Shigetaka Mabe

Designer / East Tokyo 👨‍💻 https://reprise.to…

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    デザインについて書いたもの、作ったもののまとめです

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最近の記事

365 Type Songs

毎日何かを更新するということを続けてみたいという興味が昔からあった。 そして何度も途中で挫折していった。 それは映画「SMOKE」の中で主人公オーギー・レンが毎日同じ時間・場所写真を撮るように、ループすることで積み重ねていく地層に何があるのかを見たいのである。BDCは毎日1サイトを紹介するというコンセプトだけども、あれは人の実績の紹介なので、少し意味合いが違う。 ということで、4月から[365 Type Songs]という名義で、放置していたinstagramのサブアカウ

    • 2406世情

      新緑の季節はとうにすぎ、信号待ちで自転車を止めると道端に紫陽花が咲いていた。 少し前まで、いつも通りの隅田川の桜と写真を撮っていたはずなのに、子供たちが進級し、建物の壁に落ちる新緑の木陰の美しさを見とれ、下町の各所で神輿の声が聞こえ出し、奥さんの誕生日を祝えば、もう梅雨である。 5月は一年で一番気候が良く、心地いい季節だと思う。 ゆえにこの季節の経過はとても早く、冬から春、夏へは風のように通り抜ける。 この時期は橋を渡る瞬間に心が躍るような気持ちにさせてくれる。 春になると

      • Say Goodbye to Dear Paul Auster

        自分のアイデンティティを築いた作品を作った人たちとの別れが怒涛のように続いている。例え会ったことがなくても憧れた人との別れは、親族との別れと同等の深い悲しみに包まれる。 それに対して毎度自分の気持ちを整理して、思い入れや作品にまつわるエピソード、出会った経緯やベストの作品などを自分のアカウントを取得しているSNSの何かしらのプラットフォームに文章に変換してポストするのもなかなか大変な作業である。 それでも書きたいと思うのは、ポール・ベンジャミン・オースター(Paul Benj

        • シトロエンの孤独は続く

          言葉にできないことを無理やり言葉に変換してきた。そんな仕事をしている。だけど今度ばかりはそれすらもできそうにない。でもなんとか今年中に残しておかないと心がはち切れそうで前に進めそうにない。 星屑の一つの気分はきっとこんな感じなのだろうか。チバユウスケがもうこの世にいないという事実をどう受け止めればいいのか教えてほしい。 3月に癌だと知ったときからなんとなく覚悟はしていた。僕の父もヘビースモーカーで50前に亡くなっている。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを

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        記事

          シアトルに旅に出た理由

          10年前、2013年、ちょうど30歳になる年だった、かのCoachella FestivalにてあのTHE POSTAL SERVICEが復活するとの報を聞いた。おまけに愛してやまないフランスのロックバンドPHOENIXがヘッドライナーだという。 THE POSTAL SERVICEはシアトルのインディーロックバンドDeath Cab For Cutie(以下DCFC、デスキャブ)のフロントマン、ベンジャミン・ギバードのサイドプロジェクトとして結成されたエレクトロポップグル

          シアトルに旅に出た理由

          O.bong 2023

          子供の頃夏休みに奈良の祖父母の家に帰るのが楽しみだった。 阪神のしましまのキャップを被り2つ上の姉と新幹線と近鉄を乗り継いで、車内販売で買った固いアイスを食べながら、その時だけ買ってくれるジャンプを穴が開くほど読んで、寝落ちして起きたら田んぼと山と工場がひたすら続く光景を見ているだけでワクワクした。 帰りは遅れて1人で車で来た父親の運転で鬼のように渋滞した東名高速をまだ静岡?と文句を垂れながらスカイラインGTRの狭い後部座席で白目をむいていた。車内の娯楽なんて何もなくて、千葉

          サウナと銭湯 2022

          昨年は96回サウナに入り、87箇所ほどの温浴施設に行ったらしい。サウナ全く行かない人は多いと感じると思うけど、毎日通っているような人達が山ほどいる世界なので特に多くはないと思う。 自分にはかけるべき時間とお金が他にもあるので、あくまで労働のご褒美という位置にとどめておきたいのでこれくらいペースがちょうどいい。 刺激物はたまに食べるから刺激になるのであるとも思う。 去年までは地元は出ないと決めていたけど、前から気になっていた蒲田や品川、中野〜杉並方面や千葉方面までも足を伸ばし

          サウナと銭湯 2022

          2022年見たり聴いたりしたもの

          音楽やアート、映画を観たり聴いたりすることからインスピレーションをもらうことは多い。もしかしたらデザインそのものより多いかもしれない。そこでカッコいい、楽しい、美しいといったエモーショナルな感情をどうやったら視覚的に伝えることができるのだろう。そもそも自分が何かを作りたいと思う根源的な理由はここにあると思う。その時に受けた感情と根幹にある知的好奇心が自分を突き動かしている。生きることは全てインプットであると常に思う。AIのサジェストでは得られない、そんな2022年の記録。

