哀愁漂う敵が登場する作品にハズレ無し！スティーヴン•キング原作のリブート版「炎の少女チャーリー」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(538日目)
「炎の少女チャーリー」(2022)
キース•トーマス監督
◆あらすじ
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アンディとヴィッキーには、生まれながらに不思議な能力を持つチャーリーという娘がいた。彼女が成長するにつれ、その能力は覚醒し始め、多感な10代を迎えるころには、感情の揺らぎに呼応するようになりチャーリー自身もコントロールできないパワーへと変化していた。父親アンディはその能力を懸命に隠し続けようとしたが、政府の秘密組織“ザ・ショップ”はついにチャーリーの存在に気づき、軍事利用しようとスパイを差し向ける。逃亡する親子と追跡する工作員。かくしてチャーリーの特殊能力と秘密組織の壮大なバトルが繰り広げられるのだった―。彼女の持つ能力は果たして神か悪魔か…？(Filmarksより引用)
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“生まれながらに不思議な能力を持つ少女•チャーリー”、そしてその能力を巡る一家と秘密組織の攻防を描いた作品で、原作はスティーヴン・キング氏の「ファイアスターター」です。
1984年に「炎の少女チャーリー」というタイトルで映画化され、ドリュー・バリモアが弱冠9歳で主演を務めたこともかなり話題になったそうです。
(映画.comより引用)
そして2022年にユニバーサル•ピクチャーズ配給、ブラムハウス・プロダクションズ製作でリブート版が発表されました。
監督のキース•トーマス氏は今年上映された「オーメンザ・ファースト」に脚本として参加しており、今かなり勢いのあるクリエイターの一人です。
ちなみに音楽には私の大好きな「ハロウィン」や「ゼイリブ」でおなじみのジョン・カーペンター氏やその息子のコーディー氏も携わっています。
現在、アマゾンプライムとNetflixで配信中です。
原作では主人公チャーリーの両親であるアンディとヴィッキーがどのようにして超能力を身に着けたのかという部分もしっかり描いていますが、映画においては一切描かれていません。
それ以降の展開も原作と映画でところどころ異なっているらしく、もしかしたら当時の原作ファンからすると“ちょっとイメージと違う”となっていたのかもしれません。
私は原作未読だったので映画単体として十分に楽しめましたが、原作を読んでいればさらに理解は深まると思います。
なんとなくのイメージですが、映画の方は能力をまだ扱いきれていないチャーリーにスポットを当てているのではないでしょうか。
(映画.comより引用)
◇相手の精神に働きかけて自分の言葉を自発的な思い付きとして刷り込む催眠術(プッシュ)とテレパシーを扱うアンディ。物を動かす念力とテレパシーを扱うヴィッキー。そんな二人の娘であるチャーリーはパイロキネシス(炎を操る能力)を生まれながらに身に着けていた。
成長するにつれて能力は覚醒し、コントロールすることは不可能になり、アンディたちも最早手がつけられなくなっていた。
彼女の能力がバレないように各地を転々とし、足がつかないようにパソコンやWi-Fiを契約せずにいた一家だったが、力の制御に失敗したチャーリーが学校で事故を起こしてしまう。チャーリーの存在を嗅ぎつけた政府諜報機関の下部組織である“ザ・ショップ”はチャーリーを使っての軍事利用を企み、刺客を送り込む。そしてヴィッキーは命を奪われ、アンディとチャーリーは逃避行を続ける。
という導入から中盤までの流れや時間配分も完璧で、『なぜ両親は超能力を使えるのか？』という部分の説明はありませんでしたが、個人的にはまったく気になりませんでした。
周囲と異なる自分に悩む思春期のチャーリー、そして彼女に対して申し訳なく思うとともに強く生きるよう気丈に接する両親の葛藤などが非常に繊細かつ丁寧に描かれており、それと同時にパイロキネシスによる燃え盛る炎など超能力を分かりやすく表現しているためとても見やすかったです。
(映画.comより引用)
また、刺客として送り込まれたレインバードがただの悪役ではなく、一人の人間として描かれているのですごく人間味や哀愁があって魅力的でした。「マイティ・ソー」シリーズのロキのようにスピンオフでドラマや続編が作られても全然おかしくないレベルだと思います。
渋くてカッコいいです。(映画.comより引用)
後半は組織に拉致されたアンディを救うために、覚醒したチャーリーによるド派手なパイロキネシス無双の見応えが凄まじく、最後の最後まで先が読めないですし、めちゃくちゃ面白いです。
90分程なのでサクッと見られますし、直接的なグロ描写などもないのでかなりオススメです！
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