな」という誰かの声が聞こえます。若き日のレジーのアイスクリームカーに乗り込むマイク。そこへ「もうダメだ」とまた声が聞こえます。何か聞こえた気がしたレジーでしたが、マイクは「風の音さ」と聞こえないふりをして、車が走り出す。
というところで終わります。
いよいよ意味が分からなくなってきました。
流れに沿って噛み砕きながら解説してきたつもりでしたがこれは意味わからないですね。
いよいよ明日で「ファンタズム」シリーズ最後です。今までの謎が回収されればいいんですが、どうでしょうか。
☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。
渋谷裕輝 公式HP↓
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