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同じ展開!同じオチ!タイトル詐欺の恋愛サスペンスムービーこれにて完結?「サメストーカー リターンズ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(621日目)

「サメストーカー リターンズ」(2021)
コリン•ゼイズ監督

◆あらすじ
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友人たちと夜の海で遊んでいたコートニーは、突然サメに襲われたところをデビッドというサメの研究員に救われる。海洋生物学に憧れていたコートニーにとって、サメのことを熱心に語るデビッドは理想のヒーローだった。そして、2人は親交を深めていくが…。(Filmarksより引用)
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昨日、一昨日と視聴してきたサメ映画の皮を被った恋愛サスペンス映画「サメストーカー」シリーズの第3弾です。

時系列的には前作の「サメストーカー」(’20)の続きで、『サメに襲われ行方不明となっていた束縛ストーカーサイコパス野郎ブルース•ケインが実は生き延びており、海洋生物学研究所で働く学生デビッド•バークを名乗り、新たなターゲットを見つける。』

というところから物語が始まります。

灯台とブルース(tc-ent.co.jpより引用)

『サメに襲われているところを助けてくれた好青年が実は筋金入りのストーカーサイコパス野郎だった』

という大筋は前作や前々作とまったく同じで、流石に同じ展開、同じオチの作品を3日連続で見るのは少々しんどかったです。これから見ようと思っている方は中10日くらい空けてから見たほうがよいかもしれません。

あと言うまでもありませんが、もちろん今作でもサメは脇役であり、ただの死体処理要員です。

ちなみに、この「サメストーカー」三部作は三作ともコリン•ゼイズ氏が監督を、ジョン・ドゥーラン氏が脚本を務めています。コリン•ゼイズ監督は今までに「サメストーカー」3部作を含む9本の長編映画を発表しておりますが、そのうち8作品にジョン•ドゥーラン氏が脚本として参加しているため、かなり相性が良いのだと思われます。

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tc-ent.co.jpより引用

◇大学で海洋生物学を学ぶために日夜勉学に励むコートニーはある日、友人たちと海に遊びに行き、そのまま軽い気持ちで立ち入り禁止のフォクソン島まで行ってしまう。そこで案の定彼女たちはサメの群れに襲われてしまい、コートニーは一人逃げ遅れてしまうが、灯台に住み込みで働きながらサメの研究をしている学生•デビッドに助けられる。コートニーは優秀で優しいデビッドに惹かれていくが、次第に彼に対してえも言われぬ違和感をいだきはじめる。

という流れになっており、登場人物の関係性や設定など細かい部分は多少違えど、大筋に関しては先述した通り前作までと完全に同じです。

デビッド(ブルース)とコートニー(tc-ent.co.jpより引用)

一応、今作ではブルース•ケイン(今作ではデビッドという偽名を使っています)が自身の母に対して歪んだ愛情を抱いており、灯台に実母の遺体を大切に保管していたり、コートニーのスマホに遠隔操作アプリや盗聴機能を搭載するという謎なテクノロジースキルを披露したり、物語の後半では出会い系にハマっているコートニーの母親の新しい恋人として再びコートニーの目の前に現れたりと多少新しい展開も追加されています。

さらには「ブルースと一夜を共にしたコートニーが彼の子供を身籠る」という一切活かせていないくだりがあります。これに関しては「流石に3作目だし、何か違うことしなきゃ」という作為が見えてしまい本当に無くてもよかったと思います。コートニーが妊娠したことを知ったブルースが灯台で「父親になるぞ!」と絶叫するシーンは面白かったですが。

コートニーの父•ブランデンには速攻で異常性を見抜かれます。(tc-ent.co.jpより引用)

前作までのブルースの犯行はもう既に世間で知られており、おそらく死亡していると思われてはいるものの、何の変装もなく別人のフリをして平然と暮らしているあたりは少々気になりますが、サイコパスな彼らしいと言えばそうなのかもしれません。身分を偽って灯台に一人住み込みで生活しているのも、写真には絶対に写らないようにしているのも身バレ対策なのでしょう。

tc-ent.co.jpより引用

「ブルースの写ってる写真がない」というのが後半でかなり効いてきます。コートニーもブルースがヤバイやつなのは分かっていますが、周囲に「デビッドは本当はブルースなんだ」と伝えるすべがなく、父や友人を殺害されたり、母親の新しい恋人として堂々と目の前に現れたりと、されたい邦題の状況が非常に恐ろしくて見応えがありました。

本来は相当ハイスペックなうえにイケメン好青年なブルースですが、毎度のことながら低過ぎる沸点故に失言をしてしまったり、精神的な未熟さというかサイコパスっぷりが露見し、ヒロインたちに振られてしまいます。そして逆恨み&暴走して最終的には自身がサメに襲われるというお決まりの流れを3作連続でやってのけるところにもはや愛おしさすら感じるレベルです。

どうせ今回もまたブルースは生き延びていることでしょうから、次作でまた同じ展開、同じオチでまたフラレるところを拝ませていただきたいものです。

ヒロインのコートニーも素敵でした。
(tc-ent.co.jpより引用)

特筆すべき何かがあるわけではないですが、ドローンカメラを使用したり、カット割りにも工夫を凝らしており、また俳優陣のレベルも高いので3作ともにそれなりに楽しめると思いますが、個人的には「サメストーカー」(’20)が一番面白かったような気がします。

昨今はタイパ(タイムパフォーマンス)の時代ですし、忙しくて3本とも見る時間なんて無いよ!という方もいらっしゃると思いますがご安心ください。

こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、先述した通り3作とも同じ内容なのでどれか1作でも見たら、もう3作見たも同然です。

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