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Apr. 2021

新しい年度、仕事の面では特に変わり映えもなく娘が年長になる。ずっと練習していた逆上がりができるようになって、背の順が前から3番目から6番目になったと教えてくれた。

とてもでかいアスレチックがあるのが気になっていた大島小松川公園に行く。僕はスケボーに乗り、娘は自転車で園内を走る。芝生が野球場くらいあるのではないかと思うほど広いので全く密にならなくて最高だ。桜はまだ咲いていて、春が始まったばかりだ。

ロゴ制作の依頼をまたいただく。ロゴの難しいところは同じコンセプトで表現の違いというのを何案も出さなければいけないところだと個人的に思う。コンセプトを無視すれば、形なんていくらでもできるのかもしれないが、ロゴは思想を視覚化したものでならないという思いがあるので、そうやすやすと数を作れない。なんとか紆余曲折ありながらも過去にないほどの分厚い資料を作りブランドガイドと共に月内に納品できた。

去年から動いていた写真家の平瀬さんのポートフォリオサイトが公開する。ディベロッパーの皆川くんがWebGLを使ったディストーションエフェクトに苦労していたが、ようやく公開まで漕ぎ着けることができた。このエフェクトはトランジション時に差し込む画像によって変化が違うのがとても面白く、リモートで10パターンくらい試しながら最終的に3案に絞り着地させることができた。このディベロッパーと2人であーでもないこうでもないと調整する時間がWeb制作の好きな瞬間でもある。

毎年恒例のTDC展へ。年々思うのはグラフィックのトレンドとwebのトレンドが近づいてきているなと思う。それに世の中のグローバル化も手伝って欧文一辺倒だった昔に比べ、アジア圏の作品がとても多いのと、漢字やカタカナをそのままデザインに取り入れるのが外しとしてではなく成立してるものが増えてきているように感じる。欧文は欧文で進化しているし、ここに来るとやはり文字は面白いなと感じることができる。

櫻坂46の"BAN"のMVが素晴らしく良い。前作のシングルは改名直後で自己紹介的でやや硬さが見えたように思えたが、欅坂のアンビバレントのようなインパクトのあるイントロからサビまで加速するスピード感、尋常じゃないカット割、そして間奏で爆発する表現力がとても素晴らしく、勝負してきている感がすごい。カップリングの"思ったよりも寂しくない"、もまた、"Buddies"で見せた彼女たちらしさ、自然体をより追求した前向きでエモーショナルな強いメッセージが作り出されていて本当に美しく、爽快感を感じさせる。山崎天はまだ中学を卒業したばかりとは思えないほど大人びているし、森田ひかるの目力と表現力、藤吉夏鈴のどこかミステリアスな雰囲気、3人のセンターがそれぞれ独自の世界観を作り出していて、欅坂は徹底して大人達が作り上げた世界と彼女達本来の姿との歪みで崩壊したように思っているので、表現の尖った部分を引き継ぎつつ、より自然体の彼女たちを見せる方向であれば、凄く良いグループの形が見えるのではないかと思った。僕は基本的にアイドルだとは思っていない。

OAUのライブが野音である。普段から車で"帰り道"をよく聴いているので一緒に観に行こうと娘を誘ったら、行かないと行くを繰り返し、電車に乗る直前に帰ると言い出した。渋々一度家に帰って1人で再度駅に向かったら、階段を降りる寸前、妻から「やっぱ行くって」というライン。。
結局1時間前に着く予定だったのに開演ギリギリになってしまい日比谷駅に着くのが開演10分前で日比谷公園を猛ダッシュ。ただライブを心から本当に楽しんでくれてすっかりファンになったようだ。僕が幼稚園児の頃、ライブを見せてもらうどころか音楽なんて何も知らなかったから、一緒に行けるうちは本物の音楽を沢山聴かせてやりたい。そんなの親のエゴかもしれない。だけど自分の好きな歌を子供が好きになって歌ってくれること、そのことがどれだけ嬉しくてかけがえのないことか、そんなことを感じさせてくれる時間だった。

サ道で気になっていたサウナ錦糸町へ行くと、見覚えのある顔を見つけ、僕が好きなバンドのギタリストの方だと気づく。これを偶然偶然、と声を掛けるわけにはいかないのがコロナ禍。100度越えの暑すぎるサウナは5分が精一杯で、朦朧としながらステージ上とは違う汗のその方を遠目に意識したりする。スタイリッシュな最新のサウナだけではなく、プレジデントやニューウイングのようなストロングスタイルな空気を吸うのもまた良いなと思う。

そして約1か月のまん防を経て、連休前に緊急事態宣言がまた出るらしい。
その前に映画でも見に行くかと見逃してたPerfumeのReframeの爆音上映をやっていたのでお台場へ向かう。
青青としたレインボーブリッジを渡りながらトンネルが永遠に続いていくように感じた。
今度は酒類の停止どころか、20時に電飾を消すと言う。正気なのか。男はともかく、女性は防犯的に不安になるだろう。秋田の義母に息子を見せれるのはいつになるのだろうか。
悪い知らせもあれば良い知らせもある。
12年ぶりにKings of Convenienceが新曲をドロップし、ブラフマンが静かな曲だけでツアーをする。そんな知らせが聞こえた。

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