見出し画像

May.2021

ゴールデンウィークが始まり。娘のランドセルを見に、西新井の土屋鞄へ行く。尾張小牧やら熱海、長野などはるばる遠くから来ている他府県ナンバーのポルシェやレクサスが駐車場の並びの間にせこせこ自分の車を停め、金の使い方とは、と思いながら時間がなかったので買ったバリューセットを食べる。結局オーソドックスな赤いランドセルが気に入ったようで、裏側に描かれたイラストレーターの菊池留美子さんのリスや植物のイラストがとても可愛いらしい。あと一年きっとあっという間に過ぎるのだろう。

娘の幼稚園の友人家族と隅田川沿いにある公園で遊んでいたら滑り台の縁に滑って膝を強打してしまう。尋常じゃない腫れ方をしてしまい、引きずりながら歩いて帰り、そのまま二日間歩けなくなる。ゴールデンウィーク終了。いつも行っている接骨院の先生に湿布を作ってもらい寝室で安静にして過ごしていると、娘が自作の絵本を横で描いて読んでくれた。正直ストーリーはめちゃくちゃだけど、みんなで朝の虹を見に行くというロマンチックな内容で穏やかな気持ちになる。積読になっていたくりぃむしちゅー上田さんの「経験」や、渡邊デルーカ瞳さんの「ニューヨークのアートディレクターがいま〜」、デビットエイリーの「デザイナーとして起業したい君へ〜」などを読めたので良かったことにする。

初節句。僕の部屋に兜を飾って、記念撮影。当たり前だけど自分に似過ぎている。歯が生え始め、離乳食が始まった。やたらとよそってあげたがる姉を横目に特に問題もなくモリモリ食べる。やはり男は食べる量が違う。そしてプルプルさせながらつかまり立ちを始めた。歩行器に乗り、歩く練習をしているのだけど、リビングが狭いのですぐ歩行器にどこかが当たってしまうのが申し訳ないけど、歩き始めるのが本当に楽しみ。

膝が治ってきて、痛みも引いてきたので3331の"YamanoteYamanote ONE LAP"へ。山手線の駅をテーマにした本当に素晴らしいグラフィック、スイスモダンなデザイン。作字するデザイナーは多くいるけど、どこか外国人が見た東京的なニュアンスがはいっているのが面白い。

膝に湿布を貼ってたとこのかぶれが半端ないので、温泉療法やと5月はサウナにいかずひたすら御谷湯に通っていた。やはり黒湯は最高。何度行ってもいいお風呂、いい絵。

珈琲豆を少し前から一番好きだったカフェで使っていた、アアルトコーヒーのブレンドに変えた。徳島で焙煎された中煎りと深煎り、流行りの浅煎りには全く興味がない僕の好みには本当にドンズバな味。閉店したカフェのマスターは元気かなと思いを馳せながらもうずっとこれで良い。

幼稚園のお友達のお店が時短営業の為に昼間カフェをやることになったのでその前の公園で遊ぶことになった。だだっ広い地面がコンクリートのあまり遊具のない公園だが、鬼ごっこや水鉄砲で走り回る大好きな子供達には関係なく、僕はスケボーで追いかける。ここにはこの夏何度も通うことになる。幼稚園の行事が軒並み中止になっていたのでお父さん同士でここで話をする機会ができてとてもありがたかった。

仕事は下層ページの量産に入った。ディレクターがきちんと交通整理をしてくれているお陰で滞りなく順調にきているので、そこに品質で応えるのが僕らの仕事であり、価値である事を最後まで忘れずにしていきたい。
個人案件では新しいプロジェクトが始まり、Miroを使った簡単なワークショップを開いたり、用件定義をしていく。会社では任せている部分を自分が請け負うことでその人の有り難みや能力を感じることができ、改めて感謝の気持ちが芽生える。探り探りの進行ながらも、なんとかまとめることができてよかった。

とある日、湿気がやばいし体も煮詰まってるから、少し自転車で走ってくるかと出かけたら空に虹が出ていた。慌てて歩道橋に登りシャッターを切る。こんなに大きい虹は久しぶりで感動を隠せなかった。やはりこの初夏の空気はいいな。5月は1番良いのかもしれない。

いつものヨーカドーに車を停めていたら財布を落としていることに気づく。幸いなことになにも手をつけられず2週間後に帰ってきたのは本当にありがたい。止めたカード周りと免許証の再発行の面倒なタスクを消化。

ニューラジオで話していたのが気になって"コントが始まる"を見始める。解散を決めた芸人が最後の単独ライブまでの心の揺らぎを描いた物語。とくに仲野大賀くんの芝居が本当に良いな。冷静に印象に残る台詞を言う、菅田将暉の演技も素晴らしい。ガキくさいことを一度否定したら二度とそこには戻れないんだよ、って言う台詞にめちゃくちゃグッとくる。いいドラマが一個あると週にリズムが生まれていい。

ブランディングインタビューの2回目、以前から話してみたかったMIMIGURIの今市さんにブランドと書体の関係を聞く。書籍の執筆に合わせ7月に公開することになった、ブランドの声をフォントで表現することとは、どういうことかまた新たな視点を学ばせてもらいとても良い話を聞かせてもらいました。ご協力いただきありがとうございました。

コロナ以降、友人とたまにしている散歩。夜風が当たる今の季節の隅田川沿いは最高に気持ちいい、浅草から蔵前、馬喰町などを歩きながら仕事のこと、いいお店、どうでもいい昔話や最近の音楽やファッションまで、だらだらと話す時間がとても楽しい。その帰りに見つけた、合羽橋と蔵前の間にあるエンダースキーマの事務所に貼られていたポスター。おそらく街灯を消すことへの意思表示なんだろう。"光(Light)を灯し続けることが、自分達の正しさ(Right)である"という、LightとRightを引っ掛ける、粋なコピー。右下のQRを読み込むと同じ画像のpdfがダウンロードできるようになっている。それぞれの正義を守るためにみんな戦っている。

5月の終わりは奥さんの誕生日。陽山道で焼肉を食べたらすごいボリュームでコストパフォーマンスが良すぎた。easeのケーキでお祝い。僕みたいなもんがこうやってなんとかやっていけるのは精神的な支えと趣向を凝らした食事があってこそだと思っている。いつもありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?