          2022年見たり聴いたりしたもの

          2022年に作ったもの

          こんにちは、こんばんは、おはようございます。年始(すでに三週間経ってますが。。)ということで昨年作ったものを簡潔にまとめてみました。 作った👨🏻‍💻 &sauna farm UHB 北海道文化放送が制作しているサウナ番組、&saunaの地域共創プラットフォームとなる情報サイト、&サウナファームのデザインを担当しました。メインキャラクターのサクマくんを主人公にサウナ小屋に仲間たちが集っていく様子をアニメーションで表現しています。番組で紹介したサウナリストなど情報コンテンツ

          2022年に作ったもの

          銭湯回顧録 -Back to 90's-

          東京の銭湯が始まったのは江戸時代まで遡る。江戸っ子といえば熱湯が好き、というのは自分にはあてはまらないけど、子供の頃から続けている習慣の一つに銭湯通いがある。最近はめっきりサウナの話ばかりしてしまうけれど、結局それも銭湯通いの延長線上の話だ。 サウナ中には日々色々なことを考える。忙しいときは、デザインのアイデアを整理したり、サイトの構成、クライアントのアイデンティティ、提案のシュミレーション、コンセプトやキャッチコピーなどを頭の中で整理し、帰ってから資料にまとめるということ

          銭湯回顧録 -Back to 90's-

          Jun 2021

          昨年を振り返っていたら1月が終わってしまった。。 なんとか2月中には書き終えたい。 ーーーーーーーーーーーー 明日のたりないふたりの解散ライブ。本編で散りばめた伏線を回収するのが本当にうまい。"自虐の竹槍"という武器を振りかざしがちな自分とどことなく重ねてしまうので(次元が違うけど)、豪徳寺のアパートで見ていたときのことから10年前から今までのことをなんとなく考えた。最後のフリースタイルで本当に涙が出た。これはお笑いライブなんだよなと、時々思ったりする大人の青春白書。また

          May.2021

          ゴールデンウィークが始まり。娘のランドセルを見に、西新井の土屋鞄へ行く。尾張小牧やら熱海、長野などはるばる遠くから来ている他府県ナンバーのポルシェやレクサスが駐車場の並びの間にせこせこ自分の車を停め、金の使い方とは、と思いながら時間がなかったので買ったバリューセットを食べる。結局オーソドックスな赤いランドセルが気に入ったようで、裏側に描かれたイラストレーターの菊池留美子さんのリスや植物のイラストがとても可愛いらしい。あと一年きっとあっという間に過ぎるのだろう。 娘の幼稚園の

          Apr. 2021

          新しい年度、仕事の面では特に変わり映えもなく娘が年長になる。ずっと練習していた逆上がりができるようになって、背の順が前から3番目から6番目になったと教えてくれた。 とてもでかいアスレチックがあるのが気になっていた大島小松川公園に行く。僕はスケボーに乗り、娘は自転車で園内を走る。芝生が野球場くらいあるのではないかと思うほど広いので全く密にならなくて最高だ。桜はまだ咲いていて、春が始まったばかりだ。 ロゴ制作の依頼をまたいただく。ロゴの難しいところは同じコンセプトで表現の違い

          Mar. 2021

          奥さんの作ってくれたちらし寿司が美味しかった5回目の桃の節句。いつも通り雛人形を飾り付けて、いつも通りあぁ部屋が狭いなと思う。 Keishi Tanakaくんの [AVENUE EXHIBITION] があり、久々の原宿のKit Galleryへ。 娘は秘密の森を最近読めるようになってきたので、本にサインをしてもらう。向かう時の車内では歌いまくるほうるさくしていたのに、本人を目の前にすると話せなくなるのは誰に似たのだろうか。地元にもだいぶ瀟洒な店が増えてきたけど、やはり表参

          Feb. 2021

          昨年の夏にMOTION GALLERY CROSSINGのポッドキャストで聞いて気になっていて、見よう見ようと思っていた、リメイク版東京ラブストーリーを一気に見る。石橋静河の演技がすごかった、というか4人とも知名度的にはまだそこまでという印象なのだけどバランスがすごくいい。 絶対にないとはわかっていても、若い頃に見たらめちゃくちゃ憧れてただろうな、という内容。子供ができてから恋愛ドラマは避けていたけど、東京がカッコよく描かれている映像は本当にいいな。それは今でこそなのかもしれ

          Jan. 2021

          武田さんのこのセンテンスに痛く共感しまったので、2021年を1月づつ振り返ってみる。多分一ヶ月くらいかかりそうだけど、特に学びはないと思いますが、気長にお付き合いいただければ。 元旦 年末毎年恒例の家族写真撮影とすきやきで一年が始まる。 風がよく吹いていて娘が幼稚園で作った、鬼滅の刃の絵が描いた凧が抜けのいい青空に舞い上がるのを観ていてなんだか清々しい気持ちになる。 4ヶ月になる息子が寝返りを打つようになる。この変化というのは、毎日ひたすらミルクとオムツ替えの繰り返しの日